世の中に構造不況という言葉がありますよね。業界全体が業種の構造的な問題で不況なんだというやつ。
でも、往々にして、構造不況と言いながら、その前にやるべき企業努力を怠っていたりということもあるようです。
かつて、第一次焼酎ブームの頃、日本酒業界は税率で焼酎より高率に置かれていたので、「値段的に敵わない構造不況」だと言ってました。
それはまあ、そうなんだろうなと私も漠然と思っていたのですが、このとき、当時の日本マクドナルド・藤田田社長が日本酒業界の講演に招かれ、「皆さんは構造不況だと嘆いておられるが、その前にやるべき企業努力をやってますか?」と言ったという記事を目にしました。
曰く、「この酒は熱燗が美味いのか、冷やが美味いのか、何の表示もない。紙パックに、サーモラベルを貼って、その酒が一番、美味しく飲める温度になると色が変わるようなことの一つもやったらどうですか?」と。
私も思わず、これには「なるほど」と思いましたね。
なるほど、確かに言われてみれば、「やれること、やるべきことがまだ結構あるなあ」と。
これと同じで、その後も「これは絶対構造不況だろう」と思うような業界が案外、その前にまだやれることをやっていなかったりするのを見てきました。
「今時、こんな店はもう流行らんから閉めようと思う」と小料理屋の親父が言ってましたが、口には出さなかったけど、その前に「もう少し、気が利いた物を出せよ」と。
この程度の物しか出してないから流行らないんじゃないかと。
その上で・・・、テレビドラマでは時代劇が凋落傾向・・・どころか、もはや、役目を終えた観が強いのは事実ですよね。
でも、それって果たして本当に構造不況でしょうか?
その前に、本当に顧客のニーズに合った物を提供しているか一度、再点検したほうがいいのでは?
もちろん、本当にどうにもならない構造不況というものが存在するのは事実でしょう。
ただ、その前にやるべきことをやっているのか?ということです。
で、大河ドラマ「西郷どん」。
私が見ていて、前半は面白かったのですが、後半に入ると・・・・。
視聴者は本当にあんなに西郷さんだけが素晴らしく、後はみんなバカばっかり・・・みたいな展開を望んでいるのでしょうか?
売れないから、確実に売れる物を・・・と考えることはよくある構図でしょう。
が、それが果たして、顧客のニーズに合致しているかと言えばそうでもないような気がします。
昭和の大河ドラマの登場人物はそんなにいい人ばかりでもなかったですよ。
国盗り物語の高橋英樹演じる織田信長の暴君としての顔と裏腹の孤高、近藤正臣演じる明智光秀の組織人としての苦衷と怒り。
今、それをやったら、非難が殺到するのかもしれませんが。
平太独白
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