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年の初めの東京de黒田長政の墓探訪記 後編
続きです。

祥雲寺どころか、広尾という所自体、初めて行ったのですが、さすがに東京のお寺は色々と有名人が眠ってますねぇ・・・。

年の初めの東京de黒田長政の墓探訪記 後編_e0027240_1315266.jpg

黒田長政の墓の傍らには、長政の次男を藩祖とする福岡藩の支藩、秋月藩黒田家の墓(↑)がありましたが、長政以降の本藩藩主の墓が見あたらないと言うことは、あるいはここにある長政の墓は秋月藩(次男)が福岡藩とは別に独自に長政を偲んで建てたものだったのかもしれませんね。

年の初めの東京de黒田長政の墓探訪記 後編_e0027240_13192847.jpg次に見つけたのが、荒井郁之助の墓(←)です。
と言っても、この人物については名前を聞いて、すぐにピンと来る人は相当なマニアでしょう。
実は私も知らなかったのですが、ただ、私はこの人物の名前にはちと、奇縁がありまして・・・。
10年ほど前でしょうか、友人と男三人と北京に行った際、そのうちの一人がワガママな奴でして、決められた夕食会場を「つまんないから、俺だけ別にしてくれ」などと言い、独り、どこかへ行ってしまいました。

やむなく、二人で通常通りの夕食会場へ行くと、そこで埼玉からか来られたという年輩のご夫婦の方と同じテーブルになったのですが、もう一人がその場にいないことを訪ねられました。

年の初めの東京de黒田長政の墓探訪記 後編_e0027240_13364747.jpgで、経緯を説明したところ、「変わった方ですね」と言われるので、私が、「あいつは、平重盛から苗字を許されたと言い張る奴なんですよ」と言ったら、「実は、私の方にも荒井郁之助の子孫がいて」と・・・。
でも、多少は詳しいつもりの私も、また、博識の友人も、「誰?」となったのですが、「榎本武揚と一緒に五稜郭に籠もったときの海軍奉行で、初代の気象庁長官」と聞き、「はあ・・・」と(笑)。

(←「陽の当たる
  道の陰にも
   道はあり」
     梁庵平太


で、帰国して、少し調べたのですが、北海道開拓の折に出されたみそ汁にメダカが入っていたけど、さすがにサムライ荒井は顔色一つ買えることなく、そのまま、食べてしまった・・・というエピソードなどを知り、以来、この人物の存在が頭のどこかにありました。
(今なら、絶滅危惧種・・・けどね(笑)。)

年の初めの東京de黒田長政の墓探訪記 後編_e0027240_13542644.jpgで、もう一つ、見つけたのが日比翁助翁の墓・・・。
この名前はさすがに私は知ってました。
と言っても、多分に名前だけで、事績を細かく知っているわけではなかったのですが、三井物産創業者の益田孝翁や阪急創始者・小林一三翁の伝記などでその名前を見ていたのですが確か、久留米藩士の出で、慶應義塾から三井銀行を経て、中上川彦次郎門下で頭角を現し、三井呉服店三越として日本初の百貨店に育て上げたをつくった人物・・・ですよね。

ロンドンのハロッズ百貨店の経営者に、「見よ、私のデパートは宮殿の如くで、ここに来る人々の顔は悦びに満ちている」とか何とか言われ、これに深い感銘を受けた・・・んでしたよね。
NHKの『その時歴史が動いた - サムライ魂でデパートを創れ! 〜近代百貨店誕生物語〜』でそんなこと言ってたと思うのですが・・・(笑)。
                                         平太独白

by heitaroh | 2011-01-18 08:11 | 地域 | Trackback | Comments(2)
Commented by motokunnk at 2011-01-21 21:04
こんばんは、東京にいらしていたのですね。祥雲寺まで足を運んだそうで、この寺には黒田家や大名家の墓があることは知っていましたが、この写真で紹介されている日比氏の墓があるとは知りませんでした。今度、出かける機会があったら是非お参りしようと思います。ブログへの訪問ありがとうございました。毛利輝元の本も出されたようで、頑張ってご活躍のこと、応援しております。
Commented by heitaroh at 2011-01-22 16:25
< motokunnkさん

はい、ちと、くだらない私用で行きましたので、ついでに本を書いた以上、長政の墓なる物を見ておこうと思い、行って参りました。

お住まいはお近くなのですか?
私は広尾という所自体、初めて行きましたが、周囲の喧噪とは不釣り合いなほどに静かな環境が有るということ自体、人気がある街だということが良くわかりました。

今後とも、宜しくお願い致します。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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