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タイガー・ウッズのCMは息子に小言を言うのは親父の特権
親愛なるアッティクスへ

タイガー・ウッズCM復帰だそうですね。
スポーツメーカーのナイキ社のもので、死んだ親父の声が流れてきて、「おまえは、何か学んだか?」と問いかけるものだそうですが、まったく、ナイキも憎い演出しますよねぇ。
白黒で、ただ、タイガーがカメラに向かって真っすぐ見つめるだけの映像に亡父の音声が被るもの(↓)ですが、私なら、「真っ暗な背景で、ただタイガーの顔にテレビの光が映るアップ・・・、そのまま亡父の音声が流れ始めたところで今度は反転して、真っ暗な部屋で椅子に座ってテレビを見ているタイガーの後ろ姿・・・、そして正面のテレビ画面に映るのは亡父の影像・・・」ってCMにしましたけどね。



でも、息子に小言を言えるのは親父の特権ですよ。
(最近はこの特権を放棄している父親も多いようですが。)
その意味では、このCMは私にとっても、少し、他人事ではありませんでしたね。
先日、飲み過ぎて、死にかけて、関係各位に多大なるご迷惑をおかけしたことなど、「キサン!何ばしようとか!」・・・という叱責の声が聞こえてきそうで。
私としても、「もう、そげん、言いなんなよ・・・」としか言いようがないわけで・・・(笑)。
もっとも、私の父は、タイガーの親父みたいに、あんなに優しい言い方はしませんけどね。

でも、その口うるさい親父も、昭和55年頃だったかと思うのですが、同業者と中洲で飲んで、まだ飲み足りずに、そのままうちに来て、深夜まで一緒に飲んでいたところ、突然、部屋のドアがガラガラーと開き、当時、結構、弱っていたはずの祖父が仁王立ち・・・。
何事かと困惑する一同に向かい、一言、「おまえらは毎日、酒ばかり飲んで、結構な身分だな」とだけ言うと、そのまま、また、ガラガラーとドアが閉まった・・・と(笑)。
いくつになっても、どんなに立派な息子であっても、親から見れば息子は息子ですよ。
従って、我が家では、この特権を放棄するつもりはありません(笑)。

そう言えば、何かの雑誌に、「織田信長と、その父・信秀は同じくエネルギッシュで行動的なタイプだが、信秀には動中静というべき懐の深さがある」というようなことを書いてあったものがありました。
曰く、「信秀が敵国へ攻め込み、一敗地にまみれた直後、京都から来た公家を饗応したことがあったが、大敗の直後でもあり、公家としても気を遣う所であった。だが、信秀は席に着くなり、『いやあ、この度はちと、思わぬ結果になってしまいましたが、しばしの間、やつに預けているだけです』と言って、呵々大笑した。信長は動中動という感じで、彼の生涯には、こういう芸当はまったく見受けられない・・・」と。
信長が18歳の時に死んだ信秀ですが、もし、信長の晩年まで生きていたならば、この父から、「おまえは、まだ落ち着きがたりん!」などと言われては、さしもの、絶対権力者・織田信長も、確かに、ひたすら頭を掻くしかなかったでしょうね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-04-12 08:21 | 社会全般 | Trackback | Comments(2)
Commented by 芙蓉 at 2010-04-15 18:13 x
こんにちは。
またまた寒さ、ぶり返しましたね~!春はどこへ?
只今、都内、気温は七℃。凄く寒いです。

いつも興味深いエントリー、有難うございます。
このCM、インパクト、大!!でした。
やや神妙な面持ちのウッズに、重く深く、言い聞かすような声、
思わず、見入りました。お父様でしたか!
にしても、ナイキは、ウッズの復帰のCMとして、
ここ一番!何を使用するか、ずい分悩んだでしょうね。
CMといいましたら、先日見ました「情熱大陸」で、
人間国宝の歌舞伎の尾上菊五郎さんが、
「CMは社運が懸かってるから面白い」と仰っていたのが、
印象的でした。
菊五郎さん、
あんなに忙しくても、CMは注目してご覧になるようですし、
親父の特権も、その存在も、語りも、偉大でした。

息子にとって、そう簡単に越えられない親父の壁、
これからも、親父の特権、大いに期待しています(^^)。
Commented by heitaroh at 2010-04-15 19:04
< 芙蓉さん

7度ですかぁ!
さすがに、こちらは13度くらいはあるみたいですが、それでも、結構、冷えてますよ。
もう、仕舞うつもりで洗濯したコートをまた引っ張り出してきましたし。
さすがに、気候は一筋縄ではいきませんね(笑)。

そうですか。
私はその番組見てませんが、尾上菊五郎さんの言は確かに考えさせられるものがありますね。
(尾上菊五郎って、おとめねえやんの親父さんですか?なんせ、歌舞伎見たことがないもので・・・(笑)。)
まあ、大企業とも成れば、いきなり、CM=社運ってこともないでしょうが、その意味では、地方の中小企業のCMなどというのは、仰るとおりで、一見の価値があるのかもしれませんね。

まあ、超えられるか超えられないかは別でしょうが、超えてても、言って良いのが親父の特権です(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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