親愛なるアッティクスへ
11月に入って初めての更新です。
気になってはいたのですが、とにかく、今、むちゃくちゃ忙しいです。
目が回るような忙しさで意識朦朧状態なのに、たった今、あっさりと、「今週までに処理しておいて戴ければ結構ですから・・・」なんて気軽に言われてしまい、絶句状態です。
去る日本時間
10月31日に世界の人口はついに
70億人を突破したそうですね。
それを記念して、世界の人口問題に取り組む国連機関・
国連人口基金の東京事務所から、10月31日生まれの赤ちゃんには希望すれば
「70億人目」の認定書が発行される・・・と聞きました。
70億人という数字は一見、日本のような少子化が懸念されている国から身れば結構なことのようにも思えますが、これを2011年という数字の上から見ると決して手放しでは喜べない、むしろ、認定書なんて出している場合ではない、とても深刻なことであると思えます。
実は、今、
河野一郎という政治家に興味があり、その一環として、先日から、
「私の履歴書 保守政権の担い手」という本を読んでいました。
(河野一郎とはかつての政界の一雄として、
吉田 茂をして「顔を見るのも嫌なのは河野一郎とスカルノ」と言わしめた人物にして、前自民党総裁・
河野洋平氏の父、現自民党代議士・
河野太郎氏の祖父になります。)
ところが、それだけの人でありながら、今、この人のことについて書かれた資料で満足いくような物があまりなく、それでやむなく、日経新聞連載の「私の履歴書」の復刻版を取り寄せた次第でした。
従って、同書には河野一郎のみならず、
岸 信介から
中曽根さんまでが集録されており、その中でもっとも印象に残ったのは
田中角栄元総理の部分だったのですが、この辺はまた、後日触れるとして、私が申し上げたいのが
福田康夫元総理の父、
福田赳夫元総理の部分でした。
一部、抜粋しますと、氏は「21世紀の人類の大きくかつ困難な障害」として特に「最も困難な問題」として上げておられたのが人口問題でした。
曰く、「世界の人口は
イエス・キリストのころは
二億人だったといわれ、それが今世紀初めに
十六億人になった。その十六億人の世界人口は今世紀末に
六十四億人になる。そして、今後当分の間、一年間に一億人は増え続けること必至と見られている」・・・と。
確かに、
古代ローマの当時の人口が
3,000万人で世界人口の
1/4を占めていたと聞いたことがありますから、キリストの時代はそんなもんだったんでしょう。
それが2000年かかって8倍になったのに、この100年でさらにその4倍・・・でしょ。
(ちなみに、氏がこれを書かれたのはまだ存命中の
平成5年だそうですから、ここで言われている「今世紀末」とは
20世紀のことですね。)
以前、
平太郎独白録 : 自然淘汰容認論で申し上げたことですが、地球が人類を養えるキャパシティに限りがある以上、このまま、増え続けることがどういう事態をもたらすかは容易にそうぞが付くことで、今更いうことでもないのでしょうが、福田赳夫元総理が危惧していた数字が着々と現実のものになりつつあることを思うと、何だか、とても不気味に思えてなりません。
平太独白