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紳助の直感力の妙と事情を知る識者ほど判断を誤るの自慢
親愛なるアッティクスへ

昨日は連休でもあり、久々に読書三昧を思い立ちました。

紳助の直感力の妙と事情を知る識者ほど判断を誤るの自慢_e0027240_16591399.jpg本当はせっかくなら、小難しいことを考えずに、もっと楽しめる物を・・・とも思ったのですが、どういうわけか、どれを見てもどうにも食傷気味に思え・・・。
結局、大量の積ん読の中から引っ張りだしてきたのが、
佐々淳行著、「後藤田正晴と十二人の総理たち―もう鳴らない“ゴット・フォン”」でした。

佐々という人は私もたびたび、講演などを拝聴しており、確かになかなかに傾聴に値する人なのでしょうが・・・・・・・、同時に、とにかく自慢が多い(笑)。

謙譲を美徳とする日本人的には「もう、立派な人だとはわかってるんだから言わなきゃいいのに・・・」と苦笑するところもナキニシモアラズ・・・ではありますが、まあ、あれが欧米流なのでしょう。
ただ、そうは言っても、私は結構、講演がある時には足を運んでおりますので、意外に、控えめな私(?)とは馬が合う(?)人なのかもしれません(笑)。
で、まだ、読み終えたわけではありませんが、一点だけ、湾岸戦争の時、外務省の主流派を含め、政官財の識者は皆、「開戦は無い」と言っていたという件について。
(例によって、この著書の中にもこれでもか・・・というくらい自慢が出てきます(笑)。ここまで来ると、英雄の稚気・・・という気も。)
この時、著者だけが直接、アメリカに飛び、米政府の要職にある知己を訪ね、開戦間違いなしとの情報を得ていたとか。

紳助の直感力の妙と事情を知る識者ほど判断を誤るの自慢_e0027240_16174583.jpg


そんな中、出演したテレビ番組の放送開始前に、著者を含め少数派の開戦ある論者が、多数派の開戦ない論者から冷笑されるというやりとりをじっと聞いていた副司会者・島田紳助さんが、放送開始と同時に、いきなり、「この番組の放送中にも戦争が始まるかもしれません」と言ったことに、さすがの佐々御大もびっくりした・・・と。
おそらく、紳助さんの判断は複雑な情勢分析の結果・・・ではなく、識者らの談話を見ていて、何かを感じ取ったのだと思います。
恐るべし直感力・・・ですね。
(以前、橋下徹氏がまだタレント弁護士だった時代、クイズ番組で、「カナダの首都は?」という問いに、「橋下はモントリオールと書いとるはずや!」と喝破し、その通りだったことを思い出しました。)

ただ、湾岸戦争開戦は私でもわかりましたよ。(←自慢?(笑)。)
私は当然、イラクにも行ったことはありませんが、私が開戦必至と思った根拠は「武力で成り立っている政権は一旦、内弁慶であるということを国内に知られると立ち行かなくなる」ということで、だとすれば、フセインの方から撤兵するということは有り得ないし、アメリカ側も派兵する前にならともかく、派兵した以上、撤兵ということもありえないだろうと思った次第でした。
この点は、徳川幕府がペリーに頭を下げた途端に反幕府勢力が勢いづいたことを考えればわかりやすいでしょうか。
この点は、かえって、現地の実情などを知悉している方が本質を見誤るようなところがあるのかもしれません。
                                         平太独白
by heitaroh | 2012-09-23 17:30 | 社会全般 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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