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史上最大の作戦と白熱教室に見る現実世界からの乖離
親愛なるアッティクスへ

史上最大の作戦と白熱教室に見る現実世界からの乖離_e0027240_1540491.jpg何だかんだ言って、福岡市内は昨日までは日中はTシャツ一枚でOKでしたが、今日は雨模様ということもあって、さすがに少し涼しいみたいですね。
でも、明日よりはいよいよ、冬モードに入っていくそうで、まあ、考えてみれば10月も残す所あと僅か、年が改まるまでも2ヶ月余となっていることを思えば、そうなるのが当然なのでしょうが。

(←先週の福岡市内。博多駅から車で20分くらいの所ですが、同行した秋田人も「陽射しが違う」と言ってました。)

で、昨日、今週からまた、ちと忙しくなるので、その前の骨休め・・・ということで、一日、ゴロゴロしてビデオを見て過ごしたのですが、まず見たのが、映画「史上最大の作戦」・・・。
無論、以前に見たことはあったのですが、多分、中学生くらいの頃に見たきりで、まったく覚えてませんでしたので、あれだけの大作でもあり、改めて見てみようと思い立ちました。
まず思ったのが、現代の戦争映画と比べて、実にあっさりと死んでいくことでした。
CGが登場する遙か前ですから、やむを得ない面はあるにしても、数年前に公開されたの「父親たちの星条旗」などでは、間近で頭が打ち抜かれたり、手足が吹っ飛ばされたりする恐怖が如実に描かれてますが、戦死者はただ倒れるだけで、それが無いわけです。
まあ、これが公開されたのは終戦から17年後昭和37年(1962年)ですから、多分にアメリカによる従軍者への慰労映画という側面はあったのでしょうが。

次に、NHK教育テレビで録り溜めていたETV特集「ハーバード白熱教室@東京大学 日本で正義の話をしよう」を見たのですが、まあ、マイケル・サンデル教授という人は、発言者の名前から内容から、ひいては千人を超える受講者の中でその人が座っている位置まで覚えてますし、東大の学生さんたちもさすがという切り口で感心しきりでした。
ただ、彼ら、学生さんたちのディベートを見ていて・・・、特に、第二部の「戦争責任」においては、少し、思ったことがあります。

先日、うちのガキが小学校の歴史の教科書を拡げていたのをチラ見したところ、もう、我々の頃の無味乾燥な教科書とはまるで違うんですね。
でも、そこに書かれていることにはある一定の傾向があるように思えました。
それは、個別具体的には申しませんが、一言で言って、「お利口さん」の内容でして、私は彼ら、「白熱教室」で発言していた学生すべてに、これと同じ臭いを感じたんですよ。

まあ、今の大学生が同じような教科書を使っていたかどうかはわかりませんが、もし、そういう私の感じたものが正しいのであれば、彼らは優秀であるがゆえに教科書に書いてあること、先生から言われたことを素直に受け入れてきた・・・、俗な言葉で言えば、洗脳されて来たのではないかと。
まあ、戦争容認論が正しいとは言いませんが、安保闘争の時には「安保賛成」を主張する東大生もいたわけですから、全員が同じ認識の上に立脚しているというのは如何にも奇妙なもののように思えるわけです。
私が扱いにくい子供だったのは間違いないのでですが・・・。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-10-25 18:30 | 教育 | Trackback | Comments(2)
Commented by エリモジョージ at 2010-10-26 11:19 x
確かに今の教育は我々が受けていた時分とは異質な感じがします。本来、今の方が自由で開けた教育のはずだとは思いますが何か先生も生徒も個性が無くなってしまっているように思います。それを”洗脳”というのでしたら怖い感じがしますね。
今、中国で起こっている反日デモも江沢民時代に”洗脳”された若者の象徴的な事象だと思っています。学校で教わったことを家に帰って家族に話すと子供の肩を持ちたい親は一緒になって同じことを言って繰り返し、その結果、家族→地域→全体と広がっているのでしょう。
日本に置き換えて言えば、共産国家ほどではないにしろ子供に好かれたい一心で子供の言いなりになる親が増えて、学校教育に影響し、挙句の果て学校だけでは良い学校に入れないから塾に通う。その結果、塾に入らないと良い学校に行けなくなるという状況が生まれてしまい、格差が生じてきたと思います。
学校教育だけでは良い学校に入れない日本はおかしいとずーと思っていますが・・・・。
Commented by heitaroh at 2010-10-26 19:04
<エリモジョージ さん

まったくもって同感です。

我々の時には押しつけの教育に「反発」のようなものもあったのですが、(私のようにありすぎるのも困りものですが(笑)。)今はそれがない分だけ、本来はもっと他方面にわたる考え方があっていいように思うのですが、それが感じられないというのはどうしたものでしょうか。
教育とは、本来、仲良し関係であるべきではないのかもしれませんね。

中国でのそれも仰るとおりで、江沢民時代に反日教育を受けた今の三十代くらいの世代ですよね。
私は、やってることは、紅衛兵時代と何ら変わりないように思いますよ。

険が在りすぎる中国も困りものですが、無さ過ぎる日本も如何なものかと・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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