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白鵬の連勝記録ストップに歴史に名を遺しても・・・の理
親愛なるアッティクスへ

白鵬の連勝記録ストップに歴史に名を遺しても・・・の理_e0027240_1242050.jpg「名月を
  我が物とせし
   今宵かな」
    梁庵平太


少し、時季はずれですが、昨日、横綱・白鵬連勝記録「63」でストップさせた稀勢の里の今の気持ちはこんな感じではないでしょうか。
「どうよ」と(笑)。

これで、彼の名前は歴史に残ることになったわけですが、でも、思えば、王 貞治選手に756号本塁打を打たれた鈴木康二朗投手や、バース、掛布、岡田バックスクリーン三連発を浴びた槇原寛己投手などは事あるごとにその映像が流され、しっかりと人々の記憶に刻み込まれていますが、連続記録を止めた・・・となると、止められた方の記憶しかないような気が・・・。
実際、双葉山69連勝は今でも広く人口に膾炙していますが、それを止めた相手は・・・となると、私もまったく知りません。
色々、裏話なども聞いているものの、それでも、何一門だったのかさえ覚えてません(笑)。

で、ここで、問題です。
プロ野球で、長池徳士選手(阪急ブレーブス)の、当時、日本新記録であったパ・リーグ記録の32試合連続安打と、それをセ・リーグで更新した高橋慶彦選手(広島東洋カープ)の日本記録、33試合連続安打を共にストップさせた投手は誰でしょう。
答えは、元参議院議員の江本孟紀投手・・・なんですが、おそらく、大半の方が覚えておられなかったのではないでしょうか。
実は私も江本氏本人が当時、ベストセラーになった自著「プロ野球を10倍楽しく見る方法」の中で述べておられたので、知っているだけで、如何に、人は記録を達成した側のことは覚えていても、誰もストップさせた側のことは覚えていないか・・・ということなんだろうと思います。
その意味では、江本氏も、記録ストップに力投するよりも、誰かにメモリアル本塁打でも打たれていた方が良かったような・・・(笑)。
つまり、彼らは「歴史に名を遺しても記憶には残らない」・・・ということですね。

で、話を元に戻すと、以前も申し上げたことですが、双葉山は連勝が途切れた後、ある人に向けて、「我、イマダ木鶏タリエズ」と電報を打ったというのは有名ですが(電報を打った先が先ですから、かなり演出が入っているような気がしますが(笑)。)、対して、白鵬は一言、「これが負けか」と・・・。
言葉に実感がありましたよね。
だって、考えてみれば、ほぼ、一年間、負けてなかったのでしょうから、負けの味を忘れていたということと同時に、演出が感じられない、本当にしっくりとくる名セリフだったと思います。
その意味では、誰にでも言える言葉じゃないですよ。
ちなみに私、千秋楽には行く予定なんですが、連勝記録を更新しての優勝・・・をイメージしていたもので、少なからず、がっかりです(笑)。
まあ、相撲協会も同様なのでしょうが。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-11-16 08:41 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
Commented by エリモジョージ at 2010-11-17 10:36 x
おっしゃる通り鈴木康二朗投手や槇原寛巳投手は必ずといっていいほど、記録達成の場面で登場するので印象に強く残っていますね。
あともう一人挙げてもらいたいのが江夏投手がオールスター戦で脅威の9連続三振をやってのけた最後の打者、阪急の加藤英司選手です。
我武者羅なフルスウィングは本当に気持ちのいい選手でした。
そうそう江川の9連続三振を阻止した近鉄の大石大二朗選手も忘れてはいけませんけど、残念ながら記録達成の瞬間が如何に価値があるかを物語っていると思います。
Commented by heitaroh at 2010-11-17 19:55
<エリモジョージさん

加藤英司・・・、確かに、もの凄いフルスイングでしたね。
大石大二郎については、私は当てただけ・・・というのは何かシラケたのを覚えています。
オールスターなんですから、力と力、男と男の勝負を見せて欲しかった・・・と。
加藤英司のようにフルスイングで応えて欲しかったですね。

私はむしろ、加藤英司について言えば、セでは王も長島も誰も打てなかった平松のシュートを弾丸ライナーでライトスタンドへ運んだ方が記憶に残っております。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-11-18 14:17
鈴木康二朗投手や槇原寛巳投手は、そうして人々の記憶に残っていることを名誉に思っているのでしょうか(笑)。
特に鈴木投手は、その後もそれなりに活躍しているにもかかわらず、世間のイメージは“王貞治選手に756号本塁打を打たれた鈴木”ですからねぇ・・・。

記録を止めた例とは違いますが、記録にも記憶にも残る江夏豊投手が日本シリーズでみせた、『江夏の21球』の中でスクイズ失敗した石渡茂選手なんかは、その後“スクイズ失敗の石渡”という不名誉なイメージが定着してしまい、結局あの年以降、成績も振るわなくなったように記憶しています。
記憶に残るのも良し悪しですね(笑)。
Commented by heitaroh at 2010-11-18 18:37
<sakanoueno-kumoさん

最初は不名誉なことだと思っているでしょうが、でも、年取ってきたらやはり嬉しいことだと思いますよ。
だって、「世界の王」とそこで対決できたことだけでも凄いことなんですから。

『江夏の21球』・・・ですね。
私にはむしろ、石渡のスクイズ失敗よりも、そのサインを出した西本監督の方が印象的でした。
あの、江夏が、投げていて、西本監督が辞めるのを心配した・・・と言ってましたからね。
<< 名文は業務連絡に適さず JALの整理解雇100人超の根... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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