2010年 04月 13日 ( 1 )

高校野球の女子マネージャーが読むもしドラッカー その7
親愛なるアッティクスへ

先日からの続きです。

ドラッカーは言います。
「トップマネジメントがチームとして機能するには、いくつかの厳しい条件を満たさなければならない。チームは単純ではない。仲のよさだけではうまく機能しない。人間関係に関わりなく、トップマネジメント・チームは機能しなければならない」と。

その上で、それを実行するための標として、
「①トップマネジメントのメンバーは、それぞれの担当分野において最終的な決定権を持たなければならない。
②トップマネジメントのメンバーは、自らの担当以外の分野について意思決定を行ってはならない。ただちに担当のメンバーに回さなければならない。
③トップマネジメントのメンバーは、仲良くする必要はない。尊敬し合う必要もない。ただし、攻撃し合ってはならない。会議室の外で、互いのことをとやかく言ったり、批判したり、けなしたりしてはならない。ほめあうことさえしないほうがよい。
④トップマネジメントは委員会ではない。チームである。チームにはキャプテンがいる。キャプテンは、ボスではなくリーダーである。キャプテンの役割の重さは多様である」・・・という4法則を呈示しており、主人公の少女は、これに従って、他のメンバーが担当することについてはその意思決定に口を挟まないようにし、その結果、少女は、自分の負担を減らすことができ、担当分野に専念することもできた・・・と。

この辺は、参謀制度などにも通じる物があるように思いますが、特に、このうち、③などは、ドイツ帝国創業の三傑・モルトケ、ローン、ビスマルクを思い浮かべますね。
お互いに、認めてはいたものの、決して、仲は良くなかったという。
また、その点では、本田宗一郎、藤沢武夫のコンビも然り。
二人は、それぞれの領域に対してはお互いに口を挟まなかったものの、在任中は、殆ど、口をきくこともなかったと言われており、従って、マスコミは「ホンダはいずれ、藤沢に乗っ取られる」とか「いずれ藤沢はホンダを飛び出す」などということを盛んに言いたてたと言われています。
まあ、要は、そこには一定の緊張感が必要・・・ということなのでしょうが。
でも、これって、今日で言われるところの「事業部制」ですよね。
であれば、あのパナソニック松下幸之助以来、金科玉条にしてきた事業部制を廃止したわけですから、今はその弊害の方が目立ち始めたんじゃないんですか。

私も、昔居た会社で経験があるのですが、権限委譲は良いのですが、事業部の壁をあまりにもはっきりしすぎると、とかく、セクショナリズムがはびこりやすくなるもののようで・・・。
会社の存亡に関わるほどの大きな損害になることがわかっていても、「隣のことに口を出す必要はない」、「うちは、うちのことだけ、やっておけば良いんだ」・・・などとなるのはまだ良い方で、酷いときには、「あそこの成績になるようなことに手を貸すな」、「うちの部門だけが業績低迷というのは避けなければならない」などということも・・・。
要は、それらを統御するキャプテンの腕次第ということなのでしょうが、でも、それって、キャプテンも含め、事業部のTOPに「人を得ている」うちはともかく、「組織論」としては、少し無責任な話であるような気がするんですけどね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-04-13 08:28 | 経済・マネジメント | Trackback(1) | Comments(6)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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