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三洋電機に見る「裸の王様」現象
親愛なるアッティクスへ

三洋電機の創業者である故井植歳男氏は当初から海外への雄飛を志し、太平洋、大西洋、インド洋をまたにかける!というので、三洋の社名の謂われとしたそうですが、ただ、得てして、こういう老舗、名門と名が付く企業は、気位だけは高く、そのくせ、古株の重役連中などに、妙に都合の良いシステムが出来ていたりするようです。
で、そういうところは、TOPには「悪い話」は上がってこないとか、側近はイエスマンばかりだったり・・・といった社長「裸の王様」現象!が、往々にして見受けられるようです。

私も、8年ほど前でしょうか、友人から、「新しいの買ったから」と、三洋のデジカメをもらったのですが、折から、ウィンドウズ95から98に変わったので、それに適合したドライバーをダウンロードしようとしたところ、他社はすべて無料で対応していたのに、三洋だけがアップデート有料でした。
ふざけやがって!と・・・。
以来、二度と三洋は買わん!と思いましたね。
買ってませんけど・・・(笑)。

で、ご承知のように、三洋電機の創業者の井植歳男氏は、経営の神様と呼ばれた松下電器創業者の松下幸之助氏の奥さんの弟であり、松下電器創業時からの社員だったそうですが、その後、松下電器の成長と共に、松下の番頭から、戦後、独立して、三洋電機を起こしたと言う経緯をお持ちの方です。
その井植氏も独立したときは、財界などから随分と奇異な目でみられたらしいですね。
井植歳男と松下幸之助の関係を、義経頼朝に例えた見方もあったそうです。

ところで、彼が松下の番頭だったとき、もう一人、松下には有能な番頭がいたそうで、一方は三洋を興したが、もう一方は大成しないで終わったそうです。
私は松下幸之助は嫌いですので、今日、名が残っていないからと言って、彼の言うことを盲信することはしませんが、その両者の違いを、松下幸之助が何かの本で語っていた記憶があります。
人からお褒めにあずかるときの違いだったと思いますが、もう一人の方が、
「**さんは良い番頭さんや。松下さんは良い番頭さんをもっておられますなぁ」・・・だったのに対し、井植氏は、
「井植さんは良い番頭さんや。松下さんにはう良い番頭さんが何人もおられるらんでしょうなぁ」・・・であったとか。
松下曰く、「二人とも僕に対しては忠実で、いい番頭だったが、人間の本心というものは、どこかに出るものです。それが、成功、不成功というようなことに繋がるんですな・・・」と。

住友銀行が、借金担保に創業資金を融資したという伝説を持つ、井植歳男の私心のない人柄・・・、三洋創業者の面目躍如!というところでしょうか・・・。
その点、私には、後継井植一族が、どんなに傾いても何だかんだ言って実権を離そうとせず、それでいて危機感に乏しいように思えるのですが、いかがなものでしょうか・・・。
                            平太独白
by heitaroh | 2005-09-24 20:11 | 経済・マネジメント | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from 雑な日記 at 2005-10-03 13:42
タイトル : 大阪市の市政改革、職員採用5年凍結へ
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050927i217.htm  職員厚遇問題をきっかけにした市政改革で、大阪市は27日、職員の新規採用を5年間凍結したり、公共事業費を圧縮したりするなどして、2010年度までに計2250億円の経費を削減するとした「改革マニフェスト」案を発表した。  87項目にわたり、目標値と着手時期を示した。  改革案によると、約4万7000人の職員を10年度までに7000人以上削減して3万人台に抑え、扶助費と公債費を...... more
Commented by 南の国の会社社長 at 2006-01-26 20:59 x
サンヨーは、デジカメにおいてはトップメーカーだったのですね。
でもそれはOEMで他社ブランドに製品を供給していたので、みんな
サンヨーで作られたデジカメと知らずに実はサンヨーを使っている
ケースがよくありました。私は某デジカメメーカーの広告の仕事を
していたので、どの機種がサンヨー製かとかもわかっていました。
OEMはおそらくかなり儲かったのでしょうが、自社ブランドの
認知は全くなく、長期戦略的に見ると有名ブランドにおいしい
ところをすくわれたというような感じでしょうか?
Commented by へいたらう at 2006-01-26 21:52 x
> 南の国の会社社長さん

なるほど。
そういえば、ソニーは創業間もない頃に持ち込まれたOEM契約を資金繰りの苦しい時代であったにも関わらず拒否したという話がありましたよね。
このあたりが、明確な方向性も思想もなく、とりあえず、目先儲かるからいいじゃんで行ってきたサンヨーとの差のように思います。

まあ、遂に二代目会長も白旗をあげたようですけど・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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