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桑田真澄に心底すげえと思った盆の入り
昨日、たまたま、風呂あがりにテレビの前を通ったら、高校野球の番組に元巨人の桑田真澄氏が出てたので、少し立ち止まって、見るとも無しに見てたのですが・・・、「桑田ってすげえ!」と心底思いましたね。
PL学園のエースとして甲子園に出場した高校2年の時の決勝戦で、茨城県代表の取手二高に打ち込まれて負けたそうですが、驚いたのは、彼はその後、一人で、わざわざ大阪から茨城まで行って同校を視察し、練習の仕方を学んだそうです。
普通は「悔しい」とか「残念」とかで終わりですよ。
そこを、自ら足を運んで見てみたい・・・と、しかも高校生が・・一人で・・・ですよ。

おそらくは、対戦している時に何かしら感じるものがあったのだとは思いますが、それでも当時、彼は既にスター選手だったわけですから、メディア関係者などは普通に周囲にたくさん居たはずで、せいぜい記者らに聞くくらいのものですよ。
桑田はその辺のことを、この時、取手二高の選手が「楽しく、のびのびやって」結果を出している姿に興味を持ったと言ってましたが、取手二高の練習を見て、短期集中型の練習方法の大切さを知り、これを採り入れ、翌年には再び、2度目の全国制覇で有終の美を飾ることができた・・・と。
「高校2年生の僕が一人で取手まで行って、負けた相手の練習を見せてもらうなんて自分でもよくやったと思いますよ。」とは本人の言ですが、私自身、自分の高校生の頃を思い出したなら、とてもとても・・・。

桑田真澄に心底すげえと思った盆の入り_e0027240_18113085.jpgで、ちょっと調べてみたのですが、当時、彼はPL学園の寮にいたとして、その最寄りの喜志駅から取手二高の最寄りの取手駅まで行くと、途中、徒歩を含めた乗り換え5回で移動時間が約5時間・・・。
直線距離で500km、おそらく、実際の移動距離は600kmを超えていたのではないかと思われますが、当時はまだ、国鉄民営化前ですから、サービスも案内も決して懇切丁寧とはいえなかったでしょうし、乗り換えだって不便極まりなかったはずで、実際には殆ど一日がかりの移動だったでしょう。

それほどの距離をよう行ったなあ・・・と。

自分が高校生の時にはそういう選択肢など思いもつきませんでしたし、たとえ、思いついても、私が博多から京都の舞鶴辺りまで行くようなもので、今なら乗り換えだってスマホですぐに出るし、最寄り駅も周辺地図もネットですぐに検索できるでしょうが、当時はそんな物ありませんし、駅だって、駅員だって、お世辞にも懇切丁寧というのとはかけ離れてましたからねえ。
それを考えれば、もう、これは「移動」と言うよりも、殆ど「冒険」ですよ。
「やつは凄い。はっきりと並みじゃないって言える」って思いましたね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-08-13 18:12 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
Commented by silku928 at 2013-08-19 15:29
こんにちは。
お変わりございませんか。
高校野球もいよいよ佳境ですね。
今日はオフですので、何もしないで自宅でのんびり!

桑田さん、やはりただ者ではなかったわけですね。
仰る通り、高校生でこれだけの深い洞察、行動力、凄いのひと言ですね。
それも淡々と。
自己コントロールがきちんとできて、原因分析ができて。
当時ここまで考えていたことが、大人ですね。

いい年の取り方しているなと、感心しています。
クールな横顔ですが、その真摯な態度が好印象です。
これからの野球界に是非必要な人物。
大いに、活躍していただきたいものです。

平太郎さんも、夏の疲れがでませんように。

芙蓉
Commented by sakanoueno-kumo at 2013-08-20 09:34
さすがは桑田ですね。
あのときの取手二高の優勝は、高校野球ファンのほとんどがフロックだと思っていたと思いますが(のちに木内幸男監督が常総学院を強豪校に育てたことで、取手二高の躍進がフロックじゃなかったことを証明しましたが)、打ち込まれた桑田本人は、決してフロックじゃないと感じていたんですね。
一流は一流を知る・・・ですね。
で、そこまでなら不通の一流ですが、その後の視察旅の話を今はじめて知り、あらためて彼の、一流の前に「超」がつく理由が分かった気がします。
Commented by heitaroh at 2013-08-20 11:31
<silku928さん

こんにちわ。
しっかし、暑いですねえ。
昨日はさすがに1℃の違いがわかるくらい暑かったです(笑)。

洞察力や行動力を持った選手は何も桑田に限ったことではないのでしょうが、それが結びついた・・・、いや、結びつけた考えが出来るというのはちょっと、他には記憶が無いですね。
彼は私の半周り下なのですが、当時、私が相談を受けたとしても、たぶん、賛成反対以前に理解できなかったと思います。

それに、ご承知(?)と思いますが(笑)、当時の国鉄は酷かったですからねえ。

夏の疲れ・・・、有難うございます。でも、人生の疲れ・・・が出始めています(笑)。
Commented by heitaroh at 2013-08-20 11:37
< sakanoueno-kumoさん

さすがにお詳しいですね(笑)。

私は桑田は池田高校の水野相手に一年生で投げ勝ったところしか印象にありません。
(2年の時はむしろ、清原が目立ってましたよね。)

桑田は取手二高の伸び伸びとした明るい試合運びに興味を持って、その練習方法などを取り入れたそうですが、でも、その一方で、その限界・・・というか、否定的に見る部分も感じていたようですよ。
もっと高みを見ていたのでしょうね。
もっと高みを見ていたのでしょう。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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