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佐藤慶、北林谷栄・・・、そして田宮謙次郎の訃報に思う昭和
親愛なるアッティクスへ

昨日は、佐藤 慶、北林谷栄という名優訃報と共に、元プロ野球選手・田宮謙次郎氏の訃報も報じられましたね。
佐藤さんは、私が物心着いた頃からとにかく色々な作品に出ておられ、大体、重量感在る役が多かったのですが、中には、ドラマ「国語元年」で粗野な会津の旧士族を演じ、また、私が多感な時代には映画「白日夢」で、当時、AV女優の走りとも言うべき存在だった愛染恭子さんと劇中で本番行為を行うなど記憶に残る俳優さんでもありました。
(「白日夢」を見たときは、行為その物よりも、「え!?これ、佐藤慶でしょ?そっくりさん?大俳優がこんなことやって良いの・・・」とそっちの方に絶句した覚えがあります。)
また、北林さんは、昔から、「言われてみればいたなー」的な印象でしたが、それを一気に吹っ飛ばしたのは、映画「阿弥陀堂だより」でのおうめ婆さんの役でした。
その、あまりの自然体の演技から、「このお婆さんは役者ではなく、本物の、どこかのそういうお婆さんを連れてきてるんだろうか・・・」と思いましたよ。

で、お二人に比べれば、田宮謙次郎という名前を知っている人はかなり、限られてくるのでしょうが、昭和3年(1928年)茨城県生まれ、阪神から大毎(現ロッテ)で強打者として鳴らし、引退後は東映・日拓(現日本ハム)で監督を務めた人・・・で、もちろん、昭和38年、私が2歳の時に現役引退された方ですから、私も決して現役時代を知っているわけはないものの、それでも、結構、この人のことは知ってました。
ひとつには、あの、俳優・田宮二郎氏がその名にあやかって芸名としたということもあったのでしょうが、それ以前に、昭和33年(1958年)、首位打者を獲得した直後に「A級10年選手」という権利を行使して大毎に移籍したことで記憶しておりました。
(私が子供の頃は、FAなんて制度はありませんでしたから、「A級?10年??」・・・と。)

西鉄ライオンズ闘将で、今や、球界のご意見番として知られる豊田泰光翁も、この方からすれば小僧も同然、以前、翁はその著書の中で以下の通りに触れておられました。
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博多に向かう大毎オリオンズの一行と乗り合わせることも多かった。大阪駅に近い北新地で食事をし、さらに列車まで時間があるのでバーに行くと茨城の先輩、田宮謙次郎さんがいる。囲んでいる卓をみればすき焼きだったり、上等な鍋だったり。すでにそこで「差をつけられた」という感じだが、それはまあいい。
 問題は「おう、トヨ。今日はどうだった」「ハイ、4の2で。打点2です」などとあいさつして、まあ一杯となってからだ。
 今思い起こすと「調子がいい」と私が答えた日に限って、田宮さんのウイスキーのつぎ方が派手だった。
「このままでは骨抜きにされる」と混濁していく意識の片隅で考えつつも「飲みません」では格好がつかないから、飲み比べに応じ、しかも平静を装った。それが男の意地だった。
 ところが博多に着いて一休みして食事に出ると、田宮さんは酒抜きで黙々と食べていた。人を前にしたときの豪放と一人のときの節制と。大人はこれだ、と思ったものだ。
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「人を前にしたときの豪放と一人のときの節制」・・・、やっぱ、大人はこうでなくっちゃ・・・と。
またひとり、癖のある「昭和の大人」が居なくなりましたか・・・、合掌・・・。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-05-07 18:00 | 時事問題 | Trackback(1) | Comments(2)
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-05-09 16:23
阪神ファンである私も田宮謙次郎氏のことはあまり知りません。
一時阪神のOB会会長をされており、その時期監督だったノムさんと激しく対立していた人・・・といった程度の認識です。
阪神タイガースという球団は伝統があるためOB会の発言力がめっぽう強く、時の監督さんはいつも長老諸氏の顔色をうかがいながらという悪しき体質が残っており、その長老会の長というと「悪の権化」といった勝手なイメージが阪神ファンの中にあります。
そんな粋な人だったとは知りませんでした。
Commented by へいたらう at 2010-05-09 19:47
<sakanoueno-kumoさん

私は、この人が市議会議員などを務めておられたのは知りませんでしたね。

まあ、プロ野球選手なんてのは本来、お山の大将なわけで、どなたも「俺が、俺が」みたないものはあったんじゃないでしょうか。
ノムさん、よそ者でしたしね。

私の印象では、現役時代、首位打者を一回取ったくらいなのに、随分と強打者の代名詞のように言われていることに違和感を持ってましたが、それだけ、チャンスでは強かったということだったのでしょうか。

ちなみに、私も元々は阪神ファンでしたので、この人のことを知っていた次第でした。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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