さて、4月。コロナ自粛で特に何も出来事もなく。
今、BSで昭和53年(1978年)の大河ドラマ「黄金の日日」やってますよね。 当時、私は高校生。
評判の割には、イマイチ、面白くなく、あんまり見た記憶がなかったのですが、今見ると面白いですねえ。
(当時、これに引っかけて「焼肉のたれ 黄金の味」が出たことでも評判の程がわかるでしょうか。)
主役の市川染五郎(当時。現松本 白鸚)・・・はイマイチなのですが、脇役陣、特に、川谷拓三と根津甚八は良い味出してますよねえ。
やはり、梨園の御曹司と違い、叩き上げから来た人たちは、いろんな引き出し持ってますよ。
(ちなみに、当時も今も、鶴田浩二はものすごく違和感ありますね。)
(冒頭、ナレーションが「イスパニアの圧政にネーデルランドの都市が立ち上がったが、日本では織田信長の支配に抗い堺が・・・」とか言ってましたが、スペインのオランダ侵略は「圧政」なんて生易しいものではないですよ。イタリアがスペインとフランスの覇権争いの舞台になったのは知っていましたが、オランダの場合は異端ということもあって、むちゃくちゃされてます。)
で、昔はよかったばかり言ってても仕方ないので、今年の大河ドラマ「青天を衝け」ですが、私は今のところ、渋沢栄一が出てくるシーンはほとんど早送りで見ており・・・。
ま、これから栄一の活躍が始まれば、面白くなるんだろうとは思いますが。
で、今、私の一番の関心は、宿敵・岩崎弥太郎の役を誰がやるんだろう?ということ。
後年、栄一の孫と弥太郎の孫は結婚するのですが、この時、弥太郎は既に鬼籍に名を連ねていたものの、栄一はまだ健在で、この結婚にあまりいい顔をしなかったと言いますから、岩崎アレルギーのほどがわかるでしょうか。
おそらく、岩崎の方も弥太郎が生きていたら、絶対に許さなかったでしょうね。
(孫同士はこの時代には珍しい恋愛結婚だったそうですが、それでも、弥太郎の跡を継いだ弟、岩崎弥之助が関係修復に意を注いでいたという基盤があったればこそだったかと。)
その意味では、この両雄、ライバルなどという生易しい関係ではなく、真から憎みあっていた「宿敵」だったのでしょう。
この不幸なすれ違いの原因は、栄一が少額の金を集めて大きな仕事をする「合本主義」を説いたのに対し、弥太郎は「社長独裁」を唱えたという考え方の違いにもあったのでしょうが、一つには、弥太郎との激しい抗争のさなか、栄一は妻、千代をコレラで失った・・・ということもあったのではないでしょうか。
栄一は弥太郎の攻勢の前に、たびたび、苦境に立たされながらも、寸暇を縫って看病に帰っていたそうですが、そんな中での、あまりに早すぎる死。
「あいつだけは絶対に許さん!」という気になったとしてもおかしくはなかったでしょう。
平太独白