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電子書籍元年に昭和から脱しきれない身の不明
親愛なるアッティクスへ

今、電子書籍云々という言葉を良く、巷で耳にしますよね。
先日も、堺市立図書館電子書籍提供サービスが開始された・・・という報道を耳にしたのですが、曰く、「図書館のホームページから所蔵する電子書籍の貸出を行う」、「2週間借りることができ、貸出期限を過ぎると自動的に読むことができなくなる」とのことで、これにより、「図書館を訪れることができない人でも24時間・365日利用することができるようになる」・・・とのこと。

電子書籍元年に昭和から脱しきれない身の不明_e0027240_1722774.jpg確かに、これを読む限り、ケチの付けようのないことなのでしょうが、私はどうにもアナログ昭和男の哀しさで、イマイチ、この電子書籍という物の将来性については信を置くことが出来ていません。
従って、先般出版の、拙著、
「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」も、同じく、復刻再出版した
「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」も、
敢えて、コスト的には高く付くのを覚悟で「紙」にこだわったわけで・・・。
(←黒田家福岡城址です。)

まあ、本を出す側にとってはコストが大幅に安く上げられるというのは大変な魅力でしょう。
実際、私の周囲からも、そういう声が聞こえてこないわけでもありませんし、読み手の側からすれば、安い価格で買える上に、満員電車の中でも読める・・・、置き場所にも困らない・・・等々のメリットも挙げられるようです。
(我が家では、家人などは図書館派でして、私の「積ん読」行為には一片の理解もありませんが、確かに理屈の上では向こうが正しいんですよね。何度も読み返すかと言われれば、読み返さないわけで・・・。)

また、確かに、新聞インターネットの前に劣勢に立たされていることは紛れもない現実なのでしょうが、(これは私に言わせれば、新聞側の怠慢という一面もあるように思いますよ。紙面を二つ折り、四つ折りにしたときに文が切れる・・・などというのは、怠慢以外の何ものでもないでしょう。)一方で、テレビが登場したとき、「電球の登場によりランプが消滅したように、これで映画衰退消滅する」ということを言う人がいたと聞いたことがありますが、現実には、そうなりませんでしたよね。
(近いところでは、電子手帳が出てきて、紙の手帳が淘汰されたか・・・といえば、そうはなってないわけで・・・。)

それらを踏まえた上で、私がどうにも電子書籍という物に馴染めないのは、まず第一に、「目が疲れるのではないか」という懸念です。
私は今、数年前から、パソコンに向かうときは専用のメガネを掛けてやるようにはしているのですが、それでも、終日・・・となると、かなり目の疲れが大変です。
まあ、この辺は技術革新により、いずれ改善されてくるのでしょうが、もっとも大きいのが電池切れになったら読めない・・・ということ。
一般の書籍なら、一年でも二年でもカバンの中でも車の中でも放置しておけるわけですが、私自身、電子手帳携帯で間に合わせてますが、スケジュール管理はこの通りの理由で、未だに普通の手帳(もらい物です。)を愛用しています。
と言いつつ、なぜか私、電子同人誌の立ち上げメンバーになってしまっているのですが(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2011-01-22 18:27 | 時事問題 | Trackback | Comments(4)
Commented by mohariza6 at 2011-01-24 20:08
私も、書籍は、紙媒体の本に頼っていて、いつまでも、捨てないでいます。
例えば、カラオケなど、今は、電子化した機器(端末機)しか置いて無い店が多くなりましたが、私は、やはり、紙媒体の方が探しやすく、スナックなんかに行っても、私がカラオケ本で探すのが、ほとんど、速いものです。
電子手帳類も、所詮、ある画像範囲にしか、画面化出来ず、全体像を(ぱらぱらめくりも含め、)一瞬のうちに見る(読む)ことは出来ません。
電子画像と、紙媒体の印刷文字の比較も、目にやさしいか?は、明かです。

でも、今後、益々、コミュニケーションは、電子化されるのは、致し方無く、刻々変わる今を知るためには、本・新聞より、即時性で速く、世の中、そう云う方向に行くとは思います。
但し、熟考する為には、紙媒体の本は、行残り続けると思います。

新聞は<?:クエスチョン>です・・・。
Commented by heitaroh at 2011-01-25 12:34
<mohariza6さん

私もカラオケは本で探しますね。
まあ、歌う歌が決まっているときは機械でも良いのですが、決まってないときは本を拡げて、ページをめくれば「ああ、この歌があった」と思いだすわけで、本がないときはとても困ります。

電子手帳は辞書や検索などには適しているのでしょうが、いかんせん、保存に限界があるという点で私には使いづらいですね。

ただ、仰るように、これからも電子化が進んでいくのは止めようがないとは思いますが、それでもすべて紙媒体が消え去ってしまうということはないのではないかと思っております。
Commented by sakanoueno-kumo at 2011-01-25 15:24
近い将来、教科書も全てiPadになる、なんて話も聞きますよね。
既にアメリカでは試験的に導入されているとか。
なんだかなぁと思いましたが、毎日教科書の詰まった重い鞄と部活の道具を両肩に背負って通学する息子の姿を見ると、それもありかなぁとも思います。
(私なんて高校時代、テスト前以外は教科書を学校に置きっぱなしでしたから(笑)。
付箋をつけたりマーカーを入れたりする機能も充実していると聞きますし。

音楽業界は出版業界より早く電子化が進みましたよね。
今ではCDの売り上げよりダウンロードの方が上回ったとか。
確かにその方が安価で買えるわけですが、ダウンロードという形のないものにお金を出すのは、私にはどうも抵抗があり・・・。
ダウンロードでいいという人と、CDという形がないと安心出来ないという人とは、35歳あたりを境にハッキリと分かれるそうです。
書籍もいずれ、そうなるんじゃないでしょうか。
Commented by heitaroh at 2011-01-25 18:32
< sakanoueno-kumoさん

私も高校時代は教科書は学校に置きっぱなしでしたよ(笑)。

>ダウンロードという形のないものにお金を出すのは、私にはどうも抵抗があり・・・。

私もです。
以前、試しに一度、ダウンロードしたところ、何かの弾みで消えてしまいましたので、以来、どうにも信用しなくなりました。
その点、CDなら消えてもまた、録音すれば良いわけで。

>35歳あたりを境にハッキリと分かれる

なるほど。
うちの祖母はいくらエレベーターの操作方法を教えても、覚えようとしませんでしたが、私もそれに近づいているのかもしれません(笑)。
<< 与謝野薫氏の入閣に悲壮感を覚え... 舌の根も乾く「毛利輝元 傾国の... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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