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「中国文化大革命50年と私」展と映画「トランボ」の同根
当方、この連休を利用して、一泊で東京に行ってきました。
本当は他の用事も済ませたかったのですが、まあ、そう都合良くも行かず。
で、旧友と久闊を叙し、久々に斗酒なお辞せずをやったら、15年前に沖縄で泡盛飲み過ぎて以来の超絶悶絶二日酔い。
確実に飲酒人生は終盤に近づきつつあるようです。

「中国文化大革命50年と私」展と映画「トランボ」の同根_e0027240_1571051.jpg
(↑残照・・・。)

ということで、宴に臨む前に今回の上京の主目的である「中国文化大革命50年と私」展に行ってきました。

これは今からちょうど50年前に日本写真家協会会員でいらっしゃらる荒牧万佐行氏が、当時、文化大革命の嵐が吹き荒れる中国を撮影したときの貴重な写真を展示された物で、当時、文革中の中国の実態は今の北朝鮮と同じで、特に西側諸国にとっては謎とされていたことから、帰国直後にこの写真は大きな反響を巻き起こし、これにより、氏は67年度写真協会新人賞を受賞されたのだとか。

ただ、当時、私は5歳ですから、この写真の存在を知らず、また、今になると日本でも文革中の中国のことはどこまでが本当かわからないような話も多く出回っており、日本人が日本人の目で見た文革中の中国という物を是非、見ておきたいと・・・。
で、今回、さすがに写真展に展示してある写真を撮ることは憚られたので撮ってないのですが、何より、その場に荒牧氏ご本人がいらっしゃったことで、「当時、中国側から10人だけ観光客の受け入れをする旨の申し入れがあったこと」「中国研究の第一人者たる東大の林健太郎教授がいらっしゃったことで何とか写真撮影が出来た」等など、色々と興味深いお話を伺うことが出来ました。

で、当時は日本も学生運動華やかなりし頃で、似たような風景の写真があったことを思い、ふと、先日見た、アメリカの赤狩り時代のハリウッドとの脚本家を描いた映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を思い出しました。
当時のアメリカに吹き荒れた「赤狩り」と中国の文化大革命というものは東西、それぞれの陣営で起こるべくして起こった時代の徒花だったんじゃないかと。

ちなみに、当時のハリウッドで、夢よもう一度・・・みたいな老女が妙に権勢振るうようになる辺りは、「牝鶏朝する時はその里必滅といへり」(雌鶏が時を告げると家が滅びる・・・つまり、女性が政治に口を出すと国が乱れる)という言葉を想起。
今の時代、これを口にするだけで怒られるんでしょうが、問題はサッチャーさんなんかのように正当な手続きで選出された場合ではなく、江青エレナ・チャウシェスクのように、ただ、権力者の妻などいう曖昧な存在理由で口を挟むと、確かに、男だけのときに比べ一段罪深さが増す・・・と。
そういう意味では、この言葉は必ずしも間違ってないのかなと。
                    平太独白
by heitaroh | 2016-09-24 07:03 | その他 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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