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大晦日に思う新暦と旧暦の閏月が欲しいの年末ご挨拶!
今年も間もなく一年が終わろうとしております。

本日は大晦日ですが、日本では1月1日を元旦正月として祝いますよね。
でも、欧米では日本ほどのお祭りムードは無いそうですし、中国韓国では暦(こよみ)上の1月1日よりも、むしろ旧正月の方を「春節」として祝祭の日として祝う・・・と聞いております。

大晦日に思う新暦と旧暦の閏月が欲しいの年末ご挨拶!_e0027240_123185.jpg

私も毎年、正月には僅かな時間でも机に向かい、その年のテーゼをノートの1ページ目に記すようにしているのですが、その意味では、「一年の計は元旦にあり」ということで1月1日を特別の日とすることに異論はないんですよ。
でも、本来、我々の祖先が上代より神聖な日としてきたのは旧正月のはず。
その日を、暦が変わったからと言ってまったく別の日に変更しても良いものかという気もするんですよ。
であれば、今更、1月1日を普通の日に戻せというのも無理があるでしょうから、1月1日はそのまま祝い、遠い昔から先祖が祝ってきた旧正月もせめて、「国民の祝日」として、何か少しは正月に近いことをやる・・・くらいはしてもいいように思えるんですよね。

大晦日に思う新暦と旧暦の閏月が欲しいの年末ご挨拶!_e0027240_13192289.jpg本来、日本のような四季がはっきりしている国には旧暦(太陰暦)の方があってるとか。
つまり、季節の風物詩がまったくわからなくなっているんですよね。
明治5年12月2日(1872年12月31日)まで使われていた天保暦は、その翌日の12月3日をもって明治6年(1873年)1月1日に改められ、太陽暦(グレゴリオ暦)に改暦されたわけで、これは維新後、財政難の明治政府が閏月の1ヶ月分の役人の月給を削減することが目的だったといわれてます。

でも、これは当時の人もながら、私のような歴史好きな人間も結構、混乱するんですよね。
たとえば、天下分け目の関ヶ原の戦いなどは、慶長5年(西暦1600年)ですが、旧暦だと9月15日で新暦だと10月21日とほぼ1ヶ月違うわけですね。
ちょうど、季節の変わり目であり、温暖化になる前だったことを考えれば、この1ヶ月の違いは合戦の日の情景を思い浮かべる時、かなり違ってくるわけで。

もっとも、明治5年に新暦へ移行した時点で庶民生活の隅々まで新暦が行き渡ったと考えるのは大間違いで、しばらくはカレンダーには旧暦が併記されていたため、一向に庶民生活に浸透せず、業を煮やした明治政府は明治43年(1910年)から旧暦併記を禁止。
これにより、国民の間に新暦がある程度は普及したようですが、それでも神社が発行する六曜と旧暦併記のカレンダーについては政府も黙認せざるを得ず、結局、新暦が国民の間に完全に定着したのは戦後になってからのことだとか。
(やっと浸透し始めたという戦後の新聞記事を見たことがあります。)

とまあ、以上、とりとめのないことを書いてまいりましたが、本日もしっかり時間に追われており、私だけ閏月が欲しいと思う、今日この頃であります。
一年間、ご愛顧のほど、有難う御座いました。
どなたさまも良いお年をお迎えください。
                          平太独白
by heitaroh | 2015-12-31 06:36 | その他 | Trackback | Comments(4)
Commented by sakanoueno-kumo at 2016-01-05 12:05
>本来、日本のような四季がはっきりしている国には旧暦(太陰暦)の方があってるとか。

でも、閏月のある年は13ヶ月あったわけでしょ?
ということは、12ヶ月の年と13ヶ月の年では、歳時記の気候なんかにもずいぶん違いがあったんじゃないかと。
田植えとか稲刈りとか、農作物のスケジュールも毎年違ったりして、ややこしかっただろうなぁと想像します。
その点、太陽暦はほぼ毎年一定の暦を刻みますから、慣れてしまえば、こっちの方が絶対便利だったと思うんですけどね。

話が少し離れますが、昔の時刻も、夜明けから日暮れまでの時間を6等分する不定時法でしたから、夏と冬では一刻の長さがぜんぜん違ったんですよね。
こちらの方は、生活のリズムにあった時間方といえますから、ある意味、理にかなっていたかもしれません。

いずれにせよ、新しい暦や時刻になかなか馴染めなかったというのは想像できますね。
90歳過ぎまで生きた明治生まれの祖父母は、平成になってもまだ、自身の年齢を数え歳で言ってましたから。
Commented by heitaroh at 2016-01-09 15:17
< sakanoueno-kumoさん

すみません。私もそれほど調べたわけではないのですが、たぶん、季節感にずれが出るのを閏月で調整していたということなんだろうと思うんですよ。つまり、日程優先ではなく、季節優先だったということ。仰るとおり、農事を中心に回っていたのでしょうね。
旧暦だったら毎年、6月になったら田植えを始めようか・・・で良かったのが、新暦だとその年によって違うわけで。
数え年、そうでしたねえ。うちも祖父母はずっと数え年でした。本当はあっちのほうが正しいんでしょうけどね。
Commented by motton at 2016-01-27 12:18
昔の人が季節感を感じたのは、旧暦の日付ではなく、併用された二十四節気(立春や春分など)の方でしょう。
二十四節気は太陽暦と同じく太陽の運行で決まりますから、例えば春分は太陽暦では 3/20 前後で固定ですが、旧暦では 2月1日から 2月30日のどこかに来ます。
(閏月で調整することで)旧暦2月は必ず春分を含みますが、それでも季節とは最大半月のずれが出ることがあります。
Commented by heitaroh at 2016-02-01 11:23
<mottonさん 確かに。でも、二十四節気はあんまり根付いていなかったと何かで見たような・・・。いや、まったくうろ覚えですから、まったく何の根拠もありませんです。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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