まずは、皆さま、暑中お見舞い申し上げます。暑い日に加え、コロナ対策にと、大変な時期が続くと思いますが、まずはご自愛ください。
ところで・・・というか、なのでというべきか、コロナが猖獗を極める前ですが、島根県津和野町に行ってきました。 事の発端は、今年の春、往年の大河ドラマ「黄金の日々」がBSで再放送されると聞き、忘れないうちにと予約録画しておいたところ、一週間早く録画がされており、やむなく見たら、往年のドキュメンタリー昭和46年放送「新日本紀行・津和野」でした。
まあ、見事にあの時代の空気感というか、素朴な田舎の風景が映し出されており、特に印象に残ったのが、この老料理人の姿。
津和野は鯉を家族同様に可愛がる土地柄。 しかし、激増した観光客から「鯉が食べたい」という声が多く、鯉は可愛いから捌きたくないと言いながら、線香を立てて鯉を料理する。
上の画像は、料理が一段落した後、客の歓声をよそ目に、独り、調理場の横で手酌で酒を口に運んでいる姿ですが、どうです、絵になってますよねえ。
あの時代の老人の顔ですよ。
で、どうせコロナだし、遠くは行けないし、と言って、ずっとうちにいたんじゃ息が詰まるが、近場は今さら珍しい所もないしな・・・と思っていたところ、人から、「山口県にこういう(↓)神社があるよ」と教えてもらい、山口県なら隣県だし、「ちょっと行ってみるか」と。
(↑山口県
長門市・元乃隅稲成神社)
さて、調べてみたら、隣県といえども、微妙に遠い・・・。
日帰りできないことはないが、早朝に出て、ここだけ行って、昼飯食って、後は脇目もふらずに帰ってくる感じ。
ならば、どうせ行くなら、ちょっと足を延ばして、津和野で一泊するかと。
ちなみに、鳥居といえば、この辺では津和野(↑)が本家本元(?)です。
(こういうと、伏見はんが冷笑しはると思いますけど、あくまで、「この辺では」です。はい、津和野もご多分に漏れず、いわゆる、「小京都」どす。)
で、津和野は福岡県からは近そうに感じても、実は結構遠いんですよ。
しばらく考えたのですが、新日本紀行もあってたことだし、行くかと。
で、いざ予約しようと思ったところでハタと当惑。 NHKなので、店の名前を言わないんですよ。
困ったなぁと思っていたら、そういえば、番組の最後で、「今はお孫さんが継いでおられます」と言ってたなあと思い出し、名前で検索したらヒット。
そこで初めてわかったのですが、今のご当主は「五代目の池田さん」。
実は私も「五代目の池田さん」なんですよ。
それで、勝手に親近感を抱き、ちょっと行ってきた次第です。
津和野は二度目なのですが、前回は鳥居だけ見て、すぐに帰ったため、殆ど何も見ておらず。
なので、まあ、事実上、初めてだったんですが、なかなかにいい感じでしたね。
夜に独りでふらふらしてみましたが、昭和の頃、田舎の夜は暗かったってことを久々に思い出しました。
前回は、当時、小学生の息子と一緒でしたので、津和野城(↑)には行かなかったので「初登城」でした。
豊後岡城のときも思いましたが、よく、こんな山の上にこれだけの城を作ったよなと。
岡藩にしても、津和野藩にしても、小藩ですよ。
領民の奴隷労働がなかったと考える方が、無理があるような。
まあ、それが今となっては、子孫たちの誇りにも観光収入にもなってるんでしょうけどね。
平太独白