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多忙を極める中で見る猛暑の摂津路 その2
昨日の続きです。

e0027240_15441017.jpgで、大阪へ行く往復の新幹線の中で読んだ吉川英治「黒田如水」ですが、どこか、かつての「文部省推薦」みたいな・・・印象があったの吉川文学も、今回、改めて同書を読んで、思う所がありました。
まず、驚くべきは意外なまでにすらすら読めたこと・・・。

e0027240_16163977.jpg私の新潟の友人が良く、日本酒を表す表現として、「水のように入る」ということを言ってましたが、これって、正直言って九州人である私的にはイマイチ、良くわからない表現だったんですよね。
その後、秋田の友人からもらった日本酒を飲んだとき、「あ、こういうことか」と良くわかりましたが。
実際、吉川文学も、これと似たようなもので、私の場合、普通、これくらいの物を往復の移動の中で読み終える・・・ということは滅多にないんですよね。
それが、見事に読み終えてしまいましたから、まさしく、「水のように入った」んでしょう。
(←大阪の夜の怪しく燃える炎・・・です。もう、昼間で燃え尽きてましたけど・・・(笑)。)

ただ、その反面、読み終えて、覚えている所、印象に残った所・・・と言われてみれば、かなり、怪しいんですよ。
つまり、喉の奥に引っかかるような・・・、どこか焼け付くような癖がない・・・と。

e0027240_16161333.jpgもう一つ思ったのは、この人にしろ、山岡荘八氏にせよ、戦前生まれの人は皆、概してそのベースになっているのは「講談」だということで、この点は司馬遼太郎さんのような人でさえ例外ではないと思います。

具体的にいえば、我々より下の世代の人で、「緋縅大鍬形の兜に何とかの具足を身にまとい、上からは何々紋様の陣羽織を羽織るという出で立ちにて」・・・などといわれて、すぐにどういう格好かをイメージできる人ってどれだけいるのでしょうか。
少なくとも私にはまったくイメージはわきませんよ。
見れば、「ああ、こういう格好か・・・」とは思いますが。

これが戦前生まれの人たちまでは講談本や浪曲、さらにいえば芝居や時代劇などに親しんでいたこともあって、割と違和感なく、イメージが出来るたのでしょう。
でも、私などはまだ、子供の頃は祖父母がいた関係もあって浪曲や時代劇などに親しんでましたからわかる方なんですよ。
その私でこれですから、今の若い人たちにとっては、この辺の軍記物や戦国時代の武士の観念、生活感などの記述は想像困難、かえって、混乱させるだけで、書く方だって、正確に意図を伝えられる人は少ないのではないでしょうか。

多忙と疲労と睡眠不足と台風とでなかなか、本題に行き着けませんが、たぶん、明日に続きます。
                                         平太独白

by heitaroh | 2010-09-07 18:33 | 文学芸術 | Trackback | Comments(2)
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Commented by sakanoueno-kumo at 2010-09-07 17:31
私が吉川作品で読んだのは、定番の「新・平家物語」「宮本武蔵」「三国志」ぐらいなのですが、たしかに印象に残ったところや文章といわれると・・・貴兄と同じくあやしいですね。
なんか、こう、メリハリがない・・・というか、起承転結がない・・・というか、途中でページを遡って読み返すといったところもなく、淡々と流れるイメージがありました。

>「水のように入る」

なるほど言い得て妙ですね。
Commented by heitaroh at 2010-09-08 14:21
<sakanoueno-kumoさん

お!やはり、同感ですか・・・。
私も、同じく、三国志と新平家物語とそれから、上杉謙信を読んでいるみたいなのですが、まったく、記憶にありません(笑)。

「水のように入りて水のように出」てしまったのでしょうか(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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