今年の大河ドラマ「麒麟がくる」、ロケ止まってるそうですが、どこまで収録済みなのでしょうか?このままでは、いきなり、本能寺の変に飛んで、主人公はモッくんの斎藤道三になってしまいそうな(笑)。
4月になってもまだ、親の世代が生きているというのは、私の記憶にある限りでは中井貴一くんがやった平清盛のパパ以来かと。
ところで、斎藤道三の存在感の陰に隠れてあまり目立ちませんが、もう一人、親の世代で生きている人がいますよね。 今川家の名軍師、太原崇孚雪斎です。
この人は、今川家が途中で滅びてしまったこともあって、イマイチ、詳細がわからないのですが、私は織田信長登場以前の戦国期にあっては、毛利元就、武田信玄、北条氏康らと並び立つと言っても過言では無いほどの名将だと思っています。
軍事、外交、内政・・・、今川義元時代の今川家はひとえにこの人で持っていたと言っても過言では無く、この点、義元と雪斎の関係は、春秋時代の名宰相・管仲と、主君・斉の桓公に比定されるでしょうか。
両君主とも、決して無能では無かったのでしょうが、ともに、雪斎と管仲を亡くした途端に、悲惨な最期を遂げたわけで。
ちなみに、道三は雪斎の二歳年上、没年も、道三戦死の半年前に雪斎が病没しており、まるまる同じ時代を生きた二人だったということです。
幕末、江戸に入った大村益次郎は勝海舟の年を聞き、「ほぼ一緒ですな」と言ったという話を何かで読んだことがありますが、いざ、対峙となったときには、あるいはそれに近い感情をもったような気がします。
それはさておき、大河ドラマですが、帰蝶様は、なにゆえにあのようにご活躍なのでござりましょうや? あれではまるで信長様は、妻の指示に従っただけの山内一豊ではござりませぬか。
「本能寺の変、帰蝶様黒幕説」の前振りなのでござりましょうが、ちと、過ぎるような。
織田家に人はおらぬのでござりましょうや?
「光秀、信長殿を討ちなされ」
「しかし、それでは」
「構いませぬ。この天下は私と信長殿が二人で作ったもの。信長殿が狂ってしまわれた以上、誰かがこれを止めなければなりませぬ」
「帰蝶様は」
「案ぜずともよい。そちが女子は殺さぬよう配下の者共に言ってくれておれば、私はうまく抜け出す。信長殿も止めはすまい」
場面は変わって業火に包まれる本能寺。
「帰蝶様は、帰蝶様は未だ出ておわさぬか?」
「は、未だお姿が見えませぬ」
(許せ、十兵衛。私は信長殿とともに逝く)
「帰蝶様~、なにゆえに逃げられませぬ~(涙)」的な(笑)。
平太独白