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愛子さまのいじめ問題と学習院の存在意義におしんを見る
親愛なるアッティクスへ

またまた、今更・・・の観があるのですが、先日、敬宮愛子さまが学習院初等科でいじめられて、不登校になっている・・・というニュースがありましたよね。
まあ、私も小学校の頃は、良く女の子をいじめて泣かせたクチですので、それ自体は何ら驚くところではないのですが、驚いたのは今上天皇「皇族に対するイジメは昔からあった」とコメントされた・・・ことです。
今ならともかく、戦前なんて、「天皇は神様」だったわけでしょ?
それをいじめたりしたら、それこそ、「不敬罪」なわけで・・・。
まあ、この辺は以前、チェ・ゲバラの稿で言った「預言者は己が里にて喜ばれず」・・・で、やはり、「神様」というのは神棚の奥にあるから有り難いわけで、それが、自分と同じ服着て、同じように大小便してる姿を目の当たりにしていると、どうしても、生身の「人間」という意識が頭をもたげてきてしまうものなのでしょうか。

愛子さまのいじめ問題と学習院の存在意義におしんを見る_e0027240_10575268.jpg

で、愛子さまのいじめの問題ですが、人間という罪深い生き物は、絶えず、他者よりも己が優位性を示そうとし、一旦、優位に立つや、弱者に対しては己が優位性を見せつけようとする、その行動原理は人間の原型であるでも見られるわけで、これが「いじめ」の原型なのだろうと思います。
(それが、さらに救いようのないものになると、「身分」「奴隷」「階層」というワードに繋がってくる・・・わけで。)
ついでに言うと、平太郎独白録 : マルクスの過ちがもたらした20世紀の動乱と菊千代の指摘でも申し上げたことですが、とかく、「弱者は善」であると錯覚しやすいんですよね。
「弱者」に権力を預ければ、きっと、良い世の中になる・・・と。
しかし、弱者が一旦、強者になったときにはそれ以上に酷いことをするものなんですよ。

話を元に戻すと、まあ、「いじめ」という問題そのものについては、以前、これも、平太郎独白録 : カムイの五ツに常識の陥穽といじめ問題の原点を見る・後編で申し上げたとおりで、一番効果的なのは、「いじめる側」に「いじめることのデメリット」を教えることだと思いますが、この点、どうしても、今の日本の教育は「いじめはいけません」という善悪、すなわち、モラルで矯正しようとしているようで・・・。
ただ、いじめの問題そのものはともかく、学習院はこれで良いんですか?
だって、学習院というのは、言うならば、「堀越学園」と一緒で、「お近づきになれる」ことが売りなわけじゃないですか。
それが、秋篠宮家は学習院には行かせないし、愛子さまはいじめられている・・・となれば、根幹を揺るがすゆゆしき事態のように感じるんですが。
通り一遍の「いじめはなかったと認識している」なんてコメント出している場合じゃないのでは・・・と。

ちなみに、かつて、ドラマ「おしん」を見て、私の祖父は、母や祖母に向かい、「昔の女はこれほどに苦労したんだぞ。おまえたちは苦労が足りん!」と宣いましたが、今、私も、妻や妹に対し、「いいか、おまえら、皇太子妃の苦労をよく見ておけ!今の時代に、明治の苦労をしておられる」と・・・言いたいけど言ってません(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-03-30 07:57 | 時事問題 | Trackback | Comments(6)
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-03-31 17:51
唐突ですが、私は常々「ドラえもん」というマンガは実によく出来た作品だと思っています。
何が言いたいかと申しますと、あそこに登場する、のび太、ジャイアン、スネ夫の関係は、まさに男社会の縮図で、男3人集まれば必ずこの型にはまる。
のび太ばかり集まれば平和かというと、その中でジャイアン的存在が生まれるし、逆もまた然り・・・子供社会においてはこれは特に顕著で、誰もが皆、ジャイアンになったりのび太になったりしながら大人になってきたと思うんですね。
誰もが共感できる縮図が、この作品の長く支持されてきた理由かなと・・・。

ところが最近のアニメでは、昔に比べてジャイアンが優しくなったと聞きます。
これも教育現場からの声を反映し、「いじめ」という社会問題への配慮だそうです。
理解に苦しみます。

昔の「ドラえもん」には、おっしゃるような「いじめることのデメリット」がありました。
意地悪をしたジャイアンは、必ず最後にしっぺ返しを食う結末が待っていました。
今は、なんか間違ってますね・・・。
Commented by wseb at 2010-03-31 20:14 x
いぢめという状況は、いぢめる香具師とイヂメラレル香具師が同一の場所に存在しているということで、成り立つものだと考えれば、騙す香具師と騙される香具師が同じ場所に存在すると、詐欺が成立するのと同じで、騙される香具師が、相手が自分を騙そうとしているということを自覚した段階で成り立たなくのでは、ないかと思います。イヂメラレテいる香具師が、イヂメテいる香具師が自分をイヂメようとしているなぁ、という状況を正確に認識して、うざい香具師がいるなぐらいな、感じで対応したら成立しないのではないかと思います。

スケートの浅田真央選手のパフォーマンスをみていたら、ジャッジはデタラメでも、デタラメなんだからショウガナイという境地に至って無敵の状態に遷移したら、デタラメも機能しなくるということを、実感しました。
Commented by heitaroh at 2010-04-01 16:29
<sakanoueno-kumoさん

>のび太ばかり集まれば平和かというと、その中でジャイアン的存在が生まれるし、逆もまた然り・・・

確かに。
私はむしろ、2:6:2の法則というのを思い浮かべましたが、これは本当に良くできているな・・・と思いますよ。
(よろしければ、こちらをどうぞ。)
      ↓
http://heitaroh.exblog.jp/6440502

>ジャイアンが優しくなった

そうなんですか。
私は、最近はあまり見てないので、変化に気づきませんでしたが、あるいはそうなのかもしれませんね。
十分に考えられる話だと思います。
イソップ童話やかちかち山などは、日本では残酷な場面は書き換えられましたが、それと同じでしょうか。
綺麗な物だけを見せておけば子供は綺麗な心に育つとは限りませんけどね。
Commented by heitaroh at 2010-04-01 16:46
<wsebさん

これは、詐欺はそうかもしれませんが、イジメは少し違うように思います。
相手が自分を苛めようとしていると自覚して、うざい香具師がいるなぐらいな感じで対応したとしても、いじめという行為には何ら制約は加わらないでしょう。
むしろ、仰っておられる論点で言えば、いじめられている者が、いじめる者が容易に手を出せないほどの力を持つことだろうと思います。

つまり、「相手が自分を騙そうとしているということを自覚した段階で成り立たなくなる」というのは、「相手が自分をイジメようとしていることを自覚した段階で成り立たなくなる」のではなく、「相手が自分をいじめようという気が起きなくなる段階で成り立たなくなる」ということだと。
Commented by wseb at 2010-04-02 02:40 x
「相手が自分をいじめようという気が起きなくなる段階で成り立たなくなる」

これって、いぢめという行為が発生する条件が揃わなくなると、いぢめが発生しない。

いじめられている者が、いじめる者が容易に手を出せないほどの力を持つ→いぢめという行為が発生する条件が揃わなくなる

いぢめられる香具師といぢめられる香具師が、同じ時間、同じ場所に存在しない→いぢめという行為が発生する条件が揃わなくなる

ある試薬と別の試薬を指定された割合で混ぜ合わせて、ある温度にすると、かならず、爆発的に反応して、所定の生成物ができるのに、条件が揃わないと、まったく、別の生成物ができたり、まったく化学反応自体起こらない。→条件が揃わなければ、いぢめが発生しないのだろうなぁ。ということが言いたかったのです。
Commented by heitaroh at 2010-04-03 10:51
<wseb さん

申し訳ありません。
私には少し難しすぎるようです。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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