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麻生内閣支持率低迷にみるアメリカがローマたり得ない理
親愛なるアッティクスへ

今週の月曜、久々に湯布院に行ってきました。
と言っても、滞在一時間・・・。
秋田の友人が湯布院で会議があるというので送っていっただけ・・・で、おまけに前夜、飲み過ぎたようで激二日酔いで、写真を撮る余裕など微塵もありませんでした(笑)。
後で考えたら、せっかく行ったんだから、もう少しゆっくりしてくれば良かった・・・と。

で、とりとめもなく・・・。
麻生太郎内閣の支持率、ついに、17%だとか。
この数字はある意味、凄いですよ。
だって、安保改訂国会議事堂デモ隊が押し寄せていたときの岸 信介内閣の支持率が17%だったんだそうですから・・・。
まあ、すぐに解散をするつもりが、とりあえず後回しにして、まずは撒き餌を巻いてから・・・と思ったのがそもそもの間違いなんでしょうが、この辺のことに関しては、これまでにもたびたび申し上げてきましたように、赤字国債などという物は、言うならば、「自分が買い物しても、払い他人という魔法のクレジットカード」みたいな物で、つまりは「自分が赤字国債を発行して選挙対策のバラマキに使っても、国債の償還があるときには、もう、自分は政権にはいない」という、何とも無責任な話なわけです。

でも、これは、誰が悪いとかいう類の物ではなく、民主主義というものは本来、選挙を経ることで、どうしても国民の要望に耳を貸さざるを得ず、となれば、「国民は豊かでも国家が貧乏になっていく」傾向にあるわけで、反対に、専制政治というものは国民の痛みなど考えなくて良いですから、「国家の財政は比較的健全かもしれませんが、国民は窮乏にあえぐ」ことになるでしょうね。
このことは、現代のどこかの両極端な国を思い浮かべるのも良いでしょうが、でも、一概に、どちらが良いとは言えない側面はあると思います。
そのことは、「国家財政を立て直したものの、消費を押さえられた国民は貧窮に喘ぐことになった八代将軍徳川吉宗」と、「消費を奨励したことから国民は潤ったが、税収には結びつかなかったことで、国家財政を傾け失脚した尾張・徳川宗春」の違いを思い起こせばわかりやすいでしょうか。

ただ、その一方で、日本の財政が致命的に悪いのは必ずしも悪いことではない・・・とも思います。
なぜなら、もし、日本の財政が潤沢・・・、いや、健全で余裕が在れば、「宗主国」アメリカの現在の財政状態を考えれば持って行かれる可能性が高いからです。
「今、困ってんだヨ。持ってんだろ、出せよ!」・・・と(笑)。
しかし、日本の財政もアメリカ以上に火の車であれば、さすがのアメリカ様も無闇に「寄こせ!」ということも出来ないわけで・・・。
その意味では、アメリカという国がどうしても古代ローマ帝国に成り得ないのは、同盟国のことを考えようとしないことでしょうね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2009-06-17 19:47 | 国際問題 | Trackback | Comments(4)
Commented by ウララ里 at 2009-06-19 00:38 x
こんばんは。 >安保改訂で国会議事堂にデモ隊が押し寄せていたときの岸 信介内閣の支持率が17%だったんだそうですから・
何でもよく知っていますね。60年安保は流石に私も映像や本でしか記憶していませんが、6.15と云ったら東大生、樺美智子さんが死亡したあのデモのとこを思い浮かべたものですが最近は安保そのものをを知らない若者が殆どで・・。昭和は遠くなりにけりです。(笑)樺さんの父親は確か中央大学の教授だったような記憶があるのですが・・?そう云えば私が学生の頃、NHKだったと思いますが安保の特集があり岸信介と弟の佐藤栄作が後にあのデモの日について語ったシーンの放映を憶えています。栄作氏はあの日、国会議事堂の中の岸総理と同じ部屋にいて、兄と一緒に死を覚悟していたと。まあ、後からは何とでも云えますけどね。
Commented by heitaroh at 2009-06-19 16:25
<ウララ里さん

私も60年安保などは当然、生まれる前ですから、まったく知りませんよ。
うちの親の世代でしょうね。
樺美智子さんという人については、色々と背景についても耳にします(悍馬美智子・・・(笑)。)が、やはり、亡くなったことで悲劇のヒロイン的な、偶像になってしまったんでしょうね。
徳光和夫さんみたいな人でも、この事件の時には悲憤に感じたと言ってましたから。

岸さんと佐藤さんが、あのデモの日について語った放送があったんですか。
私は、それは見たのかもしれませんが、まったく、記憶にないです。
あのときは、佐藤さんが、岸さんに「兄貴、俺も一緒に死ぬよ」と言ったとかいう話も聞きましたが、それも少しドラマがかっているような・・・(笑)。
ちなみに、岸・佐藤兄弟は、内閣では一致協力していたのに、選挙区では血みどろの骨肉の争いを続けていた・・・って知ってました?
Commented by ウララ里 at 2009-06-20 10:19 x
>岸さんに「兄貴、俺も一緒に死ぬよ」と言ったとかいう
 確かあの時の放送でもその様な事を言っていましたよ。デモ隊がバリケードを破って突入して来た時に兄と一緒に何かを飲みながらと言っていたような気がします。カセットに録音した記憶があるので何処かに眠っている筈なのですが・・。佐藤栄作は非議員ながら第2次吉田内閣で入閣しているように池田勇人らと一緒で吉田学校の門下生。池田勇人とは受験の宿で出会ったそうですが鳩山引退後自民党に入党し総裁を争うというライバルでもあった訳ですよね。その後首相として4選という長期政権を築けたのは、やはり運が大きいような気がしますね。ライバルは次々に死んだりしていなくなるし・・。ノーベル平和賞を受賞した時は日本中が驚きましよね。何でって(笑) 日本と世界の評価が乖離しているのかとも思いましたが、先ごろアメリカに対し核で報復してくれと言っていたとの記事が出ていたので、やはりなって思った人も多いのではないでしょうか。兄弟での骨肉の選挙戦は知りませんでしたが中選挙区の時代なら兄弟に限らずよくある事ですよね。殆ど官僚上がりか世襲な訳ですしね。
Commented by heitaroh at 2009-06-20 16:27
<ウララ里さん

そうでしたね。
池田勇人と佐藤栄作は高校の同級生でしたね。
五高・・・でしたっけ。
すっかり忘れてました(笑)。

ノーベル平和賞の時は、結構、皆、「何で?」と言う感じでしたよね。
受賞に文句言っていた人も居たし。

>アメリカに対し核で報復してくれと言っていたとの記事

そういうことがあったんですか?
そう言えば聞いたような気もしますが、覚えていません。

骨肉の選挙戦は、かなりの誹謗中傷合戦だったそうですよ。
<< 我々の世代にとっての真横のカリ... 40年一昔の芋畑で見た腰掛けで... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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