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古の九州探題は何処にありや!を推理する その1
親愛なるアッティクスへ

古の九州探題は何処にありや!を推理する その1_e0027240_175787.jpg昨日今日と、福岡県地方は少々、ぐずついた天気となっておりますが、最近は随分と気候も良くなってきましたので、私、運動不足解消を兼ねて、昼飯を食いに少し遠くまで行っております。

で、先日、福岡市南区にある花畑というところまで行ったところ、花畑小学校の一角になにやら石碑を見つけました。
で、石碑(←)を見てみてびっくり。
この小学校のあったところに、あの「九州探題」があったというではないですか。
「え?こんなところに?」と意外感を隠しきれなかったのですが、なぜなら、ここは南区の中でも、比較的、「奥地」にあるところでして、と言っても、地元の皆さんの反感を買うのも困りますので少々、フォローしておきますと、当地は、結構な密集住宅街でして、それも、私が子供の頃にはすでに、ほぼ、今のような感じでしたから、割と早くから開けた住宅街なのだろうと思います。
ただ、それでも、現在の我々の感覚では「なぜ、こんな所に?」と思うような場所であることには違いないわけで・・・。

古の九州探題は何処にありや!を推理する その1_e0027240_18394852.jpgで、考えました。
まず、鎌倉時代であれば、おそらく、当時の海岸線は今よりも、かなり内陸にあったであろうと。
今、南区役所が置かれている塩原というところは、名前の通り、海から塩を取る所だったと言いますから、その意味では、当時は必ずしも奥まった所ではなかったのだろう・・・と。
その一方で、見回せば、背後には福岡市民憩いの油山という山があり、いざとなったときは、そのまま、そこへ非難することが出来る・・・と。
さらに、周囲には小高い丘があり、左の方の丘に登ると五社神社という神社になってました。

(←背後の山との位置関係がおわかりいただけるでしょうか。)
今ではこれらの丘はかなり、ぶつ切りのような形になってますが、当時はもっと、丘らしい丘、つまり、丘陵帯だったのではないかと・・・。

古の九州探題は何処にありや!を推理する その1_e0027240_1931931.jpgそう考えれば、背後に山、左右に丘陵帯という、これは如何にも当時の武士が居館を構えるには好みそうな地形ではないか・・・と。
(←上記画像と反対側を臨んだ風景。小丘にも関わらず、ご覧の通り、かなり眺望は利きます。見張り砦には最適だったでしょう。)
ただ、それでも、ここを九州探題の舘があったとするのは、少し無理があるんじゃないかというのが私の結論です。

(知ってるつもりのような所でも結構、面白いですねぇ(笑)。飯食いに行った先で聞いてみたら、この奥地の住宅街に、なぜか、昭和40年代は鮨屋が密集していたそうです。海が近いわけでもないのに「何で?」と聞いてみたけど、「わからない」と(笑)。)

明日に続きます。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-04-20 18:50 | 歴史 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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