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道に迷って初めて知る神埼街道と人参畑と平忠盛
先日、日曜の夕方から、近所をちょっと散歩してましたら、道を間違えちゃいまして・・・、4時間彷徨ってました。
「もう、これはほとんど遭難に近いな。そうなんです!」・・・などと言っている場合では無く(笑)。
おかげで、体はくたくたなのに、夜はまったく眠れないという悪循環。


で、さておき、その帰途、たまたま、歩いていたら傍らに看板があり、そこが、神埼街道だと知りました。

道に迷って初めて知る神埼街道と人参畑と平忠盛_e0027240_10395309.jpg
と言っても、別に大通りでも無く、場所によっては車同士が「離合」(福岡ではこれを標準語と思っている人多数(笑)。車同士がすれ違えるという意味です。)するのが難しいような所もあるくらいで。
おそらく、この道は後年になって、拡幅したんだと思います。
昔の街道というのは、せいぜい、荷車や駕籠が通るくらいですから、今から見れば、びっくりするくらい狭いんですよね。

これ(↓)は、場所は少し違うのですが、江戸時代、福岡藩の支藩だった秋月藩が参勤交代の時に使用したと言われる秋月街道です。
道に迷って初めて知る神埼街道と人参畑と平忠盛_e0027240_11195649.jpg
ここを見る限りは普通車くらいなら、問題ないようにも思えますが、先の橋になっている方に曲がろうと思うと、少し怖いかもしれません。

で、この神埼街道ですが、私も初めて聞きましたが、看板によると、平清盛の父、忠盛が荘司を務めていた神埼荘と、日宋貿易の拠点、博多を結ぶために開いた・・・とありました。
なるほど、忠盛と言えば、清盛以上の才人だったとも言われる人ですから、それくらいのことは考えるでしょうね。
ただ、この道はこのもっと先、佐賀との県境には背振山地の山塊がそびえてますから、江戸時代になっても荷車を引いてここを行くのはちょっと無理だったでしょうね。
今はトンネルが出来てますが、それが出来る前、平成の初めの頃に、車で通ったときは、「二度と通らない」と思ったくらいの悪路でした。
大正12年、当家が当時の人参畑(現福岡市博多区博多駅前三丁目)に移って来たときまでは、ここから、塩原村(現福岡市南区塩原)経由で現在の福岡市南区を縦断する形で乗合馬車が出ていたそうですが、それでも、山の手前の現那珂川市までで、県境までも行ってません。
(ちなみに、その後は、筑紫乗合自動車のエンジン付木炭バスが走っていたそうです。)

まあ、需要の問題もあったのかもしれませんが、おそらく、平忠盛が拓いた頃の街道はこんな(↓)感じだったのではないでしょうか。
道に迷って初めて知る神埼街道と人参畑と平忠盛_e0027240_10384617.jpg
                        平太独白

by heitaroh | 2019-07-17 07:19 | 地域 | Trackback | Comments(2)
Commented by sakanoueno-kumo at 2019-07-20 09:26
「離合」、初めて聞きました!
Commented by heitaroh at 2019-07-20 09:41
> sakanoueno-kumoさん
へー。やはり神戸でも言いませんか。愛媛県くらいまでは普通に言うみたいですよ。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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