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19世紀型力の論理を普遍の法則と信じる事の危険 その1
親愛なるアッティクスへ

昨日は久々に敬愛する大先輩様と喫茶店で待ち合わせし、二人でジャスミンティーを飲んだ後、日本国際連合協会福岡県本部主催のセミナー、[日中経済関係を中心とする地域情勢]という講演を拝聴してきました。
講師は外務省アジア大洋州局中国・モンゴル課日中経済室長である小川正史という人でしたが、同行したその筋に詳しい先輩によると、「外務省内の中国問題の第一人者」とのことで、となれば、さすがに第一線に居られる方だけあって、なかなか含蓄に富んだ講演でした・・・と言いたいところですが、実はワタクシ、始まると同時に激しい睡魔に襲われ、ここで寝たら高尚たる先輩様に叱られる・・・と思い、何とかして耐えている途中・・・、ふと、傍らの先輩様の方を見ると、何と先輩様はすでに白河夜船・・・。
ここで、心が折れました(笑)。

結局、講演の後半は見事に寝てしまい、「質疑応答」の時間になって、ようやく目が覚めたのですが、司会者の方が「質問のある方」といくら促しても誰も手を挙げない・・・。
これでは講師の方にあまりにも失礼だろう・・・と、やむなく、たった今まで寝ていた私が手を挙げたのですが、横にいた先輩様は、「こいつ、殆ど寝てたくせに・・・」と、目を白黒(笑)。

で、私は、おもむろに、「中国の成長率は7.5%とも8%とも言われていますが、そもそも、中国の統計はどこまで信用して良い物なのでしょうか?特に、リーマンショック以降、アメリカを意識するあまり、少し大本営発表になっているようにも思えますが・・・」という内容のことを尋ねました。
すると、講師の方も苦笑いで、「確かに、痛いところを衝かれました。統計データが違ってくると、すべての論点が変わってきますからね」と(笑)。
で、その後の答えを要約すると、「やはり、中国の地方政府が上げてきたデータをすべて集計すると、中央政府が発表した統計を超えてしまうようなことになる。しかし、国家統計局が出してきた数字に関しては、比較的、信用度は高いようだ。我々も、その辺は計算に入れて対応している」とのことでした。

で、私が手を挙げた後、ぼちぼちと質問が出るようになったのですが、その中で、どなたかが「外交とはパワーゲームである」という観点に立ち、今後の日中摩擦について質問されたのですが、(正直、質問が難しすぎて、大半が私にはわかりませんでした。)これを聞いて、私なりに少し思ったことがあります。
まず、ひとつは「19世紀型 力の論理」とでもいうような考え方を人類普遍の論理と思っている人が意外に多いことです。

で、次に・・・と言いたいところですが、残念ながら、ぼちぼち、浮き世のしがらみに戻らなければならなくなってしまいました。
続きは明日・・・ということで。

追伸、 帰宅して、ふと、そういえば、昔、「ジャスミンティーは~ 眠り誘う薬~♪」なんて歌があったのを思い出しました。
「眠り誘う薬・・・、あ、これが我々の敗因だったんだ」・・・と(笑)。
                                         平太独白
by heitaroh | 2009-09-18 17:43 | 国際問題 | Trackback | Comments(5)
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Commented by motton at 2009-09-25 15:18 x
私は、逆に「19世紀型 力の論理」いわゆる帝国主義と呼ばれるものが 19世紀(~20世紀前半)に特有の(悪い)ものと考えている人が多いように思います。
そうではなく、弱肉強食すなわち「力の論理」は人類以前からの普遍の論理であり、「力」を強くするために人類は社会をそして国家を形成したと私は考えます。
対して、19世紀は国際社会そして国際法という「法」が不完全ながら初めて人類社会全体に適用された時代と思います。

確かに、当時(いや今日でも)欧米列強は「法」を「力」としました。でも、「法」は法が法であるために平等性を求めます。幕末維新の日本人はそこに付け入るチャンスを見いだしました。欧米列強と「対等」になれる可能性があると。
もし、中華帝国が先に先進兵器を持っていた場合、日本や欧米と対等の関係を結んだか考えてみてください。ありえません。モンゴル帝国やイスラム帝国もありえないように思います。

そして、現代でも中国は、この「法」とそれが生み出す「対等」の関係そのものが気に入らず、18世紀以前の論理(中華皇帝が「法」を超越し唯一絶対である「力」の論理)を欲しているように思います。
Commented by へいたらう at 2009-09-25 18:28 x
< motton さん

概ね、仰るとおりだと想います。
ゆえに、「その2」で、「それが国家間の底流に流れるベースであるという点では私も異論はありません」と申し上げた次第でした。
今も、国際社会とは自国の国益のために動いているということは、残念ながら、先般のリーマンショック以降の自国経済保護の動きを見るまでもなく、如実に示しているでしょう。

ただ、うわべだけでも環境や人権など、多少、きれい事を言うようになりましたよね。
Commented by へいたらう at 2009-09-25 18:30 x
< motton さん

また、私が19世紀と21世紀で劇的に変わった根拠として、兵器の小型化が上げられると思います。
つまり、かつてのように、蜂起した部族を正規軍を送って鎮圧するという図式ならともかく、核兵器でさえもアタッシュケースくらいに小型化できる時代になってしまえば、異民族を支配下に置く代償はもの凄く高く付くわけで、イギリスなどはさすがにIRAで苦しんだ経験を持つだけあって、この点はよく理解しており、19世紀型の「支配」から21世紀型の「共存」へと舵を切っているようです。
(無論、それが結果的に安く付くという彼らなりの「国益」が原動力でしょうが。)

中国について言えば、確かに仰るとおりで、アジアを欧州と同様に論ずるわけにはいかないと思います。
しかし、一方で、世界を目に見えない形で牛耳るのがウマイ、欧米のやりかたに対抗するには中国というのは、ひとつの選択肢だと思うのです。
もちろん、すべてを依存するというのはあり得ない選択でしょうが。
Commented by motton at 2009-09-26 13:59 x
『うわべだけでも環境や人権など、多少、きれい事を言うようになりましたよね。』
これが「法」の効能ですね。アメリカがきれい事を言わず「力」だけでごり押しをする世界は怖いですよ。きれい事は弱者の武器です。
なので、欧米に対抗するのは「法」によるべきと思います。民主主義国家において、国民は国家に「法」で支配されますが、「法」で国家を規制しています。これと同じです。

一方、中国を利用するというのは、国家の支配に対抗するために、マフィアを利用することの様に見えます。
中国が狙っているのは、イタリアのようなマフィアによる国家支配と同じことを国際社会に対して行うことと思います。
例えば、工業規格であるISOが技術論ではなく中国の意向で決まるというのも一例でしょう。
Commented by へいたらう(管理人) at 2009-10-05 19:43 x
<motton さん

遅くなって、スミマセン。

法という物はその主権が及ぶ範囲でしか、効力を発揮する物ではないので、世界を縛る法(制裁や罰則も含む意味での)のような物があればともかく、現実にはそれは難しいでしょう。
(第一、世界の法律を作っているのは、当の欧米であり、これまでも良いように変えてきたことを考えれば、日本だけでそれを是正しようとすることが如何に難しいかということを如実に表していると思います。)

もちろん、中国は容易く利用できる相手ではありませんよ。
そこには副作用も覚悟しないといけないでしょう。
その辺を睨みながら使える分は使っていく・・・ということを考える必要があるのではないかというのが私の考えです。
どうこう言ったところで、一衣帯水であることは変えようがないわけですから。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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