親愛なるアッティクスへ
いよいよ、九州新幹線が博多まで繋がる日が近づいて来ました。
で、年末から色々と、世間を騒がせている市川海老蔵さんですが、彼は生まれ落ちた瞬間の記憶があるんだそうですね。
時々、そういう人がいるというのを耳にしますし、中には母親の胎内にいるときの記憶もあるという人もいるとか・・・。
ただ、以前、学者さんか誰か有識者の方が「人間の記憶は3歳までに一度完全にリセットされてしまうので、それ以前の記憶があるなどと思っている人は後から聞いた話などを自分の記憶と勘違いしているだけ」ということ言っていたのを聞いたことがあるのですが、ところが、私自身、どう考え直しても、3歳以前の記憶があるんですよ。
(アメリカ人の博士号を持った親戚からは、「おまえらに7歳より前の記憶があるはずはない」と言われましたけどね(笑)。)
と言いますのも、私の一番古い記憶というのは近所のお婆ちゃん達に背負われて「汽車」を見に行っていたことでして、ただ、その場所を列車が通過していたのは博多駅が昭和38年12月に博多駅土地区画整理の一環として、先日、新築なったばかりの現在地(↓)に移転するまででして・・・。
(当時は、汽車を見に行く・・・などというのが娯楽だったんですね(笑)。)
つまり、その場所に列車が走っていたのは私がちょうど2歳半まで・・・なんですよ。
それに、ただ、見に行っていた・・・というだけなら、後日、人から聞いた話を記憶と思いこんだと言うことも考えられるのでしょうが、それだけでは説明が付かない話がありまして・・・。
というのは、当時、すでに簡単な字は読めていた私は(これは母に確認済みです)、列車に
「つばめ」とか何とか書かれた物を見て、「これはどこまで行くの?」と聞いたところ、「これは
東京まで行く」と言われ、「ふーん」・・・と。
で、翌日、また、同じ時間帯に見に行ったところ、何と、昨日と同じ電車が走っているじゃないですか!
私としては、当時は祖父母が東京に行くときは
寝台車で行っていた時代ですから、前日の朝に東京に向けて通過していった列車がまた、翌日の朝も通過しているということに驚いたわけです。
つまり、もう、その日のうちには帰ってくることは出来ないと思いこんでいた・・・と。
で、驚き、「また、東京まで行きよう!」と言ったところ、婆ちゃんたちが「何であんた、この電車が東京まで行くってわかったとね?!」とこちらも驚いた・・・と。
この辺の私の記憶を後付の勘違いというのなら、私がそう思い込んでいた誤解・・・、それから、婆ちゃんたちも私が、「つばめ=東京」と思い込んでいる誤解に気づいていないという、言わば、二重の誤解があったわけで、ここまで人から聞いた・・・というのは説明が付かないでしょう。
無論、3歳以前と言ったところで、個人差もあるでしょうから、その程度なら十分、
誤差の範囲内と言えるのかもしれませんが、ただ、私が列車を見に行っていたのは一度っきりのことではなく、毎日のように行っていた記憶があることを考えれば・・・。
ちなみに、私は博多駅前で生まれ育ったにも関わらず、
前・博多駅ビルが建った時というのはまったく覚えておりませんし、当然、前々・博多駅もまったく覚えておりませんことも証言しておきます(笑)。
平太独白