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祝う気になれない今年の一応、6周年・・・です
親愛なるアッティクスへ

お陰様で、拙稿も気が付けば6周年を迎えるようです。
本当は色々と書くことを用意していたのですが、時節柄、祝う気にもなれず、さらっと流したいと思います。

祝う気になれない今年の一応、6周年・・・です_e0027240_1348347.jpg←毎年恒例、「道」シリーズですが、こちらは、昨年、東京に行った折に調布で撮った何の変哲もない風景です。
で、なぜ、ここを撮ったかというと、前夜、地元の友人より、「この道は、まもなく、道路拡張で両側が削り取られ、大きな道になる」・・・と聞いたからでして、つまり、調布どころか、東京自体、年に一度行くか行かないかの身であれば、次に来たときにはこの風景はもう、無くなっているかもしれないわけで、今、残しておかなければ・・・と思った次第でした。
つまり、東京スカイツリーの時も申し上げましたが、一旦、出来上がってしまえば、いつでも見られるわけで、今しかない風景こそが尊いものだ・・・と。

これは、「地元民にとっては革命にも等しい出来事」と言われた博多駅土地区画整理を実際に経験した者だからこそ、痛感することですが・・・。
この点は、たびたび、申し上げてきたことですが、同区画整理が施行されたとき、私はちょうど、小学校に上がろうとするときでして、したがって、私の記憶は、幼稚園までは白黒下人参町、小学校からはカラー博多駅前となっております。
(その結果、プロフィールの所でも申し上げているように、私が物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」となったと・・・(笑)。)
で、私は今でも、当時の風景を良く夢に見るのですが、それは、まあ、所詮、夢のなかの風景ですから、実際にあった風景とは、やはり、まったく違う風景なんですけど、それでも、目覚めた後は無性に懐かしかったりするんですよ。
まあ、無論、世の中のすべての風景が一切、変わらないなどということはあるはずもないことでしょうが・・・。

で、私はこの区画整理という物について思うのですが、とかく、区画整理とはこれまでの街並みに無造作に線引きして、まったく違う街の区画に変えることが多いんですよね。
この点で、思うわけです。
何で、区画整理はそれまでの道や区画をすべて消し去って、まったく違う街を作ってしまうんだ・・・と。
たとえ、しょうもない道でも、道には道の成り立ち歴史があるんですよ。
それをすべて、葬り去ってしまって、隣にまったく別の道を作る・・・。
確かに、そちらの方が機能的ではあるのでしょうが、どうして、元からある道をできるだけ活かして線引きをしない・・・と。
枝道はまだ、仕方ないとしても、旧道というのは大事にしないといけませんよ。
                                         平太独白
by heitaroh | 2011-03-22 07:29 | Trackback | Comments(5)
Commented by mohariza6 at 2011-03-26 22:05
そうは、思いますが、現実問題として、既存の道に接している地権者は、その有利な地権を放棄して、道幅を広げるのには反対し、拡幅に反対するのは、当然で、昔から、震災、大火等が無ければ、既存の道を拡幅するのは困難だったようで、致し方無いと思います。
と云って、既存の<道の成り立ちと歴史>:「その街の成り立ちの歴史」を無視した単なる<無造作な線引>がいい訳は無く、<歴史>を踏まえた「道作り」は大事か?と思います。
但し、「歴史を踏まえた道」は、その道幅とその街並みとしての「家並み」があってこそ生き(活き)てくるので、ただ、広げれば良いと云う訳では無い、ことも、「歴史的街並み」を見れば、分かるか・・・、と思いますが・・・。
Commented by heitaroh at 2011-03-27 14:28
<mohariza6さん

いえいえ、区画整理されて、見違えるようにきれいになったことでの恩恵というものは十分に感じておりますので、これ自体を否定しているわけではありません。
既存の道と既存の道の間に無造作に線を引くのではなく、もっと、既存の道を活かしてまちづくりができないか・・・と思うのです。
既存の道がある所はそれをできるだけ活かし、それに沿って、道路の線を引く・・・、つまり、既存道路を廃止して、そのすぐ隣に新しい道路を築造するのではなく、そういう場合、既存の道路を拡張するように線を引く・・・ということですね。
無論、そこに道を通さなければ道と道の連結が悪くなる・・・というような場合はその限りではないわけで・・・。

つまり、歴史か、機能性かの二者択一ということではなく、既存の道を活かす事ができるのであれば、出来る限り、それを活かそうよ・・・ということです。
Commented by ラブラドール at 2012-05-10 18:25 x
はじめまして。
面白くて、ためになる記事をありがとうございます。
私は、若輩ものですが、最近福岡・博多の歴史に興味を持ち、
本やネットなどでいろいろ読んでいます。
博多駅前の事を考えていて、面白いページを見つけたので、
宜しかったら、御覧になってみてください。

http://oldmaproom.aki.gs/m03e_station/m03e_hakata/f03e_hakata.htm

過去の地図を、表示切替で見ることができ、興味深いです。

もしご存知だった際は、ご容赦ください。
失礼します。
Commented by ラブラドール at 2012-05-10 18:35 x
先ほど書き込みしたものです。
こちらの地図のほうが、ワンタッチで、
天神のほうまで移動させて見ることができます。

http://oldmaproom.aki.gs/m03e_station/m03e_hakata/mview_hakata00.htm

何度も失礼致しました。
Commented by heitaroh at 2012-05-12 13:17
<ラブラドールさん

御親切にありがとうございます。

この地図自体は見知っておりましたが、ワンタッチで時代も場所も移動できるというのは初めてでしたので、とても興味深く拝見いたしました。
読売新聞のHPだったかで、立体航空写真を現代と昔にじわりと置き換わるものがありましたが、それとは違う意味で斬新でした。
もしよろしければ、こちらもご覧いただければ幸甚です。
           ↓
http://heitaroh.exblog.jp/tags/%E5%8D%9A%E5%A4%9A%E9%A7%85%E5%89%8D/
<< 続・祝う気になれないけど一応、... 災害派遣建築士のお願いとオシム... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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