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映画「アバター」に見たアメリカの理想と自信喪失
親愛なるアッティクスへ

映画「アバター」に見たアメリカの理想と自信喪失_e0027240_1724527.jpg最近、このブログも5年目に入ろうとなんなんとするからか、はたまた、季節の変わり目からなのか、パソコンに向かっても毎日、何だかなーって感じで一向に筆が進みません。

(←うちの博多駅です(笑)。結構、出来てきました。)

ネタはあるんですけど、何だかなーって感じです。
で、気乗りしないまま、本日の本題です。

先週、巷で話題になっている「アバター」という物を見に行ってきましたよ。
(無論、独りです。誰か友達になってください(涙!)。)
私は、当初、こういうお決まりストーリーの映画に金を払う気はなかったのですが、あまりに「3Dが凄い!」という話を聞くに連れ、遠い昔、スター・ウォーズという映画が封切られたときに、「ストーリーがくだらない」と言って行かなかったがために、新時代に乗り遅れてしまったことを思い出し、「ならば、ひとつ乃公も出ずるとするか・・・」と重い腰を上げた次第でした。

で、まず、ストーリーだけで言えば、古くは「シェーン」、近いところでは、「タイムマシン」、「ダンス・ウイズ・ウルブス」、「ラスト・サムライ」などと同じで、よその土地に乗り込んでいったアメリカン・ヒーローがその土地の人のために戦うというもので、ヒーローが現地人以上の勇気戦闘力を示して、現地人にも一目置かれる・・・という辺りも、「ランボー」以来の如何にもアメリカ人が理想とするヒーロー像という感じで、使い古されたストーリー以外の何ものでもなく・・・。
ただ、少し思ったのは、戦う相手がかつてのようにドイツでもソ連でもない、典型的なアンクル・サムという点で、この辺は少し前までなら考えられない話で、アメリカも少しは自分自身を見つめ直す殊勝な気持ちを持ったのかな・・・と思うと同時に、真っ先にこの映画に上映禁止というヒステリックな反応を示したのが当のアメリカではなく、中国だったというのも少し笑ってしまう話ではありますが、やはり、アメリカは自信喪失していると言って良いのかもしれません。
(この映画が興行収入の世界記録を更新し続けられるほどに、世界で受け入れられるのも、オバマ政権の登場と無関係ではないと思いますよ。)

で、3Dの方ですが、結論を言えば、私的には期待してたほどではありませんでしたね。
飛び出す・・・というだけでしたら、昔、中学生くらいの時に隣の兄ちゃんに連れられて見に行った「空飛ぶ十字剣」で十分でしたし、立体感という点では以前、目の筋肉を鍛えられるという触れ込みで買ったボタン電池式専用メガネで見る立体画像DVDの方が素晴らしかったように思いましたし、噂の「奥行き感」というのも、思っていたほどではありませんでした。
無論、高い所から下を見る恐さはありますが、それはおそらく3Dでなくとも、それなりに恐怖感はあるんだろうし・・・と。
その意味では、この映画で一番、3Dを感じたのは、浮き出た字幕でした(笑)。

ということで、ま、話の種に一回行ったから、これでいっか・・・と。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-02-09 17:20 | 文学芸術 | Trackback | Comments(4)
Commented by 芙蓉 at 2010-02-10 00:02 x
こんばんは、平太郎さま。
今日は都心、暑くて暑くて。春爛漫!でした。
何だかなあー、と仰りながらも、ブログもう5年なのですね。
継続、素晴しいことですし、ネタ切れしないところがまた凄い!です。
ナンダかなーとつぶやきながらも、
さまざまな話題、素直な独白、これからも楽しみに!

アバター、気になる映画でしたが、そういう具合でしたか。
TVでもずいぶん話題でしたね。
メガネに慣れていなかったら、長時間はちょっとうっとうしいかも!(^^)、
みんなでメガネをかけて鑑賞する姿、
う~ん、これぞ宇宙人??壮観でしょうね。。。。
Commented by heitaroh at 2010-02-10 13:09
<芙蓉さん

5年目を前にかなり、息も絶え絶えですが、暖かいお言葉痛み入ります。

昨日はそちらも暖かかったですか。
如何にもそれっぽい暑さで、家の中は冷房入れてるみたいに冷たいのに、外は何とも生暖かく・・・。
おかげで今日は雨ですが・・・。

メガネは思ったより、目は疲れませんでしたね。
途中で、何度か、意図的に片目をつぶりましたが。
たぶん、毎日、パソコンに向かっている方が目には悪いと思いますよ(笑)。
Commented by 南の国の会社社長 at 2010-03-30 12:22 x
「アバター」は私も見ましたが、いろいろな解釈ができると思いますが、これはアメリカだけでなく、人類全体に反省をうながす映画なのだという気もします。自信喪失というよりも、こんなんでよかったんだろうかと振り返る必要性を思い起こさせるための映画なんじゃないかと思います。戦争、環境破壊、略奪、天然資源の奪い合い、帝国主義、覇権主義、軍備拡張、拝金主義、人種差別、偏見、いじめなど、人間が生み出すあらゆる罪悪に対して、そういうことじゃいかんぜよと言っているような気がします。という真面目な意見を書いてしまいました。
Commented by heitaroh at 2010-03-30 13:08
< 南の国の会社社長さん

仰るとおりなのだろうと思いますが、ただ、以前のアメリカ映画でこういうのが出てくることはなかったわけで・・・。
ハリウッドというのは結構、アメリカの国策に左右されるところがありますからね。
<< 龍馬伝での吉田松陰に思う「僕」... 朝青龍引退の本質は日本相撲協会... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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