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再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その4
昨日の続きです。

その地禄神社ですが、裏手から入った為、表に抜けようとして、こちらにも前に小さなドブ川があることに気づきました。
この川は振り返って正面から見ると、神域を守るように川で外界と隔てられており、「那珂八幡宮が本丸なら、こちらは出丸のような砦か、あるいは城主の居館があったのではないか?」・・・と、そんな気にさせられました。

再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その4_e0027240_15232818.jpg

となれば、今では、通りを挟んだ別個の神社になってますが、元々は、同じ城の城域で、これらの川は山賊や野盗、流民などからの防衛の為の堀だったのではないか・・・と。
さらに、この川を辿ってみましたが、それ以上は、川は入り組んでるし、人家と人家の間の道無き部分を抜けていたりで、全体の把握は諦めて、家路につきました。
で、帰宅後、改めて、全体把握のために地図を見たところ・・・、私は大変な事実に気が付きました。
この部分は、福岡市中心部を潤す二大河川、那珂川御笠川の流れがもっとも狭くなっている部分(↓)だったんです。

再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その4_e0027240_16231855.jpg

(ちなみに、現代では並列して走っている両川ですが、中世以前は御笠川は下流・・・、現在の博多駅付近から西に折れて、那珂川に合流していました。)

と言っても、実は福岡市には1級河川がありませんで、両川とも2級河川ですので、それほど大した川ではありませんが、それでも明治期以前・・・、いや、戦後すぐまでは主な橋は木造でしたから、「橋を作る」ということは大事業の割りには、せっかく作っても、すぐに大雨が振れば流されてしまう、何とも割の合わないものだったことがわかるでしょうか。
実際、江戸時代までは「博多」「福岡」の間を流れる那珂川には橋は1本しか架かっていなかったという話もあり、となれば、人々は殆どの場合、浅瀬を見つけて渡る・・・というのが一般的な渡河の仕方だったでしょう。
となれば、真冬大雨の時などは、渡るには難渋していたと思われ、つまり、現代の人が考える以上に、川は陸上交通という観点から見た時には障害以外の何物でも無かった・・・ということでしょう。

再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その4_e0027240_1674625.jpg

んで、この両川の間が一番狭くなった部分を流れる川を地図上で辿っていると、そのうちの1本が私が勝手知ったる博多駅前地区の方に伸びているではありませんか・・・。
「ん、これは鉢の底川と結びつくんじゃないか?!」と・・・。

ようやく、本題に届きそうですが、続きは次回・・・ということで(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-05-08 17:14 | 地域 | Trackback | Comments(2)
Commented by きかん at 2013-05-09 01:49 x
足袋工場の汚水が流れ込んだ鉢の底川上流ですな!
Commented by heitaroh at 2013-05-09 14:06
<きかんさん

そうです。そこから先は乞うご期待・・・です。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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