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幕末福岡藩の無様さが日露戦争勝利の遠因!その2
親愛なるアッティクスへ

一昨日の続きです。

早速、冒頭に唐突ですが、ここでクイズです(笑)。

1.日本で唯一、日銀支店が二つある県はどこでしょう?
2.最近、品川に止まるまでは、日本で、唯一、一つの県で新幹線のぞみが二つ止まっていた県はどこでしょう?
3.日本で一つの県で百万都市が二つある県は神奈川県ともう1つ、さて、どこでしょう?

さすがに、すぐにおわかりですね(笑)。
そうです、答えは、すべて福岡県です。
言うまでもなく、福岡市北九州市、平たく言えば、博多小倉・・・です。

では、ここから、問題は中級者レベルです(笑)。
がんばってください・・・。

4.幕末、一番最初に反幕府勢力により攻略された藩はどこでしょうか?
5.明治政府により、廃藩置県前に、唯一、お取り潰しになったのはどこの藩でしょうか?

おわかりになりましたでしょうか?
マスターの称号まであと僅かです・・・(笑)。

で、答えです。
4は、会津でも二本松でもなく、高杉晋作に攻め落とされた福岡県の豊前小倉藩です。
時の老中、小笠原家の居城・小倉城は落城し、城下は焼け野原になったとか・・・。
5ですが、実は、これも、同じく、会津でも仙台でも庄内でもなく、堂々の、我が!筑前福岡藩です。
それも、他の九州諸藩のような反政府活動などではなく、「偽札」という情けない理由で・・・(泣)。

もっとも、偽札自体は、当時、どこの藩でもやっていたそうですが、新政府が取り締まりに本腰を入れ始めたことから、他の藩は、「もう、やばいぞ!」と言ってやめていたのに、その後も、作り続けていたのが福岡藩だけ・・・。
当時、九州探題的な役目を担っていた日田代官にして、後の総理大臣、松方正義をして、「筑前福岡藩、人物一人も無し」と言わしめたとか・・・。
(哀しいかな福岡藩は、これもまた、度々、述べてきましたように幕末に勤王党弾圧し、維新後、その反動で佐幕派粛正したことから、著しく人材が枯渇していたようです。)

この辺は、まあ、大宰府に在った三条実美ら五卿を、罪人として冷遇していたことで、当然、新政府のウケはいいはずもなく、となれば戊辰戦争には積極的に派兵しなければならなかったわけで、おかげで、それでなくとも逼迫していた財政状態は、これまた著しい悪化を見せ、こうなれば、偽札でも作らないことにはどうにもならない状態になったのでしょう・・・。
(その辺は、まあ、歴史の流れが速かったわけでしょうから、一概に責められはしないのでしょうけれど、それでも、数年前の福岡ダイエーホークスサイン盗み疑惑のときと同様、「以前は皆やってたこと」で、「もう、最近じゃやってないよ・・・」みたいなものでしょうか。他にも、西鉄ライオンズ黒い霧(八百長)事件、ヨドバシカメラやビッグカメラの福岡店リサイクル疑惑・・・、とても、偶然とは思えない、見事な県民性です(笑)。)

そういう意味では、いくらひいき目に見たって、まったく無様!
小倉戦争で落城の憂き目を見た豊前小倉藩、そして、偽札で日本で唯一のお取りつぶしになった筑前福岡藩・・・。
明治初期の福岡・北九州が、(物理的な物よりも精神的な・・・と言う点で)如何に惨めな状態だったかがおわかり頂けると思います。
                               平太独白
by heitaroh | 2006-03-06 08:18 | 歴史 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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