親愛なるアッティクスへ
先日からの続きです。
私にとっては思い出深い福岡市博多区にある崇福寺ですが、この日は山門の一般公開に併せて、筑前福岡藩主墓が公開されてましたが、それに合わせたのか、普段は開いてないような所にも立ち入ることができました。
で、山門の脇にある塔頭の裏に回ってみると、そこには小さな畑が・・・。
私が子供の頃は、まだ、
戦後20年程度の時期ですから、お寺などでも、ちょっとスペースがあれば至る所で、何かしら普通に野菜などを作ってましたよ。
すっかり、忘れていた景色でしたけどね。
何てことのない風景でしたが、思わず、
下人参町時代に帰ったような気がしましたよ。
私も、もうすぐ51になりますから、それだけ年をとったということなんでしょうねぇ。
池波正太郎の
真田太平記という本の中で、
真田幸村にかつて仕えていた老兵が幸村が籠もる
大坂城へ駆けつけようとして、かつて自らがここに来るまでに辿ってきた足跡を見て回りながら向かう・・・というシーンがありました。
老兵はかつての名残の跡を見つけると、わけもなく、号泣してましたが、今となっては私にも何となくわかるような気がします。
「嗚呼、昭和は遠くなりにけり」・・・ですね。
平太独白