親愛なるアッティクスへ
前回よりの続きです。
←これが五島の名産である 「バラモン凧(たこ)」です。
実は私は祖母が上五島の出でして、それもあってか、これ自体は割と目にした覚えがあったのですが、まあ、変わった絵柄だな・・・という程度の認識で、これまで特に関心を払ってきませんでした。
それが今回、この福江島に行って初めてこの絵の意味を知ったのですが、これは渡辺 綱の鬼退治の伝説を描いているのだそうですね。
でもって、注目すべきは描かれているのが兜の後ろ側・・・だということ。
つまり、向かい合った鬼が綱の兜に噛みついているという図柄なんだそうで、つまりつまり、どんな恐ろしい相手だろうが、決して敵に背を見せないということを示しているんだそうですね。
ちなみに、「バラモン」とは、五島では
「活発な、元気がいい」ことをいうんだそうで、ちなみにちなみに、渡辺 綱の子孫は
渡辺党と呼ばれ、地元、肥前の水軍・
松浦党の祖、
松浦 久もまた渡辺氏の出なんだそうで、あるいはこちらとも何か繋がりがあるのかもしれません。
松浦家といえば、私の祖母の家は
平戸藩松浦家の
殿様の
側近(近習?)だと聞いてましたが、まあ、大体、そういうことを言うのは大概、「側近」なんでしょうけどね(笑)。
今日でも、偉い人本人はそんなに威張ってないもので、偉そうなこと言ってるのは大概、その周囲にいる人たちであることが多いようですよ。
たぶん、
天皇も自身ではまったく威張ってなくって、「
玉体に手をかけるとは何事か!」などといって床屋を怒鳴ったりするのは側近たちなんでしょう。
この点は、
「天皇機関説」を否定した人たちも同じ理屈かと・・・。
ついでに、側近で思い出しましたが、東急の創始者・
五島慶太翁は、「側近という物が威張っていられるのは主があるからで、主が失脚したら自分たちの今の威光もなくなるから、側近はなんとしても主を守ろうとする」というようなことを言っておられたと聞いたことがあります。
これは、まあ、主君の側から見た「側近の効用」・・・でしょうね。
あ、こちらも「五島」でしたか(笑)。
もう一回くらい、続けようかな・・・と。
例によって予定は未定・・・ですが。
平太独白