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オーナー企業は是か非か!
親愛なるアッティクスへ

今の日本の最大の問題点は、平太郎独白録 日本の最大の問題点は行立未分離に在りと見つけたり!などでも述べましたとおり、行立分離重心不在だというのが持論でありますが、その上で敢えて、三つ目を挙げるならば、総理大臣を始め大臣たちも皆、サラリーマンであって、オーナーではないということだと思います。
私の拙い経験で言わせて頂くなら、その鍵となるのが、会社の利益と社長の利益はの上下にですが、会社の利益と社員の利益はだということです。

つまり、サラリーマン経営者の弊害は自分の任期中のことしか考えないことだと思いますが、一方で、同族会社の欠点は、そう何代にも渡って優秀な人物が輩出されるわけでもない・・・ということにあると思います。
(歴代の徳川将軍家を見ても、全てが初代の徳川家康並に皆、優秀であったわけではなく、むしろ有能な将軍の方が少なかったと言えるでしょう・・・。)
では、オーナー経営者とサラリーマン経営者とは、果たして、どちらかがいいシステムなのでしょうか?
そう考えたときに、本来はこれら2つのシステムは、良い悪いとかではなく、うまく組み合わせて使うべきものなのだろうと思います。

そして、こう考えたとき、日本におけるオーナーとは、天皇であり、絶対君主制にしろとは言いませんが、少なくとも、もう少し戦前のように天皇に諮問権くらい与えてもいいのではないでしょうか?
天皇が象徴などになってしまったから、(元々、象徴なんでしょうが・・・。)歴代内閣が、国債を自分の魔法の財布代わりに使うと言う無責任の構図が出来上がって行ったのではないでしょうか?
「使うだけ使って、払うときには、自分はもういない。後の奴が代わりに払ってくれる・・・。」
こんなうまい話はないでしょう!!
(後の奴にしてみれば、そんな前の奴の借金で俺が苦労する義理はない。で、さらに、後の奴に付け回してやれで積もりに積もって・・・!今更、どうやって返すんですか???)

中曽根康弘内閣のときには、償還期限が来た物を、そっくりそのまま、後の代にツケを回しましたしね・・・。
まあ、中曽根さんにしてみれば、「そんな、前のやつが作った借金、何で俺が払わないといけないの?」というところだったでしょうが。
元々、赤字国債というのは憲法で禁止されていたのを昭和40年不況だっかのときか何かに福田赳夫さんが使えるようにしたと聞きました。
つまり、パンドラの箱を開けてしまったんですね・・・。

「ココロザシ 非常事態に 置いていき」 梁庵平太

これこそが、無責任サラリーマン政治家の弊害ではないでしょうか・・・。
                         平太独白
by heitaroh | 2005-08-01 07:24 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(11)
Commented by ゴア at 2006-01-10 17:58
TBありがとうございます。
中小企業は間違いなく殆どがオーナー経営者ですから、家督として企業を継続するのは是も非も無いことでしょうが、創業期を脱して大きくなりすぎるといろんな弊害が出てくるものでしょう。
中小企業のような非上場株式は同族が手に入れようとする場合、第3者とと比べてかなり高額に見積もられますが、このように上場しないと資本的に企業が継続できない仕組みもおかしなものだと思います。 現代に置いても同族経営がまかり通らないように、三世一身の法がしかれてるわけですよね。 難しいものです。

Commented by heitaroh at 2006-01-10 18:37
>ゴアさん

初めまして。
コメント有り難うございました。

仰るとおりで、日本は意図的に、極端な金持ちが出ないようにされた、社会主義国家ですからね(笑)。
まあ、今までは、それが、中流意識になって、日本人の一体感を醸し出していたのでしょうが、これからはそうはいかないでしょうけど・・・。

今後とも、よろしくお願いします。
Commented by hajime_seki at 2006-01-11 17:29
トラックバックをありがとうございました。
オーナー経営者とサラリーマン経営者という区分には、同時にそれがどういう会社なのか、昨今はやりの言葉でいえば、その会社のビジネスモデルとの関連で考察する必要があると思います。たとえば、創業経営者がたいへん開発力にすぐれた人間であれば、オーナー経営であるからこそ強みが発揮されるともいえますし、どちらというとシステムの優位性や組織力そのもので勝っている会社の場合は、言葉は妥当ではないかもしれないけれど、「サラリーマン経営者」のバランス感覚がむしろ必要だといえるでしょう。いずれにせよ、具体的な個別の企業ケースにもとづいて判断されるべきであろう、とは思います。
ともあれ、サラリーマン経営からオーナー経営へのシフトというのはあまり例がありませんし、基本的に「オーナー経営からサラリーマン(衆知を集める、というイメージでしょうか)経営へのシフト」について、そのタイミング、そのノウハウ、その法則が求められているのだと考えます。
Commented by heitaroh at 2006-01-11 19:09
> hajime_seki さん

コメント有り難うございました。
確かに、企業に限らず、何事もケースバイケースであり、また、それを受け持つ人間によっても異なる物でしょうから、十把一絡げで論じるのは、無理があるとは思いますが、一般論として、オーナー経営者から、そう何代も続けて優秀な人材が出るとは思えず、サラリーマン経営者が百年先のことまで考えて経営してくれるとは思えないわけです。
特に、昨今の「アメリカ型の株主の発言力が強い社会」化を見ていると、とにかく、百年の計を考えるよりは、今の利益を求められることだけが経営者に求められる傾向が強いようで・・・。
ということで、私はオーナーは居ながらも、「君臨すれど統治せず」という、戦前の三井のようなシステムが一番いいのではないかと思うのですが・・・。
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-13 15:03
>確かに、企業に限らず、何事もケースバイケースであり、また、それを受け持つ人間によっても異なる物でしょうから、

同感です。結局は人によるのです。
Commented by へいたらう at 2006-08-13 17:22
>Count_Basie_Bandさん

ただ、そうは言っても、性善説に期待して、人格者がそこに現れるのを待つ・・・というのは、現実にはちと、無策にすぎるような気もします。
やはり、オーナー社長とサラリーマン社長というものは、その足りない面を組み合わせて使うものではないでしょうか?
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-14 10:35
>ただ、そうは言っても、性善説に期待して、人格者がそこに現れるのを待つ・・・というのは、現実にはちと、無策にすぎるような気もします。

仰るとおりです。
自分より有能と思える者を後継者にしないというの人類の本能みたいなモンですから組織は限りなく劣化していくのですが、時々就任後化ける人もいます。その「化け」に期待するしかないのではないでしょうか。
Commented by へいたらう at 2006-08-14 15:23
>Count_Basie_Bandさん

>期待する・・・
というだけで、後は運任せ・・・というわけには、現実上はいかないでしょう。
であれば、かつての三井家のように「君臨すれど統治せず」で、オーナーはオーナーとして存在し、実際の経営は有能な番頭の中から、その時点で、一番、相応しい者を選ぶべきではないでしょうか?
サラリーマン経営者だけ、オーナー経営者だけ・・・になるから、うまくいかないわけで・・・。

今の国債の問題にしても、天皇が「田中は緊急時だというので、赤字国債の発行を許したが、中曽根は償還する気はないのか?!」くらいのことは言ってもよかったんじゃないですか?
明治天皇だったら、言えたんでしょうが、象徴が象徴になっちゃうから、ああいう無責任なことになってしまうわけで・・・。
Commented by Nao at 2013-10-10 16:46
バブル期にも、必要無い赤字国債が反対を押切り強引に発行されましたね。経済成長期・精密機器産業構築期、流通貨幣増加が必須の所に増量しないまま、現在の不景気に至ったとか。
2000年以降、中・米等は流通通貨を3倍以上増量し、日本は圧力で殆ど増量せず。(プラザ合意時の為替・株・日本叩き組?)
戦後、植民地制が次々独立…と見せ掛け、中ソによる新植民地支配勢力が拡大、欧州疲弊で米国のみが戦える状況だった為、殆どが中ソ勢力下に入りました。最近、共産社会主義の評価見直しで抜出した所もある様ですね。
古代ギリシャ・ローマで、フランス革命以降の(打倒支配階級)革命での、「過度の民主化・優遇策」「精神支柱の不在」「愚民による我欲政治」も問題視され出しました。
戦後、天皇は政治発言権が無く、それによる社会破壊目的のコミー系は日本社会を随分と破壊しました。
仰る様に、上層部にも活を入れられる方が必要ですね。昭和天皇は、日本国憲法総てを覚え違反無き様努力なさり、政治家には自然に国民生活への配慮を促す様な話題を向けてらした様です。本来の善良な精神がすーっと全体に浸透する様にと思います。
Commented by heitaroh at 2013-10-11 14:30
>Naoさん

申し訳ないです。
今、当方、ぎっくり腰になっちゃってまして・・・(笑)。
寝返りが打てないもので、睡眠不足が著しく・・・、必ず返信致しますので、しばらくご猶予を。
Commented by heitaroh at 2013-10-16 11:59
>Naoさん

遅くなりました。どうにか、返事できるくらいまでに復活しました。復活しても満足頂けるようかどうかはそもそも不明ですが(笑)。

赤字国債というものについては別項でも述べているのですが、日本人というのは最近でこそ、少し大人になってきたように思えますが、まだまだ、民度という点では子供なんですよね。
ましてや、赤字国債に扉が開かれた昭和40年頃は殆ど、「七人の侍」に出てくる百姓の状態に近く、こんな状況の中で赤字国債に道を開けば、子供が大人の財布を持ったようなものでこうなることは容易に想像がついたはずです。
福田赳夫さんほどの人がどうしてこんな理屈がわからなかったのか、むしろ、不思議です。

民主主義という物も同様で、少し与えるのが早すぎたのではないかと思っています。
まあ、こちらは仕方なかったでしょうけどね。
<< 日本の戦後を作った人々 お笑い下されたく候・・・ >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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