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渋沢は祖父、父、孫で縦に一、二、三のなぜか渋沢敬三郎の墓
いよいよ、佳境の今年の大河ドラマ「青天を衝け」、私は割と面白かったですね。
ただ、明治になってからが、渋沢栄一の活躍時期なのに、ここにきて、かなり駆け足になっているような。
昨年の「麒麟が来る」がコロナで今年にずれ込み、オリンピックでも空けさせられたという事情はあったにせよ、もう少し、前半を絞っても良かったような。

渋沢は祖父、父、孫で縦に一、二、三のなぜか渋沢敬三郎の墓_e0027240_15242679.jpg
(↑渋沢栄一墓所。大河ドラマになったからって、ずっとこうやって献花していたのでしょうか?「みずほ銀行もこんな所に神経使ってないで、ATM何とかしろ!」と言われそうな。ちょっと、違和感ありましたね。)

さておき、大河は制約が多い主役より、脇役が光るのですが、今年は草彅剛くんの徳川慶喜が秀逸でしたね。
あまり、イメージには合わなかったのですが、さすがの、腕前を見せつけられたような。
特に、天璋院篤姫から罵倒されるシーンでは、結構、我が身に置き換えた人もいたのではないかと。

渋沢は祖父、父、孫で縦に一、二、三のなぜか渋沢敬三郎の墓_e0027240_15262693.jpg
(↑徳川慶喜墓所。この人は、いろいろな評価があることは承知してますが、私はオスマントルコメフメトように、国より自王朝を優先するのが当たり前の王族の世界にあって、たとえ、結果論であるにせよ、彼だけが国民を道連れにしようとしなかったことは評価すべきだと思いますよ。)

さておき、今年の大河ドラマはもう何回もないでしょうが、栄一の嫡男、渋沢篤二、そして、後嗣となる嫡孫の渋沢敬三も出るんですね。
まあ、一瞬でしょうが、もし、栄一最晩年に生まれた敬三の長男の雅英氏も出れば、大河ドラマ始まって以来のまだ、存命中の人物の登場ということになるのでは?
(存命中の人物が出たとすれば、思い当たるのは、マダム貞奴の春の波濤・・・。でも、あれでも、松永安左エ門でさえ物故していたわけで。)
で、実は私は渋沢栄一には特に興味はないのですが、その孫の渋沢敬三という人のファンでして・・・。
渋沢は祖父、父、孫で縦に一、二、三のなぜか渋沢敬三郎の墓_e0027240_15400675.jpg
(↑賑やかな祖父の墓の隣でひっそりと。この人らしい。私は「人は死ねばアミノ酸になる」と思っておりますので、今まで、墓なんか行っても、まったく手を合わせたこともないのですが、この人の墓だけは、手を合わせて頭を垂れてきました。)

なので、その絡みと、三菱の岩崎弥之助を書いた関係で、栄一については、少し詳しいんですよ。
まず、父、篤二については、敬三が出した父の写真集だったかに、「アツジ」となっていたので、以来、講演の時などはわざわざルビを振って、アツジと呼んでいたのですが、今回の大河ドラマでは「トクジ」になってますよね。
いや、私もおかしいとは思ったんですよ。
あれは、栄一が「篤」と「敬」が好きな字だったから、それをつけたわけで、ケイゾウなのにそこだけ、わざわざ、アツジにするか?と思ったんですよ。
でも、息子が親父の名前を間違えんだろうし・・・と。

渋沢は祖父、父、孫で縦に一、二、三のなぜか渋沢敬三郎の墓_e0027240_15515837.jpg
ちなみに、普通は兄弟で横に一、二、三ですが、ここは、祖父、父、孫と、縦に一、二、三になっており。
ただ、栄一も何を思ったか、突然、四男に敬三郎と付けたのですが、夭折していしまい、その後、生まれた初孫に敬三と付けたわけで、今なら、縁起でもない!と言われそうな・・・。
で、後年、敬三が墓参りに行ったら、「郎」の字が長い歳月で消えてしまい、「渋沢敬三之墓」になっていたと(笑)。
                                 平太独白

by heitaroh | 2021-12-02 06:07 | 歴史 | Trackback | Comments(2)
Commented by sakanoueno-kumo at 2021-12-03 20:22
トラックバックありがとうございます。
ってか、最近トラックバックをしてくれる人がいなくなったので、危うく見逃すところでした(笑)。

>縦に一、二、三

たしかに!
気づきませんでした。
これって、狙ってそうしたんでしょうか?

わたしは渋沢栄一のことはほとんど何も知らず、大河ドラマが決まってから俄に入れた知識ばかりなので、深いところまではわかりません。
なので、篤二のことも敬三のことも、よく知りませんでした。
貴兄が敬三のファンだったということも、初めて知りました(笑)。
ちなみに、先週の大河のレビューの稿は、貴著も参考にさせていただきました。
事後承諾で申し訳ありません。
ありがとうございます。
Commented by heitaroh at 2021-12-06 17:36
> sakanoueno-kumoさん

私もTBの仕方、忘れてました。
はて。どうするんだっけ?と(笑)。

拙著がお役に立ったのであれば、ようやく、多少の恩返しができ、「快なり」です。
本当にお役に立ったのかは、いささか、「怪なり」ですが(笑)。
<< 渋沢栄一最大の暗殺未遂事件 念願の賤ヶ岳登頂で知った北国の... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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