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コロナウィルスへの対応の不慣れにサーズでの成功体験を見る
時節柄、話題は何と言ってもコロナウィルスなのでしょう。
病気そのものについては、多くを語る資格を持ってませんが、思うのが、日本はサーズ(SARS)のときに痛い目に遭わずに済んだことが、逆に今、対応の不慣れとなって跳ね返ってきていると思います。
コロナウィルスへの対応の不慣れにサーズでの成功体験を見る_e0027240_16005974.jpg
本当ならサーズが治まった時点で、厚労省の担当官を派遣して、「事態が起きたときに行政が採るべき対応」を研究しておくべきだったでしょう。
もっとも、私が知らないだけで、政府はそういう対応をとったのかもしれませんし、あるいは、中国側が教えてくれなかったということもあるかと思います。
が、それでも、台湾、シンガポールなどの治験、対策を知り、情報交換をするだけでも、ある程度の心構えは出来たはずです。
(出来ているのかもしれませんが、少なくとも、検疫官が感染するなどという事態を聞く限り、少し疑問です。)

日本は元寇以来、波打ち際で撃退するというのが基本思想になっているようで、サーズのときのように、そこで撃退できれば強いけど、海岸線を飛び越えて空から直接、後方に降下された場合の対応は、実に心許ない気がします。
コロナウィルスへの対応の不慣れにサーズでの成功体験を見る_e0027240_14563652.jpg
さておき、今回の件は、病気の蔓延ということと同時に、中国の「無視できない存在感」というものを改めて見せつけた形になったと思います。
思わず、世界恐慌でアメリカイギリスから世界の主役の座を奪ったことを想起しますが、無論、そこまではないにしても、世界のサプライチェーンは大きく渋滞を見せ、中国人の消費を当てにしていた世界中の観光地が悲鳴を上げるまでになっていることは事実です。
(私は日本は今バブルで、東京オリンピック後の調整不況から、アメリカ大統領選挙後のアメリカのバブル崩壊で大爆発・・・というシナリオを予想してましたが、今回のコロナウィルスの蔓延はあるいはそれを早めることになるかもしれません。もはや、米中貿易戦争どころではなくなったような。思わず、三國志で対峙していた両軍の前に、イナゴの大群が襲来し、戦争どころではなくなってしまったという話を想起してしまいましたが。)

ちなみに、サーズのとき、私がたまたま、大手の総合病院に行ったら、玄関の前に、防護服を着た人が二人、椅子に座って、「SARSに感染したと思われる人や、最近、中国や東南アジアなどに出かけて、高熱が下がらない人は、ここで申告してください。」という立て看板を持ってたことがありました。
思わず、「そんなもん、こんなみんなが見ているような所で、一々、申告するか?」と疑問に思ったことがあります。
このときのことについては、こちら↓を見ていただきたいのですが、これを見る限り、当時から、シンガポールなどは既に万全の態勢をとっていたようですね。
そう考えれば、日本はこの間、何をやってたんだ・・・と。
結局、阪神大震災など、実際に災害に見舞われないと、何も動かない国なんでしょうが、逆に言うと、一度、そういう痛い目に遭うとその後の対策はちゃんとしているという国でもあるような気がします。
              平太独白

by heitaroh | 2020-02-14 07:35 | 時事問題 | Trackback | Comments(4)
Commented by silku928 at 2020-02-19 15:54
こんにちは
かなりご無沙汰していました。
お元気そうで何より!です。
コロナの話題はこちらでも関心大。
満員電車も恐る恐るです。
しかし、何なのでしょうね。この対応の不味さ。
当初から全てにゆるいな~と(>_<)。

またこれからもblogぼちぼちと。。
宜しくお願いします。
Commented by sakanoueno-kumo at 2020-02-19 17:39
わたしは、正直、少し騒ぎすぎのような思っています。
だって、国内の感染者数は、クルーズ船を除けばまだ数十人で、死者も80代の別の疾患を持った方が一人亡くなっただけ。
致死率2%というのも中国での話で、医療先進国の日本では、きっともっと低いんじゃないでしょうか。
それよりも、致死率は1%に満たなくても、毎年日本国内でも数千人の方がなくなっている普通のインフルエンザの方が、よっぽど深刻だと思います。
でも、そんなことを言うと袋叩きに合うような状況ですから、大きな声では言えませんが。
まだ得体のしれないという点では注意が必要なのでしょうが、いたずらにマスコミが恐怖をあおりすぎなんじゃないかと。
10年ほど前の新型インフルエンザのときの騒ぎ方とよく似ています。
Commented by heitaroh at 2020-02-19 18:38
> silku928さん
ご無沙汰しております。
私の方も、すっかりブログの方は惰性でやっているような状態でして・・・。
続けざまに投稿するのは本当に久しぶりでした。

コロナウィルスはこういうことになるとは、早くから言われていたわけで、もう少し何か出来ただろう・・・という気が。
ちなみに、私もサーズのときに消毒液など買っていたのですが、今般、せっかくなのでと思って出してきたら、しっかり消費期限10年オーバー。あんな物に消費期限があるなんて知りませんでした(笑)。

また、よしなに。
こちらもなかなか、見出せてないのですが。
Commented by heitaroh at 2020-02-19 18:45
> sakanoueno-kumoさん
マスコミがあれだけ連日報道してれば、不安も高まろうというものですよ。
御説の通り、報道しないと、何かあったときに問題視されるのでしょうが、オレオレ詐欺と一緒で、あまり報道しすぎるのもどうかと。
アメリカでもインフルエンザで1万人から死んでるそうですが、そちらは入国禁止なんてことにはならないわけで。
オーストラリアの火事や、香港の暴動など、その後、どうなったのでしょうか?
すっかり消えちゃいましたねえ。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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