昨日の続きです。
その、二代目博多淡海という人ですが、この人は、どの役でも役に合わせて演じ分けられるように、奥歯どころか、すべての歯を抜いて、総入れ歯にしていたそうですね。
で、時々、演技中に、手を使わずにそれをポッと口の外に出して、観客の笑いを獲る・・・と。
当時、見ている方は大笑いでしたが、西川きよしさんなど一緒にやっていた人たちには鬼気迫るものに見えたそうですよ。
(まあ、ある意味、この人も「女優」なわけで・・・(笑)。)
で、話を本題に戻しますと、竹下景子という女優さんですが、この女優さんについては、私は元々、必ずしもそれほどファンだった・・・ということではないのですが、実は過去に三度ばかり、印象深い記憶があります。
まず、最初は、私がにこの人の名前を知るに至ったときのことです。
高校一年の、まだ、入学して間もない頃だったと思いますが、クラスに突然、映画研究会なるものからのアンケートが廻ってきました。
(ちなみに、私は在学中、うちの学校にそういう高尚な団体があったのはしりませんで、この団体が活動らしい活動をしたのもこのときしかしりません(笑)。)
で、その一つに、「あなたが好きな女優は?」というものがあり、私ももちろん多感な頃ですから、そういうものに興味がないわけではなかったのですが、いざ、そう聞かれるとすぐには思い当たらず・・・、で、別に好きでも何でもなかったのですが(失礼!)、その頃、割と良く見かけるようになっていた多岐川裕美さんを書こうと思ったのものの、今では大女優も、当時はまだ駆け出しで名前がわからない・・・。
周囲の奴らに聞いても「誰?」・・・。
で、ふと、「ところでおまえらは誰ば書いとうとや?」と。
すると、後ろも隣も、見れば、皆、「竹下景子」と・・・。
私は、そのとき、その名前を初めて聞いたのですが、口では、「そっかぁ、やっぱ、竹下景子だよなぁ」と言いながら、素知らぬ顔でアンケートには「竹下景子」と・・・(笑)。
次に、この人を見て、強く、思ったのが、ドラマ
「北の国から」の中でのことです。
と言っても、連ドラの頃ではなく、完結編に近い辺りでのことなのですが、劇中の回想で若き日の竹下景子さんと
岩城滉一さんが出てきたことがあったのですが、お二人とも、今でも十分にお綺麗で格好いいのですが、若い頃のそれは何十倍も綺麗で格好良かったんですよ。
不遜な例えですが、「ずっと見ているからわからなかったけど新品と比べてみると、やっぱり・・・」みたいな感じだったでしょうか。
若さとはそれだけで美しい・・・、良いも悪いもないそれが私の率直な実感でした。
そして、三度目が今のお婆ちゃん役への挑戦です。
この辺については昨日、申し述べたとおりですが、女優の宿命として、いずれそうなるにしても、まだ50代半ばくらいでしょうから、少し思い切ったな・・・と言う観は私ならずともあるんじゃないでしょうか。
だからこそ、彼女のプロ意識に敬意を表するわけで、この辺を率直に言えば、「はらたいらに全部・・・じゃなくて竹下景子さんに全部!」という感じでしょうか(笑)。(←古い!)
平太独白