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久々の日帰り講演バスツアー 肥後の旅 その2
親愛なるアッティクスへ

久々の日帰り講演バスツアー 肥後の旅 その2_e0027240_14321676.jpg「武者どもが
  先を歩みし
   秋の夕」
    梁庵平太


昨日の続きです。

この日は、朝、天神を出発し、熊本城ならぬ隈本城址等を訪ね、宇土城から八代城を経由し、最後は熊本県葦北郡芦北町にある佐敷城へ行き、また、戻ってくる・・・という結構、ハードなコースでした。
(←秋の夕日に染まる佐敷城。小城には不釣り合いなほどに立派な石垣を見て、思わず、以前、行った群馬県太田市の金山城を思い出しました。)

ちなみに、佐敷城がある葦北郡というのは熊本県の南部に位置しますが、当初より、肥後(熊本県)北半国の領主だった加藤清正の飛び領地だった所でして、従って、城づくりの名手として知られた清正によって築かれた城ということになります。
で、一方で、肥後の南半国を治めた小西行長が居城としたのが先に行った宇土城でした。

久々の日帰り講演バスツアー 肥後の旅 その2_e0027240_1637216.jpg

宇土城については、行長がキリシタン大名だったことから、島原の乱後、ここが再度、反乱の拠点となってはいけないということで、江戸幕府によって、徹底的に破却されたらしく、今では狭い道を過ぎ墓地の傍らを上った所にある殺風景な公園の中に、ぽつんと不釣り合いなほどに立派な小西行長の銅像だけが屹立している状態でして・・・。
イクサに負けた者の悲哀を雄弁に語っているような城でしたね。

で、この日、バスの中で、私が講師として話すつもりにしていたのが、「関ヶ原戦役勃発時、東西力軍激突の間隙をついて天下獲りに名乗りを上げようとした・・・」と言われている黒田如水に「実はその意図はなかった」ということだったのですが、到着予定時刻が少々、遅れてしまったので、皆さん、明らかにお疲れのご様子・・・。
車内の空気を読みまして、急きょ、手短かな本日の補足的内容に変えました。
一部だけ、簡単に触れておきますと、加藤清正の家臣の中で飯田覚兵衛と並んで知られる森本儀太夫の次男に森本右近太夫という人物がいるのですが、この人はある意味、父親以上に有名な人でして・・・。
というのも、江戸時代の初め、鎖国令が発令される直前の時代に、カンボジアの、あの、アンコールワットに行って落書を遺しているからです。
(参照:平太郎独白録 : ベトナム・カンボジアの旅 8 アンコールワット
今を先立つこと400年近くも前に日本人が行ったというのは、感慨深いものがありましたけどね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2011-09-22 17:28 | 歴史 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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