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黄金の日々を謳歌できるかの青天を衝けでの岩崎弥太郎人事
さて、4月。
コロナ自粛で特に何も出来事もなく。
黄金の日々を謳歌できるかの青天を衝けでの岩崎弥太郎人事_e0027240_19165805.jpg
今、BSで昭和53年(1978年)の大河ドラマ黄金の日日やってますよね。
当時、私は高校生。
評判の割には、イマイチ、面白くなく、あんまり見た記憶がなかったのですが、今見ると面白いですねえ。
(当時、これに引っかけて「焼肉のたれ 黄金の味」が出たことでも評判の程がわかるでしょうか。)
主役の市川染五郎(当時。現松本 白鸚)・・・はイマイチなのですが、脇役陣、特に、川谷拓三根津甚八は良い味出してますよねえ。
やはり、梨園の御曹司と違い、叩き上げから来た人たちは、いろんな引き出し持ってますよ。
(ちなみに、当時も今も、鶴田浩二はものすごく違和感ありますね。)

黄金の日々を謳歌できるかの青天を衝けでの岩崎弥太郎人事_e0027240_19494581.jpg
(冒頭、ナレーションが「イスパニアの圧政にネーデルランドの都市が立ち上がったが、日本では織田信長の支配に抗い堺が・・・」とか言ってましたが、スペインのオランダ侵略は「圧政」なんて生易しいものではないですよ。イタリアがスペインとフランスの覇権争いの舞台になったのは知っていましたが、オランダの場合は異端ということもあって、むちゃくちゃされてます。)

で、昔はよかったばかり言ってても仕方ないので、今年の大河ドラマ「青天を衝け」ですが、私は今のところ、渋沢栄一が出てくるシーンはほとんど早送りで見ており・・・。
ま、これから栄一の活躍が始まれば、面白くなるんだろうとは思いますが。
で、今、私の一番の関心は、宿敵・岩崎弥太郎の役を誰がやるんだろう?ということ。

黄金の日々を謳歌できるかの青天を衝けでの岩崎弥太郎人事_e0027240_20130472.jpg
後年、栄一の孫と弥太郎の孫は結婚するのですが、この時、弥太郎は既に鬼籍に名を連ねていたものの、栄一はまだ健在で、この結婚にあまりいい顔をしなかったと言いますから、岩崎アレルギーのほどがわかるでしょうか。
おそらく、岩崎の方も弥太郎が生きていたら、絶対に許さなかったでしょうね。
(孫同士はこの時代には珍しい恋愛結婚だったそうですが、それでも、弥太郎の跡を継いだ弟、岩崎弥之助が関係修復に意を注いでいたという基盤があったればこそだったかと。)
その意味では、この両雄、ライバルなどという生易しい関係ではなく、真から憎みあっていた「宿敵」だったのでしょう。

この不幸なすれ違いの原因は、栄一が少額の金を集めて大きな仕事をする「合本主義」を説いたのに対し、弥太郎は「社長独裁」を唱えたという考え方の違いにもあったのでしょうが、一つには、弥太郎との激しい抗争のさなか、栄一は妻、千代をコレラで失った・・・ということもあったのではないでしょうか。
栄一は弥太郎の攻勢の前に、たびたび、苦境に立たされながらも、寸暇を縫って看病に帰っていたそうですが、そんな中での、あまりに早すぎる死。
「あいつだけは絶対に許さん!」という気になったとしてもおかしくはなかったでしょう。
                     平太独白

by heitaroh | 2021-04-21 19:34 | 音楽芸能 | Trackback | Comments(4)
Commented by sakanoueno-kumo at 2021-04-22 15:47
「黄金の日日」のときはわたし、小学6年生でした。
なので、まったく見た記憶もなく、今、初めて視聴しています。
おっしゃるように、市川染五郎はイマイチというか、外見も大してカッコよくなかったんですね。
年食ってからダンディになったくちですね。

川谷拓三、根津甚八、いいですね。
今は川谷拓三のような個性的な外見の俳優さんは少ないですもんね。
それに、西田敏行みたいな外見で、大河ドラマや映画の主役を何本もはれる役者さんもいませんよね。
昔は二枚目は二枚目、三枚目は三枚目でしたが、今はイケメン俳優さんが三枚目もやっちゃいますもんね。

そうですか。
私的には、『青天を衝け』の評価はけっこう高いですけどね。
史実、通説をちゃんと描いていて、時代考証もしっかりしてるし。
まあ、それと物語が面白いというのは、必ずしもイコールではないのでしょうが。
ただ、今のペースだと、幕末が2/3、明治が1/3って感じの配分になりそうですよね。
さらに、間にフランス編が入ると、明治はけっこう短いかも。
となると、岩崎弥太郎の出番はそれほど多くないかもしれません。
Commented by heitaroh at 2021-04-22 18:14
> sakanoueno-kumoさん

根津甚八はあれで女性ファンの心をぐさりと突き刺しましたからね。
当時、大河ドラマは見てなくても、根津甚八の人気は凄いものがありました。
川谷拓三も、この頃からですかね。
悪役から脱して、少しゆるキャラ的な人気を博し、山城新伍とコンビみたいになってCMに出てましたが、改めて、今見て、凄いと。
話は少し違うのですが、同時期に流行ったドラマ「俺たちは天使だ!」での脇役、柴田恭兵と渡辺篤史が実にいい味出していたのを想起します。
やっぱ、叩き上げはここに来るまでにいろんな引き出し持つようになってるし、逆に持たなければここまで来られないということでしょうね。

青天を衝けは、まあ、これから面白くなるんでしょう。
でも、ご指摘の通り、明治に入ってからが見せ場なのでしょうが、実業家だけに小難しい話になりますからねえ。
もし、そうならやはり私は興味半減ということになりそうです。
Commented by silku928 at 2021-05-06 09:05
連休も終わりましたね。
根津甚八、大好きでした!笑
もちろん柴田恭平も!二人ともニヒルで渋かったですね。
昭和を感じます。
さて大河。ここにきて見るようになりました。ブラタモリでもしていましたね。
埼玉、深谷との関係。みんなが豊かに、を掘り下げてましたね。
ドラマは脇役が面白いですね。栄一の活躍はこれから?
岩崎弥太郎さんとの関係にはそんなことがあったとは。
お孫さん同士の結婚や妻お千代さんのことも衝撃!です。
これからの展開が楽しみです〜。
Commented by heitaroh at 2021-05-06 10:08
> silku928さん
すみません。
ネタバレになっちゃいましたかね(笑)。

ブラタモリ、まだ見てないのですが、「みんなが豊かに」だったんですか。
ネタバレですね(汗!)。
まったく問題ありませんが(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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