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古の九州探題は何処にありや!を推理する その4
親愛なるアッティクスへ

先日よりの続きです。

古の九州探題は何処にありや!を推理する その4_e0027240_16425173.jpgこの鎮西探題の城があったと言われている鷲尾山、今では、鷲尾愛宕神社として知られているところですが、ここは、今でこそ一等地であるものの、先日から申しておりますとおり、私が良く行っていた昭和50年頃までは決して、それほど賑やかだとは言えない所でして・・・。

古の九州探題は何処にありや!を推理する その4_e0027240_11192429.jpgこちらの方で少年時代を過ごしたという知人によると、「昔は、意識の上では、室見川までが福岡市内、川の向こうの愛宕から先は郊外という感じだった・・・」とか。

私は、愛宕神社だけは行っていたものの、それ以外にはあまり、馴染みがなかった地域ですので、この方の言が当を得たものかどうかはわかりませんが、確かに、そんな感じだったかもしれません。
当時は、福岡市の市域はもっと小さかったですから。
(ちょうど私が愛宕神社に連れて行かれていた最後の頃の昭和50年頃に、福岡市の人口が100万人を超えたとか何とか言っていたような気がします。)

古の九州探題は何処にありや!を推理する その4_e0027240_1145636.jpgとなれば、私が子供の頃でもそういう感じだったわけですから、ましてや、鎌倉期ともなると、ここは相当に人里離れた寂しい所だったと思えるわけで、(博多市中までは車で30分程度ですから、おそらく、人の足では単純計算で片道2時間くらいかかったのではないでしょうか。)そもそも、「九州総督」として中央政府から派遣されてきたはずの探題が、都邑の殷賑からかけ離れたこんな僻地にそびえ立つ、天然の要害に籠もらなければならないということ自体、探題の力の弱まり・・・、率直に言えば、「怯え」を示していると思うからです。
(←探題城本丸址。もっとも、昭和の初めには日本で二番目になるケーブルカーがあったそうですから、その当時に整地されたものかもしれませんけどね。)

古の九州探題は何処にありや!を推理する その4_e0027240_11484395.jpg先述した菊池武時探題博多舘襲撃事件の直後、中央で足利尊氏鎌倉幕府に反旗を翻すと、時の探題・北条英時の恐れは現実の物となり、九州の有力武士らは一斉に、探題城に攻め寄せ、防戦虚しく、ついに城は落ち、英時は自害して果てた・・・と。
(←北側麓より臨む鷲尾山。標高と共に、山頂に愛宕神社がおわかり頂けるかと。当時であれば、海中に浮かべた船から城を見上げた光景だったでしょうか。)

この後、中央での政争に敗れ、九州へと落ちてきた足利尊氏は、再び、京へ攻め上るに際し、九州の押さえとして、一色範氏を博多に置き、ここに九州探題が始まる・・・と。

ようやく、次回より本題に向かいます(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-04-30 08:00 | 歴史 | Trackback | Comments(2)
Commented by urakawasika at 2010-05-01 01:19
愛宕神社ってそういうところなんですか?近くなのにぜんぜん知りませんでした。勉強になりました。今度患者さんに知ったかぶりして言ってみよう。
Commented by heitaroh at 2010-05-01 11:35
< urakawasikaさん

そうなんですよ。
昔・・・と言っても、昭和50年頃までは、裏(海側)から上がってくる道もありませんでしたよ。
車が離合するのが大変なくらいの急坂の参道があるだけで。
入り口には亀の小池があったんですけど、いつの間にか、それもなくなってましたね。

私が行っていた頃には市内電車があったのですが、私の父が子供の頃(昭和初期)にはケーブルカーがあったそうです。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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