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ALWAYS 駅前三丁目の夕日2 国宝「圧切」に見る英雄と富士山。
e0027240_1831040.jpg←なかなか、いい味出してる店見つけました。
ちなみに、いい味してるんじゃなくて、いい味出してるわけですね・・・(笑)。

ところで、昨日は、本田宗一郞さんの晩年の実態で終わりましたが、一方で、同書では、その片腕で事実上の創業経営者というべき藤沢武夫という人も、なかなかに算のことしか考えない生身の人間として描かれてました。

本の題材になる限りでは、こういう人の下で仕事してみたい!・・・と思いますが、現実には本田・藤沢に反発して辞めていった人間も少なくなかったとか。
過ぎ去ってしまうと、すべてが美しく思える、ALWAYS・・・如何でしょうか。
ところで、「過ぎ去ってしまうと、すべてが美しく思える・・・」という点で思い当たることがあります。

かつて、司馬遼太郞さんは、「歴史上の人物で、誰に一番仕えてみたいですか?」と問われたとき、迷わず「織田信長」と答えたと言います。
司馬さんに限らず、歴史上の人物人気ランキングでは、信長は今でも、「坂本龍馬」と並んで、もっとも人気がある人物だそうで、以前、ある信長を特集した雑誌の末尾で、偉い先生方の信長についての対談があり、最後に司会者が「歴史上の人物で一番人気があるのは誰だと思われますか?」と質問したところ、「家康でしょう」「龍馬じゃないですか?」と答えられましたが、その後で、司会者が「信長だそうです」と言ったところ、両先生とも大変、驚いた様子で、「ほ~、やはり!」と呟いたそうです。
何が、「やはり」なのかは当時、わかりませんでしたが、今、思えば、両先生ともおそらく、信長のファンだったのでしょう。
なぜ、そう言い切れるか。実は、私も信長のファンだからです。

で、今、福岡市博物館に国宝「圧切」(へしきり)という名刀があります。
あの戦国の英雄、織田信長の愛刀で、豊臣秀吉の名参謀として知られる黒田官兵衛こと、如水が拝領し、以来、代々、福岡藩主黒田家に伝わってきたと言われる刀です。
この刀が、なぜ、圧切などという名前が付いているかといえば、信長に仕えていた茶坊主が、あるとき、信長がカチンと来ることをやったみたいで、すると信長公、たちまち、ぶち切れて、すぐに抜刀し、抜き身の刀を振り回して、城中、その茶坊主を追いかけ回したそうです。
茶坊主の側も斬られたらかなわんから「ひえ~」とばかり逃げまわり、ついには台所に逃げ込み、そのまま、膳棚の下に隠れてしまい、中からしっかりと戸を閉めて出て来ない。
「出て来い!」と言われたところで、茶坊主も必死だから、絶対に開けない。
しばらく、「出て来ぬか!」「お許しを!」の問答があった後、信長公、ますます、怒り狂うや、ついに、膳棚の真ん中付近にある隙間に刀を差し込んで、そのまま、「えいや!」とばかり上から力を込めるや、何と見事に(?)、膳棚ごと、その茶坊主が真っ二つに切れてしまった・・・と。
信長公、この切れ味に大いに喜んだそうで、以来、この刀を「圧切」と命名し、愛刀としたとか。
ていうか、そういう問題ではないような・・・。

織田信長も、昨日の本田宗一郞さんじゃないですが、実際に生身で付き合った人間は、たまったもんじゃなかったでしょうね。
茶坊主も何したか知りませんが、給料もらうのもマジの命がけですよ。
こういった事例は、茶坊主ばかりか、信長に仕えていた者にとっては、老若男女の区別さえなかったようです。
信長は、自分自身が、超人的なまでの精力家だったこともあり、他人が疲れたり、休んだりするのが許せなかったみたいで、事実上の覇権が確立した後の安土城時代、朝、突然、「OOまで出かける!」と言って、そのまま、突然、馬を疾走して、出かけちゃったそうです。
家来も大変でしょうが、もっと大変だったのは、「そんな遠いところまで行ったのだから、今日はお泊まりだろう」と思いこんで、息抜きに遊びに行っちゃった侍女たちで、何と、信長公、普通、一泊するところを日帰りで帰ってきてしまったそうで、侍女たちが出かけているのを知ると、これまた、激怒!
そのとき、出かけた侍女たちは、全員、茶坊主状態・・・つまり、死刑になったそうです。
やはり、英雄と富士山は遠くで見る物・・・のようですネ。
                          平太独白

by heitaroh | 2005-11-18 17:31 | 歴史 | Trackback(2) | Comments(3)
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Tracked from NEC VersaPro.. at 2005-11-19 15:40
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Commented by とも at 2005-11-19 15:42 x
TBありがとうございました。
私の記事では、なんだか恐縮してしまいますね
Commented by へいたらう(管理人) at 2005-11-19 16:30 x
> とも さん

コメント並びに過分なお言葉、有り難うございました。
今後とも、同好の士ということでよろしくお願いします。
Commented by 南の国の会社社長 at 2006-01-21 19:22 x
TBありがとうございます。こんな信長のような人のところでは働きたくないですね。精神的にもたないと思います。常にびくびくして生きていないといけないのは辛いです。明智光秀はよくそこまで我慢し、そして勇気ある行動に出てくれたと褒めてやりたくなります。でも世の中を変えるような人はどんな問題があろうと強烈なパワーがないといけないのですね、きっと。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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