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遅い夏休みとなった今年の夏旅・五島列島福江島 その6
親愛なるアッティクスへ

先週の続きです。

遅い夏休みとなった今年の夏旅・五島列島福江島 その6_e0027240_1156487.jpg「涼風が
  島をくるみし
   朝の風呂」
    梁庵平太


(←決して、私の貸切だったわけではありません(笑)。)

ところで、以前、会津若松の友人を訪ねた際、日新館という会津藩藩校復元した物を見せてもらった・・・という話をしたと思うのですが、行く前は失礼ながら、「復元」と聞き、内心、「どうせよくある観光客寄せコンテンツとして、むりやり数合わせに作ったような物だろう」と想像していたところ・・・。

それは「数合わせ」どころか、「復元という言葉は本来、こういう物のためにある」と思わされるに相応しいほどの立派な物でした。
(柱は当時の四寸角、壁はベニヤなどではなく、本物の土壁しっくいでした。)
ただ、これほどの立派な施設を復元し、駐車場なども十分に備えてあるのに、連休中だったにも関わらず、ほとんど観光客の姿はなく、私的にはこれだけのコンテンツを活かしきれていないのではないか・・・というような印象を持ちました。
で、そのことを案内してくれた友人に言うと、「夏はまだ良いけど、冬は人の背丈ほども雪が積もるので・・・」ということを言われ、「なるほど、他所の土地が一年を通じて稼いだ金でペイすれば良いのに対し、ここは半期でそれに相当する額を稼がねばならない・・・。確かに、これは大変なハンディだ」と思ったことがあります。
で、なぜ、今頃、こんなことを言うかといいますと、今回、この福江島に来て思ったことがあったからです。

遅い夏休みとなった今年の夏旅・五島列島福江島 その6_e0027240_1228342.jpg

、この島には先日から申し上げておりますとおり、離島とは思えないほど、意外なコンテンツが豊富にあったのですが、やはり、その中心となっているのは海であり、山であり、川なわけで、その意味では夏にどのくらい稼げるかだな・・・と思い至りました。
で、ふと思ったのが会津でのこの体験でして・・・、結局、観光地というのは北か南かに関係なく、どこも多かれ少なかれそういう宿命にあるんだな・・・と。
(以前、真冬長崎県の鷹島にあるモンゴル村に行ったという話をしましたが、このときも、「今頃の季節に来るのはあなたたちだけよ」みたいな、「時期外れ」とはこういうことを言うんだろうなと思うような感じでしたから・・・(笑)。)
となれば、夏に稼ぐ量を多くし、冬のダメージを如何に少なくするか・・・か、もしくは、冬のダメージを如何に緩和するか・・・でしょうが、口で言うほどに簡単な問題ではないのでしょう。

遅い夏休みとなった今年の夏旅・五島列島福江島 その6_e0027240_12285053.jpg
(↑素晴らしい自然のコンテンツに満たされた中、ゴルフ場まで作る必要があるのか・・・と。何とか観光客を誘致しようという気持ちはわかるのですが、私的にはどうにも違和感がありましたね。いくら冬場の閑散期をしのぐため・・・と言っても、わざわざ、真冬にここまでゴルフしに来る人がどれだけいるのかという気はするのですが。)

                                         平太独白
by heitaroh | 2011-09-05 07:51 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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