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大沢親分逝去に思う親分と後任・土橋正幸氏の思ひ出 1
親愛なるアッティクスへ

先般、亡くなった「親分」こと、大沢啓二さんですが、私的には思ったより大きく採り上げられていたのが意外でした。
だって、選手としては見るべき成績は残してませんし、監督としてもリーグ優勝1度やってますが、それも日ハムを率いて6年目のことで、しかも、当時のパ・リーグは前期後期制でそのうちの後期を優勝しただけですからね。
私的には、大沢監督の手腕・・・というよりも、ここまで長期的な視点を持って球団経営に臨んでいた球団フロントにむしろ、感嘆しますよ。

その意味では、やはり、TBS系の「サンデーモーニング」に出演されていたことが大きかったのでしょうか。
逝去後、誰が後任として後釜(?)に座るのかな・・・と思っていたら、共演の張本 勲氏と同じ日ハムの前身である東映フライヤーズ出身の土橋正幸氏が出てましたね。
なぜ、横浜ではなく、日ハムの関係者ばかりが出るのかわかりませんが、(スポンサーでしたっけ?)土橋氏と言えば、軟式野球チーム出身で、友人の入団テストに付いていったら合格したので入団したという異色の経歴をお持ちと聞いております。
もう一つ、印象深いのが、当時の西鉄の強打者で今や、ご意見番として知られる豊田泰光翁が著書の中で語っていたことで、翁は、「現役の十七年で、私は一度も退場処分を受けたことがない」そうですが、実は一度「退場」と「言われたことがある」のだそうで、以下、抜粋してみますと、
----------------------------------------------------------------
 東映戦の守備だった。走者一塁で内野ゴロ、遊撃の私が二塁ベースカバーに入り、走者封殺というプレーがあった。ところが長谷川信義さんという二塁塁審は「セーフ」。ベースに足が触れていないという。
 頭にきて、両手でをすくい、長谷川さんのまっさらなシャツの胸にべたべたなすりつけた。こうも泥を塗られては向こうも黙っていられるはずがなく「退場」。
 ところがその声が蚊の泣くような小さな声だった。宣告が周りに届かないのをいいことに「さあ、行こう、行こう」と大声でかき消して、プレーを続けたら、処分はうやむやになった。
 困ったときはとにかく勢いよく振る舞ってみるとよい。威勢のいい方が正しいようにみえることも世の中では多いのだ。
(中略)長谷川さんはかつて大陽(のちの松竹、横浜の前身) の指揮も執ったほどの 「大物」だった。(中略)
 そういう審判がなぜ、私の退場処分を「執行」しなかったかと考えると、実は勢いに負けたばかりでもなかったかもしれない。むやみに「レッドカード」を出す審判がいい審判と限らないのはサッカーと同じだ。退場という球趣をそぐ事態に至らないようにするのがいい裁き。長谷川さんも、退場はあくまで最終手段と思っていて、声が弱くなったのかもしれない。
 とにかく、退場を免れた私だが、実はあの現場にもう一人「宣告」を聞いた証人がいた。
一塁走者の東映・土橋正幸投手だ。あの試合、延長でサヨナラ本塁打を放ったのが、そこにいてはいけない私だった。そりゃ、頭にくるだろう。
 引退後しばらくして、昔の仲間と山梨のぶどう棚でワインを、という飲み会があった。
 木漏れ日の下でうとうとしていると頭をガツンとやられた。顔を真っ赤にした土橋君が立っていた。「この野郎、本当は退場だったのに」
----------------------------------------------------------------
明日に続きます。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-10-22 18:04 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : 土橋正幸 画像情報
大沢親分逝去に思う親分と後任・土橋正幸氏の思ひ出 1 ... 共演の 張本 勲 氏と同じ日ハムの前身である 東映フライヤーズ 出身の 土橋正幸 氏が出てましたね。 なぜ、 横浜 ではなく、日ハムの関係者ばかりが出るのかわかりませんが ... 一塁走者の東映・土橋正幸投手だ。あの試合、延長で サヨナラ本塁打 を放ったのが ...(続きを読む) 【プロ野球】沢村賞に田中投手が選出される ... マー君、提言に困惑「それはノーコメント」(サンケイスポーツ) - goo ニュース 選考委員長の元ヤクルト監督・...... more
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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