今年も間もなく一年が終わろうとしております。
本日は大晦日ですが、日本では1月1日を元旦正月として祝いますよね。
でも、欧米では日本ほどのお祭りムードは無いそうですし、中国や韓国では暦(こよみ)上の1月1日よりも、むしろ旧正月の方を「春節」として祝祭の日として祝う・・・と聞いております。

私も毎年、正月には僅かな時間でも机に向かい、その年のテーゼをノートの1ページ目に記すようにしているのですが、その意味では、「一年の計は元旦にあり」ということで1月1日を特別の日とすることに異論はないんですよ。
でも、本来、我々の祖先が上代より神聖な日としてきたのは旧正月のはず。
その日を、暦が変わったからと言ってまったく別の日に変更しても良いものかという気もするんですよ。
であれば、今更、1月1日を普通の日に戻せというのも無理があるでしょうから、1月1日はそのまま祝い、遠い昔から先祖が祝ってきた旧正月もせめて、「国民の祝日」として、何か少しは正月に近いことをやる・・・くらいはしてもいいように思えるんですよね。

本来、日本のような四季がはっきりしている国には旧暦(太陰暦)の方があってるとか。
つまり、季節の風物詩がまったくわからなくなっているんですよね。
明治5年12月2日(1872年12月31日)まで使われていた天保暦は、その翌日の12月3日をもって明治6年(1873年)1月1日に改められ、太陽暦(グレゴリオ暦)に改暦されたわけで、これは維新後、財政難の明治政府が閏月の1ヶ月分の役人の月給を削減することが目的だったといわれてます。
でも、これは当時の人もながら、私のような歴史好きな人間も結構、混乱するんですよね。
たとえば、天下分け目の
関ヶ原の戦いなどは、慶長5年(西暦1600年)ですが、旧暦だと9月15日で新暦だと10月21日とほぼ1ヶ月違うわけですね。
ちょうど、季節の変わり目であり、温暖化になる前だったことを考えれば、この1ヶ月の違いは合戦の日の情景を思い浮かべる時、かなり違ってくるわけで。
もっとも、明治5年に新暦へ移行した時点で庶民生活の隅々まで新暦が行き渡ったと考えるのは大間違いで、しばらくはカレンダーには旧暦が併記されていたため、一向に庶民生活に浸透せず、業を煮やした明治政府は明治43年(1910年)から旧暦併記を禁止。
これにより、国民の間に新暦がある程度は普及したようですが、それでも神社が発行する六曜と旧暦併記のカレンダーについては政府も黙認せざるを得ず、結局、新暦が国民の間に完全に定着したのは戦後になってからのことだとか。
(やっと浸透し始めたという戦後の新聞記事を見たことがあります。)
とまあ、以上、とりとめのないことを書いてまいりましたが、本日もしっかり時間に追われており、私だけ閏月が欲しいと思う、今日この頃であります。
一年間、ご愛顧のほど、有難う御座いました。
どなたさまも良いお年をお迎えください。
平太独白
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