親愛なるアッティクスへ
先週の続きです。
「涼風が
島をくるみし
朝の風呂」
梁庵平太
(←決して、私の貸切だったわけではありません(笑)。)
ところで、以前、会津若松の友人を訪ねた際、日新館という会津藩の藩校を復元した物を見せてもらった・・・という話をしたと思うのですが、行く前は失礼ながら、「復元」と聞き、内心、「どうせよくある観光客寄せコンテンツとして、むりやり数合わせに作ったような物だろう」と想像していたところ・・・。
それは「数合わせ」どころか、「復元という言葉は本来、こういう物のためにある」と思わされるに相応しいほどの立派な物でした。
(柱は当時の四寸角、壁はベニヤなどではなく、本物の土壁しっくいでした。)
ただ、これほどの立派な施設を復元し、駐車場なども十分に備えてあるのに、連休中だったにも関わらず、ほとんど観光客の姿はなく、私的にはこれだけのコンテンツを活かしきれていないのではないか・・・というような印象を持ちました。
で、そのことを案内してくれた友人に言うと、「夏はまだ良いけど、冬は人の背丈ほども雪が積もるので・・・」ということを言われ、「なるほど、他所の土地が一年を通じて稼いだ金でペイすれば良いのに対し、ここは半期でそれに相当する額を稼がねばならない・・・。確かに、これは大変なハンディだ」と思ったことがあります。
で、なぜ、今頃、こんなことを言うかといいますと、今回、この福江島に来て思ったことがあったからです。
、この島には先日から申し上げておりますとおり、離島とは思えないほど、意外なコンテンツが豊富にあったのですが、やはり、その中心となっているのは海であり、山であり、川なわけで、その意味では夏にどのくらい稼げるかだな・・・と思い至りました。
で、ふと思ったのが会津でのこの体験でして・・・、結局、観光地というのは北か南かに関係なく、どこも多かれ少なかれそういう宿命にあるんだな・・・と。
(以前、
真冬に
長崎県の鷹島にある
モンゴル村に行ったという話をしましたが、このときも、「今頃の季節に来るのはあなたたちだけよ」みたいな、
「時期外れ」とはこういうことを言うんだろうなと思うような感じでしたから・・・(笑)。)
となれば、夏に稼ぐ量を多くし、冬のダメージを如何に少なくするか・・・か、もしくは、冬のダメージを如何に緩和するか・・・でしょうが、口で言うほどに簡単な問題ではないのでしょう。
(↑素晴らしい自然のコンテンツに満たされた中、
ゴルフ場まで作る必要があるのか・・・と。何とか観光客を誘致しようという気持ちはわかるのですが、私的にはどうにも
違和感がありましたね。いくら冬場の閑散期をしのぐため・・・と言っても、わざわざ、真冬にここまでゴルフしに来る人がどれだけいるのかという気はするのですが。)
平太独白