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耐震強度偽造問題その3 設計監査という結論。
親愛なるアッティクスへ

今、世上を騒がせている姉歯建築士と、ヒューザー小島社長というのは共に宮城県北部出身同郷だそうですね。
で、小島社長の方は置くとして、姉歯建築士は宮城県立古川工業高校卒で、1976年に高校を卒業後、東京中堅ゼネコンに就職したと言います。
彼は私の四歳上であり、まあ同世代と言っていい年代ですが、それだけに、何となく、これまでの姉歯という人の半生が透けて見えたような気がします。

実は、私の同級生にも、同じく工業高校卒設計士をやっている者が何人かいるのですが、(いずれも大変そうです。)そのうちの一人が、以前、ぽつんと言った言葉があります。
「設計士で高卒というのは、なかなか、大変なものがあるんだ・・・。」
まあ、安藤忠雄さんの例もあるわけですし、何より、違法行為をした姉歯建築士を擁護するつもりは、さらさらありませんが、地方の工業高校を出て、東京の中小企業に就職した人間が、自分で設計事務所を始める・・・ということがどういうことであったか。
同世代だけに、彼が上京後に生きてきた道程がわからないうでもなく、そう考えれば、マスコミに追いかけ回され、晒し者にされているあの姿は、自業自得とはいえ、何とも、哀れに思えて成りません。

で、前回の続きですが、「やはり、『審査される方が客』という構図の民間審査はダメだ!」という意見があるようですが、役所が審査していたら、見逃さなかったかと言えば、必ずしもその保証もないようです。
着工前の建築確認はうるさいくせに、竣工検査は受けないでも何も言われないという・・・(笑)。
すでに、制度自体が形骸化していたということでしょう。
となれば、必要なのは、「こういうことをしたら割に合わないよ。」と一罰百戒で教えることではないでしょうか。

この後、一度、民間建築審査会社で確認したものを、再度、役所が審査するのであれば、二度手間でまったく意味がないことになりますし、再び、「やはり民間には任せておけない・・・」ということで、すべて官がやるというのも規制緩和という主旨からすれば、時代の流れに逆行することになるのではないかと思います。
(そういえば、今思い出しましたが、以前、私の知人が勤務する化学工場の隣にマンションが建つことになったとき、役所などに「危険だ。」ということを申し入れに行ったそうですが、役所は、「これまでだったら、こういう近隣交渉問題が片づかないうちは、何だかんだ言って建築確認を降ろさなかったものが、今では、民間建築審査会社で確認が下りてしまうのでどうしようもない・・・。」と言っていました。)

元々、この件は、以前、平太郎独白録 「耐震データ偽造事件にみるヒルズ族性善説への期待。」でも申しましたように、権限を委譲した官の側にも、「指名停止、営業停止になりかねないことをするようなバカなやつがいるわけがない。」という思いこみがあったように思います。
となれば、今後は制度の破れている部分を繕えば済むことであり、あるいは、宅建業界のように、万一の時に備え、審査業者には、保証料として一定額を供託させるか、それとも保証協会加入を義務づける・・・などというのも一つの方法でしょう。

むしろ、この問題は、これまで散々言ってこられたことでしょうが、日本人には未だに馴染めない「自己責任」というものの一種であり、昨今、あちらこちらで起きている事件と同質のものだと言えるでしょう。
そういう視点で見てみたならば、今後も規制緩和というものの方向が変わらないと仮定すると、官が持っていた権限を民間に委譲すると言う流れに変化がないことが予想され、そうなると、施主・住宅購入者と言った人たちの側も、引き渡し前に、自分で選んだ第三者設計士監査依頼する、いわゆる「設計監理」ならぬ、「設計監査」という考え方が必要になってくるのかもしれません。
by heitaroh | 2005-11-30 00:52 | 時事問題 | Trackback(4) | Comments(0)

耐震強度偽造問題その2 処理方法としての結論。
親愛なるアッティクスへ

姉歯建築士による耐震強度偽造問題・・・、先日も平太郎独白録 「耐震データ偽造事件にみるヒルズ族性善説への期待。」の中で指摘してました通り、やはり事件は拡大の様相をみせてきましたね。
さらに、木村建設自己破産社員全員解雇ヒューザーも年内倒産を匂わせる文書を国交省に送ったとか。
確かに、武部幹事長「悪者捜しに終始すると景気がおかしくなる」発言を聞くまでもなく、当事者が片っ端から潰れちゃったら、被害者救済もできないわけですから、感情論に振り回されるのは如何な物かと思います。

この問題、現実を直視したならば、ヒューザーシノケンなどに、果たして、これだけの事件の賠償能力などあるのでしょうか?
まあ、銀行が貸せば別ですが、「年内倒産」などと自分で言っているところに、貸すとは思えないし・・・。
(ましてや木村建設や姉歯建築士など、逆立ちしても・・・。)
となれば、結論としては、被害者救済の為には、公的資金の導入以外に方法はないのではないでしょうか?
もし、それしかないとしたならば、それを実行する為には、ひとつ、大前提としなければならないことがあります。
それ即ち、「悪いことをしたやつらを刑務所に入れなければならない。」ということです。

アメリカでは、年金事業団でしたっけ?あれの清算の際に公的資金を導入したときは、片っ端から悪いことをした奴らを刑務所にぶち込みましたよね。
そこで、責任をはっきりさせて、それから国民負担を求めるのでなければ、事件自体は、まったくの民間の犯罪なのですから、国民感情納得しないでしょう。
で、思い起こされるのが、日本では、住専問題の時など、悪いことしたやつらの責任が曖昧なまま、公的資金の導入だけを俎上に挙げたから、ゴウゴウたる非難が巻き起こったわけですよね。
結果的にも、末端は少しは罪を問われたかもしれませんが、住専に天下りしていた大物官僚OBなど、肝心の首魁は何の罪にも問われることはなかったと記憶しております。
今回も、ヒューザーの小島社長などが、伊藤元国土庁長官を連れて国交省に行って、「100億か200億くらい」の公的資金投入を求めたなどと言う話も聞きましたが、これが事実かどうかはともかく、被害者の救済の為の公的資金投入が犯罪者の救済になることだけは、国民感情からして、到底、理解が得られないでしょう。

おそらく、この問題(に限らず)、一番大事なのは偏に決定権者の意向でしょう。
「覚悟」と言い換えても良いのかもしれません。)
まずは何をするのか、しなければならないのか。
モラルハザードの問題などもあります。
「救済しない」という選択肢も有りでしょう。
民間の犯罪公的資金を投入するというのはおかしいと判断するか、それとも、被害者救済を第一として特例的に公的資金を投入するか。
どちらに決定しても、助長補短がしっかりしていれば、マスコミの論調はともかく、国民は支持すると思うのですが・・・。

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by heitaroh | 2005-11-29 07:32 | 時事問題 | Trackback(32) | Comments(6)

大相撲九州場所は博多に年末が来たことを知らせる風物詩
親愛なるアッティクスへ

博多では、例年、相撲が終わると、年末になります。
「相撲が終わったけん、もう正月の来るバイ。」と・・・。
大相撲九州場所と言うのは、博多では、そういう風物詩として、人々の歳時記に溶け込んでいるものなんです。
(ちなみに、秋風が吹き始めた頃、街で相撲取りの姿を見かけるようになると、「ああ、もう、そういう季節になったったい。」と思わされます。)
で、昨日、その九州場所に行ってきました。

e0027240_18232263.jpg実は以前から、ソフトバンク・ホークスのことしか頭にないせがれに、一度、相撲という物もみせてやりたいと思っていたこともあり、先日、福岡市の方から「親子で相撲ご招待」という話があると聞きつけ、一応、申し込んでおいたところ、見事に当選!
しかも、千秋楽!
このくじ運の悪いワタクシめに千秋楽が当たると言うことは、よっぽど、客の入りが悪いんだろうな・・・などと思っていたところ、案に相違して、(我々同様の親子連れも相当数居ましたが・・・。)思ったより多く入ってましたね。

e0027240_147831.jpg(←結びの一番、朝青龍が千代大海を押し出した瞬間!)
実は私も、千秋楽を見るのは初めてでしたので、結構、新鮮で良かったですよ。
(ついでに、椅子席で見るのも初めてでした。何か、スタジアム・・・って感じで、全体が見渡せて、結構、新鮮で良かったですよ。)

e0027240_14911.jpg表彰式には小泉総理も来てたし。
でも、偉そうなことを言いながら、相撲は数えるほどしか見に行ったことはないのですが・・・(笑)。

終わって出てきたら、人だかりがしてたので、何かなと思って覗いたら、そこにはパレード用のオープンカーが・・・。

e0027240_20395780.jpg←ということで、朝青龍パレードも間近で見られたし。
で、ちょっと目に付いたのが、琴欧州や露鵬などの活躍があるからでしょうか、白人系の外人さんが結構、いましたね。
ロシアかグルジアかウズベキスタンか知らないけど、どこかの国旗降ってる白人の子供もいましたし・・・。

相撲協会も色々、考えてはいるのでしょうが、今回のような企画はいいと思いますよ。
子供ファンを増やすという意味だけではなく、椅子席で見たことのない大人に椅子席の良さもわかってもらえるし・・・。
(特に今の人はK-1プライドなどの観戦スタイル傾向が強いような・・・。それに、枡席って、狭いし、荷物の置き場所ないし、結構、窮屈なんですよね。)
以前、平太郎独白録 「ソフトバンク、20時以降無料の試み!」の中でも申しましたように、タダでも客は入れば、売店で何か買うかもしれないわだし、それに 何より、がら~んとしたところでやっていても、力士たちも張り合いがないでしょう。
そうなれば、取り組み内容の質も落ち、それがまたファン離れを招く・・・という悪循環に陥ることにも繋がるわけですから・・・。
                             平太独白
by heitaroh | 2005-11-28 00:01 | スポーツ | Trackback | Comments(2)

老後の本棚
親愛なるアッティクスへ

先日、たまたま、友人からチケットをもらったので、息子を連れて、サッカー、アビスパ福岡の試合を見に行ってきました。
(サッカーファンの方、すみません。どうしても、世代的に野球の方が馴染みが深く・・・。)

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ところで、私は物心付いた頃から、本が好きでしたので、今でもかなりの数の蔵書類を所有しておりますが(もっとも、玉石混淆!学術本からマンガ、**本まで・・・。)、ただ、家内などは、この点にはまるで理解がなく、私が死ねば、如何に貴重な蔵書類と言えども、間違いなく、「燃えるゴミ」行きとなるでしょう(泣)。
家内はこともなげに言います。
「一回読んだらもう読まないでしょ。だったら捨てれば置き場所取るのよねー。それに次から次に新しいの買うわけでしょ。増えるんなら減らしてよ。
・・・確かに家内の言い分にも一理あります。
一度読んだのを、また、引っ張り出して何度も読むかと言えば、「否」であり、とすれば、増えていく蔵書類・・・。
決して広いとは言えない我が家と、「収納」という言葉が辞書にない家内を考えたなら・・・。

でも、私は蔵書類を捨てません
なぜか。
それは、「老後」の為です。

以前、誰かのコラムで読んだのですが、(その方は間もなく、定年を迎えるような年配の作家か何かだったと思うのですが、)曰く、「私はまもなく老後になる。老後になれば、考えていることがある。それは、若いとき読んだ本をまた引っ張り出してきて、再び、それを読み返そうと思っていることだ。当時と今とでは、同じ本を読んでも違う感慨があるだろうし、その本に対する思い出もあるだろうから、『この本を読んだときは、あそこに通っているときだったなー。』、『この本を読んでいたときは、あんなことがあったんだよな・・・。』などといって当時の思い出もよみがえるかもしれない。そう思って、私はこれまで読んだ本を、捨てずに持ったままにしている。」という意味のことが書いてありました。

私も今は、残念ながら、昔の本を資料という意味以外で読み返すことはありません。
それは何より、一度得た知識を確認するという作業よりも、まだ、新しい知識、知らない知識といった未知の領域というものを自分が求めているからなのだろうと思います。
しかし、もう、新しい知識を得ることを必要としなくなったとき、私は昔読んだ本を本棚から取り出して、改めて読み返してみたいと思っています。
もう、そんなに遠い話でもないでしょうから・・・。
あるいは、かつての本だけが、私の老後の無聊を慰めてくれることになるかもしれませんし・・・。

「滑稽でしょ若い頃♪笑い話に涙が一杯♪涙の中に若さが一杯♪」
私も島倉千代子「人生色々」の歌詞が理解できるような年になりつつあるようです。

ということで、奥さん、あまり、私の蔵書類を邪険にしないでください・・・(泣)。
                         平太独白
by heitaroh | 2005-11-25 15:23 | 思想哲学 | Trackback | Comments(4)

中山素平翁に見る「男の顔は領収書」
親愛なるアッティクスへ

ぼちぼち、喪中ハガキが届く季節となりましたね。
ところで、元日本興業銀行頭取・中山素平さんが死去されたニュースを聞いたとき、私は驚きを持って迎えました。
元より、知り合いであるはずもなく、驚いたのは、「えー!この人、まだ生きてたの!」ってことで。
ドラッカー(世界的に著名な経営学者)が亡くなったときにも同様の驚きを隠せませんでしたが、ただ、ドラッカー氏に関しては、亡くなる少し前にも日経新聞に連載などを載せられてましたから、亡くなった時点での驚きはそれほどまではありませんでした。
でも、この中山素平という人物については、晩年はあまり、表に出て来られなかったこともあり、失礼ながら、とっくの昔に亡くなってるもんだとばかり思ってました・・・。
だって、この方が日興銀の頭取に就任されたのは、私が生まれた年ですから。
まあ、実際に、享年99歳だったと言いますが、マジで結構、驚きました。

で、私がここまで驚くのには、もうひとつ、伏線があります。
それは、以前、平太郎独白録 「財界四天王の遺訓にみる五十年前の経営者の気概!」の中で親戚宅より三鬼陽之助という老財界記者の著書をもらってきたと申しましたが、その中の一冊にこの人のことが載っていたからです。
本の内容自体は、おそらく、戦前戦後から昭和30年代くらいまでの、様々な財界人、企業人のことが教訓として述べられたものでした。
(つまり、中山翁は本田宗一郞、松下幸之助、五島慶太、小林中・・・といった人たちと同列に取り上げられていた言うならば、歴史上の人物だったのです。)

で、同書の中でこの中山素平という人について覚えていることがあります。
戦局悪化著しい昭和20年3月、遂に軍部より、「日興銀の中からも招集することとなった。ついては、最低限、銀行業務に必要な人間だけ除いて、招集していい者の名前を順に書いて差し出すよう!」という命令が来たそうです。
そして、その招集者名簿作成を命じられたのが、当時、日興銀の人事部長であった中山素平その人であったとか。
突然の業務命令に中山部長は、大いに悩みます。
部下たちに順番を付けて、明日をもしれぬ戦場に放り出さなければならない。
中山翁のような好人物にとっては、我が子の命に順番を付けるようなものだったでしょうか。
で、どうしても書けずに、遂に提出日の前日となります。
世が白々と明けてきた頃、中山人事部長、意を決して、ある人物の名前を第一行目に書き込んだところ、それからは、不思議とすらすらと書き上げることが出来、その足で招集者名簿を総裁に提出したところ、総裁は、中山部長の腫れた目と、その第一行目に書かれた人物の名前を見て、何も言わず、一言、「よかろう」と。
その第一行目に書かれてあった名前・・・それは、「中山素平」だったそうです。

ここまで書いて、思うことがあります。
かつて、「男の顔は領収書」という本があったのを覚えておられますでしょうか?
別にこの本を読んだわけではないのですが、この年になってくると、何となく、言わんとすることが思い当たるようになりました。
人を騙したり陥れることばかり考えてきた人間は、年とってくると、そういう顔になっちゃうんですね。
ちなみに、私は同業者のおじさんたちを、心の中で、「一癖二癖・・・どころか無くて七癖おじさん」と呼んでいました(笑)。
                           平太独白
by heitaroh | 2005-11-24 17:50 | 思想哲学 | Trackback(1) | Comments(4)

樋口一葉 命日に見る多忙への処世術。
親愛なるアッティクスへ

実は私、今、大変、多忙にしてまして・・・。

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にも関わらず、昨日はこの忙しい中、耶馬渓紅葉狩りなんぞに出かけてしまいまして・・・。
ちなみに、耶馬渓というのは全国的に知られた大分県のる奇勝で、私が大好きなところです。
できれば、老後はここに住みたいな・・・と。
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で、唐突ですが、明日、11月23日は明治の女流作家、樋口一葉命日だそうですので、ちょっとこれでごまかします(笑)。

ちょっと行かない間に、近所に新しいラーメンやさんが2軒出来ていたので、ちょっと行ったところ、これがちょっとではなく、余りにもまずい!まずい!
私なんぞは、食い物を残すと親に死ぬほど殴られた世代ですから、滅多に食い物残すことはないのですが、久々に食えない(((@@)))という感じでだけは残しました(笑)。
で、お口直しにもう一軒の方に行ったところ、これがまた、こちらもゲロゲロ
でも、さすがにラーメン二杯餃子ご飯食ったら、腹パンパンですよ。

昔、樋口一葉がに遊郭のそばを通りかかったら、老婆冷たい水で拭き掃除をやっていたそうで、「ツライねー、ツライねー」を連発していたので、それを見た一葉が「お水がですか?」と聞いたら、その婆さんがじろっと見て、吐き捨てるように一言、「バカだね、この子は。世間だよ。」と言ったそうです。
それで、ハッとした一葉が文字通り一皮むけて「にごりえ」「たけくらべ」などの名作を世に残したそうです。
「つらいねー。つらいねー。」
世間がですか?」
「バカだねー、この子は・・・・・。お腹だよ。」(笑)。
あー、本当に苦しい・・・。

お粗末!

P.S そういえば、うちの祖父の旧姓は「樋口」でした。
関係ないですね・・・、はい(笑)。
                                   平太独白
by heitaroh | 2005-11-22 17:14 | 私小説 | Trackback | Comments(0)

NHK放火記者にみる宗教のあり方 後編
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

以前、オウム真理教の事件があった頃、「お坊さん百人に聞きました。」という番組があってました。
この中で、ある僧侶曰く、「我々は、言うならば、父ちゃん母ちゃんがやっている町の商店で、オウムなどの新興宗教はコンビニなんだ。」と言っていました。
つまり、「我々のところには、心が病んだからと言って、突然、修行させてくれと言って押しかけてこられても、布団などの設備もなければ賽銭管理などの受け入れノウハウもない。それに対して、新興宗教は24時間、誰でも、今日からでも修行したいと言えば修行できる。」ということだそうです。
確かに、この方の言葉通り、オウムなどのカルト的でないまでも、新興宗教というものが、あれだけ異常なものだと言われ続けても、何だかんだ言って、未だに人々に受け容れられている素地・・・、つまりは、新興宗教という物が蔓延する背景がここにあるように思えます。

「宗教なんて既存の神社やお寺、教会などで充分だ。新興宗教なんて、無くしてしまえばいい」という意見を口にされる方をよく耳にします。
でも、これ、つまり、新興宗教が行ってるコンビニ化って、元々、宗教というものの本来の姿なのではないですか?
逆に言えば、如何に日本の既存の宗教が「怠慢」だったかを如実に表していることだと思います。
既存の権益の上にあぐらをかいて気位だけ高く、そのくせ、坊主丸儲け等という言葉があるように、お布施のことしか頭にない宗教人が多いのも、また、事実。
それが、既存宗教離れを生み、新興宗教が受け容れられる素地を醸し出すことに繋がっているのではないでしょうか・・・。
宗教人と名がつく人のうち、心ある人は、一度、己が足許をじっくりと見つめ直して欲しいと思いますが、如何でしょうか・・・。
平太独白
by heitaroh | 2005-11-22 08:57 | 思想哲学 | Trackback(2) | Comments(8)

NHK放火記者にみる宗教のあり方 前編
親愛なるアッティクスへ

フランスの暴動については、また、後日触れるとして、まずは、先般、NHK記者放火犯として逮捕されたとのことで、ここ数日、マスコミを賑わせてましたよね。
なぜか何処も、他局のネタになると急に熱心になるようで・・・(笑)。
私が車のラジオ(そういえば、カーラジオって最近、言わないような。もしかして、死語?・・・で、敢えて、車のラジオと。)などで聞いた限りでは、かなり、心が病んでいたご様子。

また、それに対して、会社上司は、どの程度、介入し、どの程度、責任を負うべきかも論議されてましたが、まあ、これはNHKという公共放送の社員であったということが大きいのでしょうが、現実にはプライバシーの問題などもあり、すべての社員の行動をすべて把握し、万端遺漏なくケアする・・・などというのは、不可能なことだろうと思います。

そこで、私にはこの点で思い当たる話があります。
以前、平太郎独白録 「意識朦朧 魑魅魍魎 宗教界の怠慢にみる新興宗教の台頭」で触れたことですが、タイでは、普通のサラリーマンでも、前もって届けを出しておけば、一定期間、頭をそって僧侶として、托鉢の修行に行けるのだそうです。
問題は、その後、帰ってきてからも、尊敬されこそすれ、勤務評定がマイナス査定されることはない・・・とか。
つまり、戻ってきても、以前通りの勤務を続けることが出来るということで、「机が無くなっていた」などということはないわけです。
では、ひるがえって、これが日本だったらどうでしょうか。

心が病んだ者がいても、その人が「お遍路に出たい」などとと言えば、まず、マイナス査定・・・に働かないとしても、少なくとも尊敬されることはないでしょう。
下手したら、病気持ち扱いで白眼視さえされるかもしれません。
帰ってきても机がないということはないまでも、仕事はなくなってた・・・ということは、十分に考えられ、結局は冷たい視線の元に会社を去らなければならない・・・などということにも成りかねません。
しかし、当然、日本人だからといって心の病を抱え込まないわけでもなく、この点で、あまりにも我々、日本人は心の病と言うことに対して冷淡というか、無関心すぎるのではないでしょうか?
その意味で、タイのこの慣習は、非常に良くできたシステムだと思うのです。

                                         平太独白
by heitaroh | 2005-11-21 11:34 | 時事問題 | Trackback | Comments(0)

耐震データ偽造事件にみるヒルズ族性善説への期待の是非
親愛なるアッティクスへ

今、設計事務所によるマンション・ホテルなどの耐震データ偽造事件が問題になってますよね。
まず、民間の検査機関の側で言えば、いくら役所のマニュアルに沿ってやっているからと言っても、明らかに怠慢だと思います。
おそらく、国土交通省検査機関も、こういう物を偽造するなんて事は、まったく想定してなかったのでは?と思います。
パソコンで作成する建設関係の色々な書類は、私も作っていて、「まるで偽造されるということを前提としてないな。」と思う物がたくさんありましたよ。
役所的には、「そんな営業停止指名停止にされるようなことを、自ら進んでやるやつがいるわけがない。」という発想でしょうか。
(中には、役所から「この書類を出せ!」と言われ作成する書類もあるのですが、多くが、ただ受け付けるだけであることが多く、「だったら、書いてあることが、本当のことなのかどうかわからないでしょ?」と言う場合もあります。つまりは、明らかに役所の自己満足的な書類・・・。)

一方で、提出サイドに絞れば、構造計算下請け設計事務所は、一人で罪を被るつもりみたいですけど、実際のところ、大元であるデベロッパーからの、有形無形のコスト削減圧力こそが主因でしょう。
おそらく、この問題は、この程度の拡がりでは収まらないと思われます。
なぜなら、この点で、私には、思い当たることがあるからです。

二年ほど前、私はある地場ゼネコンの社長さんと会食したことがあるのですが、当時、建設業もどん底だったこともあり、その社長さんは業績の厳しさばかりを口にされておられました。
で、私が、「でも、現実に***建設**とか、***さんなんか、好業績をあげている新興の建設デベロッパーもあるわけじゃないですか。」と言ったところ、その社長曰く、「あれはね、見ててごらん。10年後には社会問題化するよ。」と言われました。
それが何を意味しているのかはそのときはわかりませんでしたが、今回、この問題の中で、そのとき話に出た一社が取りざたされたのをみて、「ああ、こういうことだったのか。」と今更ながらに得心した次第でした。

これは何も、耐震データ偽造だけではないと思われます。
おそらく、あれは氷山の一角であり、他社が建設不況の中で、軒並み、業績悪化で苦しんでいる中、こういう会社が桁違いに業績を伸ばしてきた背景には、徹底した・・・というよりも、むしろ、「手段を選ばない」と言った方が正確なまでの、コストダウンがあったのだろうと思います。
となれば・・・。
もちろん、すべてが違法なことだとは言いませんが、こういった新興の企業人にどの程度、モラル意識というものがあったのかと言われれば、少々、疑問ではあります。
むしろ、今のヒルズ族と言われる人たちに代表されるような勝ち組と言われる人たちに、性善説を期待する社会の仕組みがおかしいのだと思います。

下請け設計事務所の方も、それを断っていたら、仕事は来ないわけですから、仕方ない!という上で引き受けていたのだろうと・・・。
まあ、家の問題に限らず、急成長している会社のものを買うときは、むしろ、気をつけるべし!という教訓でしょう。
同業他社が業績が伸びてない中、値段も変わらないのに、その会社だけが伸びているというのは、つまりは、どの部分かの経費削っている・・・という場合が大きいのですから。

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by heitaroh | 2005-11-19 07:55 | 時事問題 | Trackback(7) | Comments(6)

ALWAYS 駅前三丁目の夕日2 国宝「圧切」に見る英雄と富士山。
e0027240_1831040.jpg←なかなか、いい味出してる店見つけました。
ちなみに、いい味してるんじゃなくて、いい味出してるわけですね・・・(笑)。

ところで、昨日は、本田宗一郞さんの晩年の実態で終わりましたが、一方で、同書では、その片腕で事実上の創業経営者というべき藤沢武夫という人も、なかなかに算のことしか考えない生身の人間として描かれてました。

本の題材になる限りでは、こういう人の下で仕事してみたい!・・・と思いますが、現実には本田・藤沢に反発して辞めていった人間も少なくなかったとか。
過ぎ去ってしまうと、すべてが美しく思える、ALWAYS・・・如何でしょうか。
ところで、「過ぎ去ってしまうと、すべてが美しく思える・・・」という点で思い当たることがあります。

かつて、司馬遼太郞さんは、「歴史上の人物で、誰に一番仕えてみたいですか?」と問われたとき、迷わず「織田信長」と答えたと言います。
司馬さんに限らず、歴史上の人物人気ランキングでは、信長は今でも、「坂本龍馬」と並んで、もっとも人気がある人物だそうで、以前、ある信長を特集した雑誌の末尾で、偉い先生方の信長についての対談があり、最後に司会者が「歴史上の人物で一番人気があるのは誰だと思われますか?」と質問したところ、「家康でしょう」「龍馬じゃないですか?」と答えられましたが、その後で、司会者が「信長だそうです」と言ったところ、両先生とも大変、驚いた様子で、「ほ~、やはり!」と呟いたそうです。
何が、「やはり」なのかは当時、わかりませんでしたが、今、思えば、両先生ともおそらく、信長のファンだったのでしょう。
なぜ、そう言い切れるか。実は、私も信長のファンだからです。

で、今、福岡市博物館に国宝「圧切」(へしきり)という名刀があります。
あの戦国の英雄、織田信長の愛刀で、豊臣秀吉の名参謀として知られる黒田官兵衛こと、如水が拝領し、以来、代々、福岡藩主黒田家に伝わってきたと言われる刀です。
この刀が、なぜ、圧切などという名前が付いているかといえば、信長に仕えていた茶坊主が、あるとき、信長がカチンと来ることをやったみたいで、すると信長公、たちまち、ぶち切れて、すぐに抜刀し、抜き身の刀を振り回して、城中、その茶坊主を追いかけ回したそうです。
茶坊主の側も斬られたらかなわんから「ひえ~」とばかり逃げまわり、ついには台所に逃げ込み、そのまま、膳棚の下に隠れてしまい、中からしっかりと戸を閉めて出て来ない。
「出て来い!」と言われたところで、茶坊主も必死だから、絶対に開けない。
しばらく、「出て来ぬか!」「お許しを!」の問答があった後、信長公、ますます、怒り狂うや、ついに、膳棚の真ん中付近にある隙間に刀を差し込んで、そのまま、「えいや!」とばかり上から力を込めるや、何と見事に(?)、膳棚ごと、その茶坊主が真っ二つに切れてしまった・・・と。
信長公、この切れ味に大いに喜んだそうで、以来、この刀を「圧切」と命名し、愛刀としたとか。
ていうか、そういう問題ではないような・・・。

織田信長も、昨日の本田宗一郞さんじゃないですが、実際に生身で付き合った人間は、たまったもんじゃなかったでしょうね。
茶坊主も何したか知りませんが、給料もらうのもマジの命がけですよ。
こういった事例は、茶坊主ばかりか、信長に仕えていた者にとっては、老若男女の区別さえなかったようです。
信長は、自分自身が、超人的なまでの精力家だったこともあり、他人が疲れたり、休んだりするのが許せなかったみたいで、事実上の覇権が確立した後の安土城時代、朝、突然、「OOまで出かける!」と言って、そのまま、突然、馬を疾走して、出かけちゃったそうです。
家来も大変でしょうが、もっと大変だったのは、「そんな遠いところまで行ったのだから、今日はお泊まりだろう」と思いこんで、息抜きに遊びに行っちゃった侍女たちで、何と、信長公、普通、一泊するところを日帰りで帰ってきてしまったそうで、侍女たちが出かけているのを知ると、これまた、激怒!
そのとき、出かけた侍女たちは、全員、茶坊主状態・・・つまり、死刑になったそうです。
やはり、英雄と富士山は遠くで見る物・・・のようですネ。
                          平太独白

by heitaroh | 2005-11-18 17:31 | 歴史 | Trackback(2) | Comments(3)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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