親愛なるアッティクスへ
「たちあがれ日本」から離党し、民主党内閣の経済財政政策担当大臣に就任した与謝野 馨氏ですが、この人に対しては巷間、色々言う向きがあるようですね。
まあ、確かに、少し唐突な感もなきにしもあらず・・・でしたから、行為だけを見れば、ポスト欲しさの変節・・・と思われても仕方がない部分があるのかも知れませんが、でも私には、この人・・・、もしかして、自分に残された時間はあまり長く無い・・・ということを知ってるんじゃないか・・・と思えてならないんですよ。
だから、現実無視のマニフェストに縛られ、迷走を続ける民主党政権の現状を憂慮し、敢えて沈みかけた船に飛び乗った・・・と。
(↑幽明境を異にする・・・?)
ここまで考えるのは、あまりにも彼に都合の良すぎる解釈なのかもしれませんが、もとより、私はこの方に何か思い入れがあるわけでもありませんし、特に接点があるわけでもありませんので、無理して彼を
擁護する必要はありません。
でも、普通に見れば、民主党政権は沈みかけた船ですよ。
この先、
小沢一郎元代表に変わろうが、
岡田克也幹事長に代わろうが、誰に変わったって、次の選挙では敗北は必至で、であれば、こんボロ船にわざわざ飛び乗る方がおかしいでしょう。
民主党政権を批判する立場だったからと言っても、現内閣の一員になることに何かプラスはあります?
私には、彼には「もう、次の選挙はない」と思っているように思えて成らないんですよ。
まあ、そうは言っても、所詮、何の根拠もない
憶測に過ぎないわけで、その意味では、もう少し経緯を見守ってみるしかないでしょうが、ただ、入閣したとは言え、経済財政政策担当大臣って、要するに昔の
経済企画庁長官・・・ですよね。
職務や権限に変更が加えられていればその限りではないでしょうが、旧来の物と大差ないのなら、どちらかというと総理のスタッフ的なポストで、つまり、政策を提言することは出来ても実行する・・・、させる権限はない・・・ということであり、(まあ、その方がこの人には向いているような気がしますけどね。故
宮沢喜一元総理と一緒で。)かつての小泉内閣の時の
竹中平蔵氏や与謝野さん自身のように
金融担当大臣でも兼ねているのであれば、まだしも・・・と思わなくもないような・・・。
その意味では、すべては
菅 直人総理の
リーダーシップにかかっているのでしょうが。
ちなみに、その与謝野さんが入閣した
菅 第2次改造内閣ですが、官房長官を
仙石さんから
枝野幸男氏に替えたことの是非はともかく、(枝野さんって私より
年下だったんですね。初めて知りました(笑)。)私的には
前原誠司外務大臣をもっと
罪がないようなポストに異動させて欲しかったですね。
我々が子供の頃に使っていた博多弁では
格好良いことを
「艶」と言うのですが(今は
死語です。)、彼の考え方はすべて、
偽メール事件当時のままの、「艶~に!」という表現がぴったり・・・で(ニュアンス的にはカッコつけやがって・・・というところでしょうか。)、野党の議員としてならともかく、いくら優秀でも
現実が見えていないような人をこういう責任あるポストに就けてはいけませんよ。
平太独白