親愛なるアッティクスへ
以前、強国ベトナムと大国タイに挟まれたカンボジア・・・という構図は、強国日本と大国中国に挟まれた朝鮮半島のそれと同じである・・・ということを申し上げましたよね。
で、この構図が成立するもう一つのケースとして、強国ドイツと大国ロシアに挟まれた、中欧、東欧諸国の歴史が挙げられると思いますが、今、そのドイツとロシアが急接近していますよね。
これを、中東欧諸国の人たちはどう思っているのか・・・ということに興味を持ちました。
これを知ることは、単に中東欧諸国の現状を知ることのみならず、中国と日本が接近した際の朝鮮半島の反応を知る一助にもなると思ったからです。
で、先日、ワルシャワ在住の方と話す機会があったのですが、どうやら、容認傾向にあるようですね。
また、「中東欧諸国の国民はEUには補助金をもらっているから親近感を持っているが、ロシアからはもらっていないから義理もない」・・・と。
この方面のことは、これからも注視していく必要があるでしょうが、とりあえずは納得でした。
次に、中国と言えば、私も最近の中国を映像などで見ていて思うことがあります。
「中国人もあんなにたくさん、あっちにもこっちにも、同じ街ばかり作ってどうするんだろう」・・・と。
中国の発展は確かに凄まじい物がありますが、あんなに地方都市まで、やたらと一様に無機質で無個性なビルを林立させるよりも、もっと、その地なりの開発の仕方があるのではないか・・・と。
まあ、この点は、やたら、ミニ東京を作ることを尊いとしている日本の地方都市も似たり寄ったりではあるのですが、でも、中国には日本と比べものにならない多様性や歴史という物があるわけでしょ・・・。
無論、中国にも、
国家歴史文化名城という制度があり、
102市ほどがそれに指定されているそうですが、それらに指定されていない都市でも、同じビルだらけにするなら、もっと、何かやりようがあるのではないかと思うんですよ。
たとえば、先日も、三国志の英雄・
曹操の墓が見つかった・・・というニュースがあってましたが、もし、曹操にゆかりの何かであれば、たとえ、遺跡が現代に残っていなかったとしても、町のシンボルとして、何か連想させる物を復元、もしくはデザインに組み込むとか・・・とか、出来れば、景観条例のような物を作って、街全体に特色を出していくべきでしょう。
私には、やたら、紫禁城がない北京、旧租界地区がない上海ばかりを作っているように思えてならないんです。
平太独白