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川崎宗則選手のメジャー志向発言とそこへ行くための資格
親愛なるアッティクスへ

川崎宗則選手のメジャー志向発言とそこへ行くための資格_e0027240_1019983.jpg先日、福岡ソフトバンクホークス川崎宗則選手(←写真左)がFA権を獲得して、「メジャー・リーグ行きも有り得る」と表明したというニュースが流れてましたよね。
曰く、「1回しかない人生。いろんなことに挑戦してみたい気持ちがある」・・・と。

確かに気持ちはわかるのですが、ただ、この点では、私的にはちょっと待てよ・・・と言いたいですね。
今、猫も杓子もメジャー志向と言いますが、はっきり言って、「メジャーで通用している」といえるのは、イチローだけじゃないですか。
松井秀喜松坂大輔もそれなりの数字は残していますが、こちらは、「通用している」の前に「ある程度」という言葉がつくんじゃないですか?
ましてや、他の日本人選手に至っては誰か日本の時と見劣りしない数字を残している選手が誰かいるんですか?
コンスタントに15勝とか200奪三振とか獲っている投手がいますか?
3割とか30本とか打ってる打者がいるんですか?
川上憲伸はメジャー1年目の昨年は7勝12敗なのに、数日前には「勝ち星無しの7敗目」とかいう見出しを目にしましたし、松井稼頭央戦力外通告でしょ。
川崎選手がイチローを敬愛しているのはわかるんですが、それと通用するかどうかは別ですよ。

もっとも、イチローに関して言えば、彼はちょっと特別凄すぎるんですよね。
とにかく、彼の凄いところは「試合に出ている」ということだと思います。
少なくとも、シーズンを棒に振るような大けががないわけで・・。
これはたびたび申し上げておりますように、さんや長嶋さんの頃は結構、普通のことだったんですが、今は金本選手が特別なだけで、あとはそういう選手なんてあまりいないでしょ?
(その意味では、ホークスの小久保裕紀選手が去年、38歳で全試合出場したのは立派でしたね。)

つまり、メジャーに行くにはそれなりの資格がいると思うんですよね。
日本人メジャーリーガーに道を開いた野茂英雄投手はそれまで3年連続が最高だった国内連続最多勝記録を更新する4年連続を記録してましたし、イチローは7年連続首位打者という、それまで張本 勲さんが持ってた6年連続の日本記録を更新してのそれだったわけで、やはり、「メジャーに行きたい」などというのは、日本でこのくらいの成績を残した人が初めて口にするべきセリフだと思うんですよ。
佐々木主浩投手にしても、最優秀救援投手5回MVP1回の実績をひっさげてのそれだったわけでしょう。

この点は、井口資仁選手がメジャーに行ったときに一番思いましたが、タイトルといえば盗塁王2回だけで、後はラスト二年だけ打率3割・・・ではまだその資格はないんじゃないかと。
(その意味では、新庄剛志選手がある程度、通用してしまったのが問題でしたね。あれを見て、皆、「あいつでやれるんなら」と勘違いしてしまいましから。ただ、あれは、彼だけの非常にレアなケースなんですけどね。)
そう考えれば、川崎選手だって打率3割こそ4回あるものの、タイトルといえば盗塁王1回だけでしょ?
他の日本人メジャーリーガーの現状を見れば、行ったところで何をか言わんや・・・でしょうか。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-05-29 07:58 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from 坂の上のサインボード at 2010-05-29 22:25
タイトル : メジャーリーグからの「都落ち」
フィリーズを自由契約、井口が3年6億でロッテ入り  日本人選手の米メジャー行きは容認するが、行ったからには日本のプロ野球には帰ってこないつもりで行って欲しいと私は思う。メジャー契約がかなわず帰国となれば「都落ち」の感は否めない。その選手を日本の球団が高額年棒契約となると、やはり日本のプロ野球のレベルはその程度なのかと思わざるを得ない。それにそんなに簡単に帰ってこれるなら、これからも続々とメジャーに挑戦する選手が増えるだろう。  松坂やイチロー、松井のように、メジャーに行っても主力選手でいら...... more
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-05-29 22:44
まったく同感です。
日本である程度の活躍をしたら、あちらへ行かないといけないような、妙な空気が出来てしまってますね。
私もメジャーに行って然るべきだと思った選手は、野茂、佐々木、イチロー、松井(秀)、松坂ぐらいだと思っています。
彼らは日本でそれぞれの分野のトップでしたし、日本ではやりつくした観がありましたからね。
彼らの何が違うかと言うと、あちらに行っても日本での扱いと変わらないというところです。
言われるように松井や松坂は期待ほどの結果は残せてませんが、それでも、どんなに不調でも、松坂は開幕投手を任されたり、ローテーションを外されたりしませんし、松井もずっとクリーンナップを任されています。
そこなんですよ・・・一流かそうでないかの違いは・・・。
日本でローテーション投手だったのに、メジャーで中継ぎに甘んじていたり、日本では4番打者だったのに、あちらでは下位であったり右投手左投手で下げられるようでは、行った意味がないと思うんです。
日本にいたときと同じ扱いを受けてこそ、通用したといえるわけで、そうでないと行く意味がないと思います。
日本プロ野球はメジャーの2軍じゃないんですから・・・。
Commented by heitaroh at 2010-05-30 14:06
< sakanoueno-kumoさん

初めて意見が合いましたね(笑)。
逆らいませんが(笑)。

「世界最高の舞台がそこにあるから、行って、腕を試してみたい」と思うのはわからないでもないのですが(本当は、日本以上の金と注目・・・なのでしょうが。)、日本で3割30本を打ってたのに、向こうに行くと控え・・・では日本プロ野球のレベルの低さを世界中に広言しているようなものでしょう。
「世界」に出す以上は、出しても恥ずかしくないレベルの人でないと・・・。

逆らいませんけどね(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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