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まんが道に見る苦しいときこそ人ありきの理 その3
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

ということで、若き藤子不二雄の二人が経験した上り坂と挫折に置いて、どういう人たちがどういう役割を果たしたかについて述べてきたわけですが、ここで思い出すのが、先日も述べました、せっかく、期待されていながらも開幕戦でいきなり骨折し、勝負師としては致命的なツキのなさを露呈した福岡ソフトバンクホークス松田宣浩選手です。
彼を見てると、元阪神の佐野仙好選手を思い出してしまう・・・などと申しましたが、それはあくまで、私の勝手な言い分であり、彼がこの後も活躍する可能性が無くなったと言ったわけではないわけで・・・。
事実、元阪神の大投手・村山 実さんが、初めて最多勝利投手の栄冠に輝いたのは昭和40年(1965年)、30歳の時のことですが、確か、その年は、開幕直前に投手生命の危機とも言える手首を骨折して、開幕から一ヶ月間くらいを棒に振ったんですよね。
しかし、休んでいる間に会得した新フォーク・ボールのおかげで、その年、出遅れたにもかかわらず、終わってみれば、25勝13敗、防御率1.96、205奪三振の成績で初の最多勝並びに最多奪三振に輝いたわけですから、人間万事塞翁が馬・・・で、何が幸いするかわからないわけで・・・。

つまり、選手生命を棒に振りかねない大怪我をしたって悲観する必要はないんですよね。
この間に、為すべき事を為し、出来ることをやる・・・、平たく言えば、身体が動かせないのなら、ビデオを見るとか、本を読むとか不眠不休ででも大いに勉強しろってことでしょうか。
それが、その後、飛躍か、それとも運がない男として、歴史の合間に埋没していくかの境目となるようにも思えます。
その意味では、こういうときに大事なのは、敵味方に限らず、何らかの刺激を与えてくれる「人」との関わりであり、要は彼らがこれまでそれを築いきたか・・・ということでしょうか。

私も、経済的苦境にあった際には、思いもかけず、多くの人から親身な助言を頂戴致しました。
本当に、最近では、「人切り平太郎」などと言われるくらい、人との付き合いを断ってきましたから、まだ、私如き者の力になってくれる物好きな人がこんなにいたんだな・・・ということには、改めて深謝の意を表すると同時に、新鮮な驚きを持ちましたね。

ちなみに、不眠不休という言葉で思い出しましたが、「まんが道」の中で、藤子不二雄のどちらかが、当時、漫画界をリードしていた先達・手塚治虫の仕事を手伝いに行く・・・という場面がありました。
彼は、そこで、漫画家というものの修羅の姿を見せつけられるわけです。
すなわち、当時、売れっ子の手塚はあちこちの出版社から引っ張りだこで、休みどころか、連日連夜、不眠不休でマンガを書き続ける凄まじい生活を送っており、その手塚の背中を見て、駆け出し中の藤子不二雄や石森章太郎、赤塚不二雄などが漫画家になるということの覚悟を学んだ・・・と。
まるで胃潰瘍になってまでWBC日本代表を引っ張り続けたイチローの背中を思い出しましたね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2009-04-15 08:18 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
Commented by silku928 at 2009-04-16 13:44
風薫る、新緑の眩しい爽やかな季節になりましたね。

「人切り平太郎」と言われるくらい..いえいえ、切るほうがどれほど大変なことでしょう。
人は情けの下で立つ、という訳ではありませんが、
私自身もますます、人の出会い、温かさ、情、が身にしみるこの頃です。
で、何よりも大切なのは、健康。
どうぞ、ご自愛されてお過ごしくださいませ。
遅ればせながら、ブログ4周年、おめでとうございます。
ますます盛況に。

追記
今回のWBCで、イチローがますます好きになりました..♪。
Commented by heitaroh at 2009-04-16 13:59
<silku928さん

お言葉、有り難うございます。

私も、昔は結構、社交的な性格だったのですが、最近では何だか面倒くさくなってきて・・・。
でも、私だけではないみたいで、先日、同級生に電話したら、自分を知っている人とは誰とも会いたくない・・・と手紙が来ました(笑)。
そういうお年頃・・・なんでしょうか(笑)。

追記
イチローも大変だったでしょうね。
野村さんから動体視力が落ちているとか言われたりして・・・。
Commented by silku928 at 2009-04-17 00:41
>イチローも大変だったでしょうね。

此処一番で満塁ホームランが打てるイチロー選手、
そのハート、尋常ではありませんね!神がかり..。
ますます、惚れ惚れしました...♪。
Commented by heitaroh at 2009-04-17 11:48
< silku928さん

確かに(笑)。

やはり、メモリアルをああいう形で決める辺りがスーパースターなんでしょう。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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