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大河ドラマ「龍馬伝」に見る国境ボーダレス化と西郷役の難
親愛なるアッティクスへ

NHK大河ドラマ「龍馬伝」ですが「台湾で放送されることになった」という報道を耳にしました。
現地では、中国語字幕入りでの放送だそうですが、主演の福山雅治さんは台湾でも日本同様、高い人気を誇っており、それで放送されることになったのだとか。
さらに、福山さんの人気と知名度は台湾以外のアジア各国でも知られており、韓国タイなどでも放送が希望されている・・・とのことでしたが、この点は、今、日本人も「冬のソナタ」などの韓国のテレビドラマを普通に見、韓国人のアイドルが普通に売れていることを思えば、庶民感覚の上では国境のボーダレス化が進んでいるということであり、相互理解のためにも大いに歓迎すべきものだとは思います。
ただ、いくら福山さんが人気あるからって、親日国の台湾やタイはともかく、あの韓国で、それも、植民地支配の原風景ともいえる日本の幕末期の放送が希望されるなんてのはとうとう、そこまで来たか・・・という観があると同時に「大丈夫か?」という気がしないでもありません。

そういう目線であの番組を見ると、やたら、「日本が!」とか、「日本人ぜよ」などという文句が出てくるんですよね。
これって、現代日本人的には「世界が!」とか「人類が!」などというような感覚での物なのでしょうが、他国の人が見ると思うと・・・、少し違和感がありましたよ。
「おしん」ならともかく、「良いのかー、こんなの見せて」・・・と思わなくもないような。
で、同番組での西郷吉之助(西郷隆盛)ですが、大河ドラマに限らず、どこも巨漢という点で西郷役には苦心しているみたいですね。
「龍馬伝」では高橋克実さんでしたが、昭和39年の大河ドラマ「竜馬が行く」では小林桂樹さんでしたからね。

ちなみに、昭和48年、私が小学校6年のとき、当時の担任の先生(当時、40代くらい?)が皆に何かを聞いてました。
いつも授業など聞いていなかった私は心ここに在らずの上の空だったのですが、そのうち、先生も困ったのか、こういうマニアな話題ならこいつだと言わんばかりに、なぜか私が指名され・・・。
狼狽して、「は?」と言うと、「少し前にNHKでやってたでしょ。『竜馬が行く』って番組。あなたなら知ってるよね?」・・・と。
「・・・知りません」と言うと、「どうして、皆、知らないの。やってたじゃない」と宣う。
でも、どう考えても記憶にないので、「それって、いつ頃の話ですか?」と聞いたところ、「えーと、東京オリンピックの頃だから昭和39年かな」・・・と。
「先生、僕たちは昭和36年生まれですから、まだ3歳ですよ」と言うと、その先生、「え!」と絶句・・・。
その先生にとっては9年前なんてのは少し前のことだったのでしょうが、12年しか生きていない者にとっての9年というのは紀元1世紀に相当するような話なわけで・・・(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-06-28 07:58 | 時代観 | Trackback(1) | Comments(5)
Tracked from 坂の上のサインボード at 2010-06-28 22:44
タイトル : 龍馬伝 第26話「西郷吉之助」
 幕末・維新の英雄・西郷隆盛。彼の志士人生は長く、坂本龍馬がまだ江戸で剣術修行をしていた安政元年(1854年)には、当時の薩摩藩主・島津斉彬の手足として国事に奔走していた。水戸の思想家・藤田東湖や武田耕雲斎、福井の橋本左内など、幕末の攘夷運動初期の人物とも深く交わり、影響を受けた。以前にも紹介したが、作家・司馬遼太郎氏の言葉で、時代の転換期には「思想家」「行動家」「実務家」という3つのタイプの人間が現れるとし、革命前期には、吉田松陰や藤田東湖のような「思想家」が火を着け、中期には龍馬や桂小五郎、高杉晋...... more
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-06-28 22:55
私が印象に残っている西郷どんは、20年ほど前に民放のドラマで演じておられた松方弘樹さんですかね。
最近では、大河ドラマ「新撰組」での宇梶剛士さんもなかなかでした。
でもバッチリといえる人はいませんね。
外見だけでいえば、文句無しで武蔵丸なんですけど・・・。
Commented by 南の国の会社社長 at 2010-06-29 12:48 x
先日めったに見ない香港のローカルテレビにチャンネルを合わせたら大河ドラマの『篤姫』をやっていました。吹き替えだったか字幕だったか忘れました。『龍馬伝』も必ずや放映されるのではないかと思っております。台湾や香港やタイは基本的には親日ではありますが、戦争物のドラマでは日本人が血も涙もない悪役として登場するケースも時にありますね。それぞれの国にいろんな事情があるのですが、それぞれの国を理解する上で、ドラマをボーダーレスに共有しあうというのはよいことだと思いますけどね。
昭和39年頃の『龍馬がゆく』は、子供の頃に名前は聞いた記憶がありますが、見なかったです。数年前にDVDで見ましたが。当時は、歴史物よりも、怪獣だとか漫画のほうが圧倒的に魅力的でしたからね—。
Commented by heitaroh at 2010-06-29 13:48
< sakanoueno-kumoさん

そうですね。
武蔵丸がいましたね。
私は、高見山がぴったりだと思ってました。

松方さんのは覚えてませんが、里見浩太朗さん(でしたっけ?)のは覚えてます。
夫人が、「うちん人はこげんじゃなか」と言い、「歌舞伎役者の誰それにそっくりだった」と言ったなどという話がありますから、キヨソネのイメージよりももっと男前だったと思いますよ。

宇梶さんは体も顔のパーツも大きいので、仰るようにまずまずでしたね。
(イマイチ、覚えてませんが(笑)。)
翔ぶが如くの人も顔と体形は似てたけど、思いっきり、小柄でしたからね(笑)。
Commented by heitaroh at 2010-06-29 13:55
< 南の国の会社社長さん

えー!
「竜馬がゆく」のDVDがありましたか??
白黒・・・でした?
それは、昭和39年の北大路欣也主演の大河ドラマではなく、萬屋錦之介主演の民放の物か、市川染五郎主演の最近のやつでは?
私も先日、テレビで少しだけ見ましたが、当時はテープを使い回ししていたので、1話しか残っていないと言ってましたけど。
もし、総集編でも残っているのなら、私も見てみたいですね。

>それぞれの国を理解する上で、ドラマをボーダーレスに共有しあうというのはよいことだと思いますけどね。

それだけに、私はこれからのドラマは他国の人にも見られるということを意識して作るべきだと思うんですよ。
Commented by 南の国の会社社長 at 2010-06-30 11:53 x
家に帰ってチェックしたら、それは萬屋錦之介主演のやつでした。たいへん失礼しました。でもタイトルは「龍馬がゆく」だったし、パッケージの写真がモノクロだったのでNHKのだと誤解しておりました。アマゾンで見たら、NHK想い出倶楽部II~黎明期の大河ドラマ編~(4)竜馬がゆく [DVD] 出演: 北大路欣也, 水谷良重価格:¥ 3,990というのが出ていました。総集編か一部だけのような感じですが、在庫はあるようです。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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