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何も決まらないのは選択を誤るより弊害が大きい
親愛なるアッティクスへ

かつて、小泉純一郎総理は、政権担当中の最優先課題を自ら「郵政民営化」を掲げましたが、私はこれはこれで有りだったかなと思っています。
それは政策の是非ではなく、総理大臣にならん欲するほどの政治家は、政権をとってから国民の要望を聞いて政策を考えるのではなく、総理になる前から国家百年の計に鑑み、何がしかの持論の一つくらいはあってしかるべしだと思うからです。
ただ、一方で、あの時は「郵政民営化外国陰謀説」まで含め、色々な人が色々な立場で色々なことを言うのに少々、閉口気味でした。

この点で、私としては思い当たることがあります。
幕末薩摩藩維新主役となったのと対照的に、隣の肥後熊本藩は大幅に出遅れましたが、その要因として、「薩摩人は一旦、上に信頼する人(西鄕隆盛)を担げばその人に一切を預ける」のに対して「肥後人は一人一党主義で、それぞれがそれぞれに主張し、最後までまとまらなかった」ことが大きいと言われています。

無論、私も薩摩方式がベストだとは言いません。
もし、一旦、上に立つ人間がおかしくなれば、ネズミの集団自殺のようなことに成りかねないからです。
しかし、肥後方式最悪の選択肢だということは言い切れると思います。
肥後熊本藩士たちは、維新後、西南戦争においても、同様の軌跡を繰り返します。
それぞれに、それぞれの主張をしたことで、熊本県士族を挙げての行動には至らず、さらに、西鄕軍に加わった者たちも、それぞれにそれぞれの主張と思惑の元、少人数単位で参戦しており、これでは勝っても評価は小さく、負ければ抵抗のしようもないという・・・。
(その意味で、一番、ベターなのは長州方式でしょうか。それまで、散々、議論はしながらも、一旦、決定したことには異を唱えないという。)

「何も決まらないのは、下策を採るより弊害が大きい。」 というのはナポレオン戦役当時プロシアの参謀・クラウゼウィッツの言葉ではなかったかと記憶しておりますが、戦争中、プロシアはフランス軍と反仏連合軍の戦闘においてキャスティングボードを握る立場となったそうで、にもかかわらず、ナポレオンに付くか連合国に付くかで、散々、紛糾した挙げ句に、連合国側として出兵したときには、既に連合国軍敗走しており、結果、ナポレオンからは出兵したことを咎められ、連合国側からは「あいつが間に合わなかったばかりに負けた!」として軽蔑の対象となったと言います。
「決まらないのは、間違った選択をするより弊害が大きい」・・・。
改革も大英帝国衰退のプロセスを見るまでもなく、皆がそれぞれの主張をすれば、結局、何も決まらずに終わる・・・、如何でしょうか?
                                 平太独白
by heitaroh | 2012-09-11 07:00 | 歴史 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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