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イケメン投手結婚中傷にみる、資本主義の原則への良書的煩悶。
親愛なるアッティクスへ

先日、プロ野球、福岡ソフトバンクホークス 和田毅 投手が、タレントの仲根かすみさんとの結婚を発表しましたが、それについて、HPにファンからの悪質な書き込みが頻発しているとか・・・。
参考:和田毅 オフィシャルサイト
昭和36年生まれの私としては、それを聞いて、結構、マジ、びっくり!

大昔は、人気歌手だった舟木和夫さんなどのように、「結婚したら、ファンが激減してしまい、その後の歌手活動に支障をきたすようになった。」という話もあったくらいですから、芸能人は結婚しても公表することはタブーだったと聞いてました。
それを劇的に変えたのが、あの山口百恵さんのステージ上での、結婚発表だったように記憶しております。
以来、ファンスターの結婚を祝福するようになったと。
ところが、この平成の時代に、和田投手の結婚にショックを受けている女性が多いというのは、何だか昼間絶滅した恐竜の幽霊を見たような気が・・・(笑)。
未だにいちファンが、こういうスターと結婚出来ると思っている人がいたってことでしょうか?
この調子では、さらに、女性に人気のある川崎宗則選手(通称、ムネリン)の結婚の時は、福岡市自衛隊出動要請した方がいいのかもしれませんね(笑)。

それはさておき、話は変わりますが、今朝、PCを開いたところ、郎女(いらつめ)さんという方から、平太郎独白録 「ナポレオン三世と小早川秀秋に見る歴史というものの無責任性について」へのTBを戴いてました。
ナポレオン三世については、いずれ、また、改めて述べてみたいとは思っているのですが、それとは別に、その郎女さんの記事の中に興味深い一文をみつけました。
曰く、「一番ありがたかったのは、ナポレオン三世の外交や戦争についても章がさかれていることで、アマゾンでさがしたんですが、普墺戦争普仏戦争を解説してくれている日本語の本って、いま、ほとんど出てないんですよね。」というものでした。

今から25年くらい前、確か学生時代だったかと思いますが、当時、私は中国日本の歴史関係の本(それほど大げさな物ではなく)は概ね、読破したこともあり、次は西洋史・中東史・朝鮮史などを読んでみたいと思い、書店に足を運びました。
ところが、どの書店も、信長・秀吉・家康については、くどいくらい色々な人が書いているのに対し、中東史はもとより、西洋史という点でも、図書館ならともかく、一般の書店では、せいぜい、「ナポレオン」についての本があるくらいで、「カエサル」さえ殆ど置いてないという状態でした。
東洋史においても、「三国志」「史記」などの特定の本ばかりに集中し、「チンギスハーン」がやっとナポレオン状態・・・。
これは、当時の書店のいけないところ・・・というよりも、日本人の偏った知識欲というものの困った部分だと思いますが、せめて、プルタルコス「英雄伝」ヘロドトス「歴史」くらいは置いといて欲しかったです。

この点は、最近は、まあ、随分、よくなってきたようですが、今でも、朝鮮史・インド史などは、もっと身近にあっていいと思うのですが、未だに「これなら・・・」と気軽に読めるようなものには、お目にかかったことがありません。
(探せばあるんでしょうが、逆に言うと探さなければ無い・・・と言う。)
従って、そういう状態ですから、韓国で一番好きな人物は?と聞かれたなら、少ない知識の中から、朴正煕と答えざるを得ず(もっとも、すべて知ったとしても、この方は上位には入ると思いますが)、こういった傾向は私に限らず、おそらく多くの日本人がそうなのではないでしょうか?

まあ、良書売れる本であるとは限りませんから、「資本主義の原則にあわないような物を読みたきゃ、図書館へ行きな。」ってことでしょうが、何だか、和田投手の結婚発表の前日結婚式を挙げながらも、誰からも一切の誹謗中傷がなかった、同じく、福岡ソフトバンクホークス 的場直樹 捕手と同じくらい、割り切れないような気もしなくもないような・・・(爆!)。

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by heitaroh | 2005-12-15 08:30 | 社会全般 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from 声鷹らかに我叫ぶ at 2005-12-18 09:51
タイトル : 腐女子の反応が面白いね
まずは和田毅選手結婚おめでとうございます。 そしてこの報道をきっかけに和田選手の公式HPは大騒ぎ。野球ファンやホークスファンではない和田ファン=腐女子達が大暴れしてます。まぁ見苦しいけどヲチしてるこっ... more
Commented by 郎女 at 2005-12-17 22:36 x
ご訪問とTB、ありがとうございました。

プルタルコスやヘロドトスは、岩波文庫で出ていたような気もするのですが、勘違いかもしれません。
朝鮮史は、近現代に偏りすぎですよね。古代はまだしも、統一新羅、高麗王朝、李王朝あたりは、高価な専門書しか出てないように思います。
そして、そういえばインド史の本なんて、ほとんど見ないですね。

今年、はじめて韓国へ遊びに行ってきたのですが、世界遺産になっている水源華城に一日費やしました。華城は、18世紀の末に造られた水源を囲む城壁で、実は朝鮮戦争でほとんど破壊されたんです。しかし、精密な図面が残っていたため、朴正熙大統領が復元を志して着工し、工事は延々引き継がれて今の姿があるそうです。朴正熙の偉大さを、再認識いたしました。
Commented by へいたらう(管理人) at 2005-12-18 12:39 x
>郎女さん

コメントありがとう御座いました。

私が書店でこの感慨を持ったのは、もう25年くらい前のことですから。
当時は、今みたいに大型書店なども、あまり、ありませんでしたし、普通に駅地下などにある書店では、まず、見かけることはありませんでした。

今は、大型書店も増えましたし、探そうと思えば色々ありますよね。
まあ、それでも、そんなのは図書館のエリアなのでしょうが・・・。

韓国の世界遺産はまだ、行ったことがありません。
ていうか、存在もしりませんでした。
そのあたりが、本の世界と同じなのだと思います。
Commented by 郎女 at 2005-12-19 01:29 x
私は大学が東京で、それもかなり都心近くに住んでいましたので、事情がちがったかもしれないですね。新宿の紀伊國屋へよく行きましたが、それでもなければ神田でした。

私は現在、野球はまったく知りません。いえ、昔は阪神タイガースのファンだったのですが、野球を見なくなって久しいんです。戦国時代もほとんど知りませんし、そういうものだとおっしゃるのは納得です。
Commented by heitaroh at 2005-12-19 09:50
>郎女さん

ご丁寧にどうも、有り難うございました。

当方、歴史からスポーツ、政治、経済まで、幅広く取り扱っておりますので、これに懲りず、たまには覗いて戴けるよう御願いします。
ちなみに、私も昔は阪神ファンでした(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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