元号が昭和から平成に変わったとき、私は27歳6ヵ月。でもって、それから27年6ヵ月が経ち55歳となったのが平成28年(2016年)6月。
結局、終わってみたら、令和が一番長かったりしてね(笑)。
ところで、今、イギリスはEUから離脱したことで、新たな最寄り先として、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への加盟を目論んでいるそうですね。
一見すると、「イギリスが太平洋?」ってことで、違和感もあるかもしれませんが、この際、日本は、是非、何としても実現し、歓迎してほしいですね。
事実、日本政府としても、その方向で動いているようですが、少々、残念なことに、その目的は経済的なものだけにとどまっているようです。
イギリスは今、EU離脱により、スコットランド独立問題を抱え、北アイルランド問題では再び、治安が悪化する可能性もあり、かなり困った状況にいます。
(先日、専門家に聞いたら、「スコットランド独立なんてありえない。通貨の問題一つとっても、大変な作業を必要とする」と言われましたが、それは違うでしょう。独立なんて感情論と勢いですよ。実務はいつも後からついてきます。その何よりの好例がほかならぬ、イギリスのEU離脱、ブレクジットなわけで。)
もちろん、アメリカの顔色をうかがいながら・・・となることは言うまでもないことですし、かつ、日本が北アイルランド問題に巻き込まれるのも迷惑な話です。
が、こういうときだからこそ、できる範囲で、助けられるところは助け、関係緊密化に動くべきだと思うんです。
当然、日本側にもメリットはあります。
最大のメリットは、イギリスが常任理事国で、核保有国だということです。
そのことは、日本と同じ敗戦国のドイツが、常任理事国で核保有国であるフランスの陰に隠れ、持たなくても発言力を維持できていることが雄弁に物語っているでしょう。
で、菅義偉首相、今度、訪英するそうですね。
であれば、是非、この機会に英議会で演説してほしいですね。
「英国のTPP加入、日本はできるだけのことはするつもりである。だが、それだけではない。
思えば、日英両国はユーラシアの東と西の海に浮かぶ島国同士、隣国同士なら難しい部分もあるだろうが遠国である。
あらゆる意味で、もっと親密になっていいと思う。
さて、かつて、英国は日本に対し、光と影の選択をした。
光は日英同盟締結であり、影はそれを破棄したことだ。
無論、同盟自体、両国の思惑の上に成り立っていたことは否定しない。
だが、少なくとも、あのとき、英国が手を振りほどかなければ、その後の日英開戦はなかっただろう。
考えてみてほしい。
兄として、社会に出たばかりの弟の手をあんなに安易に離しても良かったのだろうか。もう少し、見守り、教導するべきではなかったのか。
日本も英国が同盟国である限り、枢軸側に動くことはなかっただろう。同盟国には必ず、何らかの配慮が求められるからである。
だが、今は100年前とは違う。
今、英国はEUと別れ、苦難の中で、アジア太平洋の方へと足を踏み出そうとしている。
今なら、日本と英国はかつてのような『兄と弟』の関係ではなく、対等の友人になれるだろう。私はそうなることを確信している」
てな具合で。
平太独白