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我が聖地・篠栗八十八ヶ所霊場第四十番札所一ノ滝寺に涙
親愛なるアッティクスへ

唐突ですが、福岡県糟屋郡篠栗町という所をご存じでしょうか?
福岡市には直接、隣接はしていないものの、周縁部に当たるような地域で、最近では福岡市のベッドタウンとして随分と宅地化が進んだ所ですが、元々は、山間部が多いことから「篠栗八十八ヶ所霊場」がある地として知られています。
(「篠栗八十八ヶ所霊場」とは、本場の四国八十八ヶ所霊場とは別に小豆島四国、知多四国とともに「日本三大四国」とされているところだそうです。)
この地は、福岡市の都心からでも車で30分程度の所にありながら、夏でも涼しい風光明媚な地であり、空気は澄み、水は冷たく、まあ、夜に行けばどうか知りませんが、昼に行く分にはとても感じの良いところで、今もお遍路する人の姿をよく見かけるところでもあります。
ましてや、私が子供の頃などは、国鉄の駅もあり、その近くにお遍路目当ての旅館食堂がたくさん在って、結構な賑わいを見せてましたよ。

で、その八十八ヶ所のうちの四十番目、すなわち、第四十番札所というところに一ノ滝寺というところがあるのですが、ここは私の祖父母の時代には大変、懇意にして頂いていた所でして、従って、私も物心付いた時から良く連れて行かれていたところでした。
(本当に生後すぐから連れて行かれていたそうで、駅に着いたら祖母が乗り物酔いしてしまって、やむなく、祖父が私のおしめを取り替えたという話も聞いております。)
今は、JRになって、一本で行けるのですが、国鉄の頃は、博多駅鹿児島本線に乗り、ひとつ隣の吉塚駅というところで篠栗線に乗り換え、結構、この乗り継ぎが不便だったようで、バスで行っていた記憶もあり、さらに駅に着いてからも結構、坂道を登らなければならず・・・、体力のない町の子供には結構、辛く、ゼイゼイ言って登っていた記憶がありますが、それでも、ここで出されるところてん絶品でして、とにかく、ところてん食べたさに喜んで行ってました。
後にも先にも、食い物で辛さを忘れたのはこのときだけですね(笑)。
(数年前まで食すことが出来たのですが、やはり、今食べても絶品でした。私は、未だかつて、あれ以上のところてんは食べたことがありません。ちなみに、意外に美味しかったのが横浜三渓園のところてんでした。)

また、ここには、当時、祖父が福岡市下人参町自治会長だったこともあって、町内会有志に声を掛けて等身大くらいの、比較的、大きなお地蔵さんを奉納しており、台座には懐かしい名前に混じって祖父母の名前もありました。
つまり、ここは私にとっては思い入れ深い「聖地」でして、従って、我が子にもその想いをいささかなりとも受け継いでもらいたいという想いから、なるべく、折を見て、子供たちを連れて行くようにしていたのですが、先週、ここへ行って、愕然としました。
昨年夏に福岡県地方を襲った大雨山崩れに遭い、祖父母が奉納した地蔵も何も跡形を残さず、壊滅的被害を受けており、参道には行政名による「歩行者も通行禁止」の文字が・・・。
(普通に登れましたが、事故があったときに責任問題になるのが嫌なんでしょうね。)

我が聖地・篠栗八十八ヶ所霊場第四十番札所一ノ滝寺に涙_e0027240_1638797.jpg

ちと、画像ではわかりにくいと思いますが、左側の土砂に埋まった川はかつては男滝、女滝という大小二つの滝が流れていた清流で、道の両端にはずらっとお地蔵さんが並び、中央付近にある主を無くした台座の上に下人参町奉納のお地蔵さんが鎮座していました。
私も、まさかこうなるとは思ってませんでしたので、特に写真などは撮ってなかったようで、慌てて探しましたがわかりませんで、もし、被害前の画像をお持ちの方は是非、分けて頂きたいのですが、とりあえずは被害前の風景の方はこちらをご覧ください。
     ↓
第40番札所 500以上の仏像があるお寺 一ノ滝寺
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-01-29 17:40 | 地域 | Trackback | Comments(6)
Commented by ba-ba at 2010-01-29 20:47 x
こんばんは 
一の滝寺懐かしく思い出しました。

20年ほど前福岡に住んでいまして、篠栗にお遍路していました。
全部通して廻ったことは無いのですが、一の滝寺は大好きなお寺で、夏など汗をかいて登ってお参りの後に頂く「トコロテン」の味は本当に絶品でした。

大雨の被害に遭っていたなんて全く存じませんでした。
今は足が弱って行くことは叶いませんが、懐かしい思い出の御寺です。
Commented by mimishimizu3 at 2010-01-30 10:51
かなりひどい被害ですね。
私の近くでも橋が渡れなくなったところがあります。
さいきんやっと復旧工事が始まったようです。

南蔵院までは時々行きますが、40番札所はしりませんでした。
復旧したらいってみたいですね。
Commented by へいたらう at 2010-02-01 11:50 x
<ba-ba さん

あら。
一ノ滝とところてんをご存じでしたか。
私は八十八カ所のうちでは、ここの他は数えるほどしか行ったことはないのですが、まさか、ところてんをご存じの方がいらっしゃるとは思いませんでした。
被災する前の写真などはお持ちじゃないですか?
もし、お持ちでしたら、是非、よろしくお願いします。

私も、そのうち、機会を見つけて、是非、八十八カ所を廻ってみたいと思っております。

Commented by へいたらう at 2010-02-01 11:54 x
< mimishimizu3さん

あのときは確か、篠栗でお二人ほどお亡くなりになったというニュースは耳にしていたのですが、うちも、引っ越したばかりで浸水してしまい、とても、そちらまで気が回りませんでした。

多分、梅雨前までには復旧するのでしょうが、復旧したところで、もう、元の姿とは随分、違ってしまうようで、私的には少し複雑な想いです。
Commented by ba-ba at 2010-02-01 20:35 x
こんばんは
当時はまだフィルムカメラの時代で、お遍路にカメラは持参していませんでした、本当に残念です。

辛い事が沢山あって無心になってお詣りしていました。
1日中歩いてまたバスで天神まで帰りました。
足に障害があるのですが、不思議に歩けたものです。

2002年に四国遍路の時はデジカメを持参してかなり撮って来ました。
もう1度一の滝寺に行ってみたいです、そしてところてん味わいたいです。
ご期待に添えなくて済みません。

Commented by heitaroh at 2010-02-02 13:19
<ba-ba さん

いえいえ、とんでもないです。

私も自分で撮っていたと思っていたんですが、カメラも8mmもどれだけ探してもないんですよ。
確か、撮ったつもりだったんですけどね。
で、やむなく、今、篠栗町観光協会さんに写真があったらもらえないか・・・と依頼しております。
お手数をおかけしました。

私も、膝が痛くなっておりますので、できれば今のうちに全部、行ってみたいんですけどね。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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