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プロ野球、初の2位同士の日本一決定戦なるか? 後編
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

今回の野村克也監督同様、飛び抜けた実績を積むごとに「優勝請負人」として引っ張りだこになった分、報酬の方も一般的な監督の報酬からすると高くなっていたことがネックになっていったかつての名監督・三原 脩翁ですが、三原翁はこれに対して、「監督の給料は安すぎる」と反論していたとか。
曰く、三原翁は「私は監督として、それに見合うだけの仕事をしている」と・・・。
確かに、「当て馬」「ワンポイント・リリーフ」など、現在のプロ野球で見られる戦術大半を作った人だけに、ファンとしても、「三原が今度は何をやるのか?!」という采配の妙は十分に楽しめたはずで、その主張には説得力があります。

この点は、チームが優勝したりすると好成績を残した選手へもベースアップを図らねばならない以上、球団としてもやむを得ないところではあるのでしょうが、特に、楽天という球団は、採算ということに関してはシビアな球団であり、今、野村監督の給料は1億5千万円くらいだそうですから、創設以来初のAクラス入りした選手たちへ払う財源を確保するという意味に置いては、確かに、一番、手っ取り早いコストカットの対象なのでしょう。
ただ、監督やコーチの給料が安く押さえられているということの一つには、なり手はいくらでもいる・・・という、買い手市場になりがちな需給関係があるわけで、ましてや、三原監督の頃と違い、現代ではアメリカから安いコストでいくらでも外国人監督を連れてこられるわけで、その意味では、今後も監督の給料は著しいデフレ傾向にあるでしょう。

で、その楽天ですが、あっさり、日ハムに押し切られそうな気配になってきましたね。
ノムさん退任で士気が上がるチームの雰囲気からは、もう少し、健闘するかな・・・と思っていたのですが。
ただ、この点で、私が思ったのが、楽天はソフトバンクとのファースト・ステージから、先発投手は岩隈→田中、そして永井・・・という順番できましたけど、これは岩隈→永井→田中、もしくは田中→永井→岩隈ではなかったかと思うんですよ。
まず、ファースト・ステージを確実に勝つ・・・というのはわかるんですけど、楽天はすでにシーズン2位を手中にしている以上、日本シリーズに進出しない限りは、ファースト・ステージで敗退してもセカンド・ステージで敗退しても大差ないんじゃないかと・・・。

数年前、当時の西武伊東監督はファースト・ステージで涌井を使わず、敢えて、セカンド・ステージでの初戦のために温存したことから、結果的に3位のソフトバンクにファースト・ステージで敗退した・・・ということがありましたが、私はこれで良いと思うんですよ。
目的はあくまで日本シリーズ進出であり、ファースト・ステージ突破ではなかったわけですから。
そう考えるならば、今シーズン、ソフトバンクに5勝1敗(?)で相性が良かった永井が第二戦でも十分に勝ち目があったはずで、仮に落としたとしても第三戦で田中(岩隈)で勝てば良かったわけで、うまく行けば、セカンド・ステージの初戦から田中(岩隈)で行けたでしょうし。
やはり、1勝アドバンテージを持っているチームと戦う以上、初戦の持つ意味は大きいですよ。
まあ、野村監督の退任問題が影を落としたことは容易に想像付きますけどね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2009-10-23 18:30 | スポーツ | Trackback | Comments(2)
Commented by sakanoueno-kumo at 2009-10-24 00:07
巨人も日ハムも王手をかけましたね。まぁ、もともとペナントを制したのはこの2チームなんだから、この組み合わせの日本シリーズが当然と言えば当然なんですが・・・。世間並みに巨人vs楽天のシリーズを見てみたいと、ちょっとばかり思っていた私です。
楽天は3連敗しそうなムードでしたが、さすがはマー君。悪い流れの中で自分の力を精いっぱい出し切れる彼は、次世代の球界エースを感じさせるものでした。明日、日ハムが勝ったら野村楽天は見納め。このままノムさんが球界を退いたとすれば、最後の白星プレゼントはこれまた最後の愛弟子かもしれないマー君だった・・・ってのは、ドラマとしては安直ですかね。
Commented by へいたらう(管理人) at 2009-10-24 15:51 x
< sakanoueno-kumoさん

>ドラマとしては安直ですかね

・・・も何も、もう、こうなる公算が大でしょう。
だって、永井はまだ使えないでしょうし、他に投手はいませんから。

やはり、中日もそうですが、戦力が限られたチームは勝てる試合に思い切って、戦力を傾斜していかないと厳しいですね。
その意味では、楽天は若くて無理が利くマーくんを第一戦に先発させて、後は中2日くらいで、リリーフに・・・と大車輪で廻すべきだったんじゃないでしょうか。
でも、楽天よりは、中日がもう少し、頑張ると思ったんですけどね。

しかし、こうなれば、日本シリーズは巨人の圧勝・・・ではないですか?
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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